2018年の大晦日にあたって
こんにちは、マツモトサトシ (a.k.a @Dominion525) です。 昨年と比べると体脂肪率を25%→14%に削ったので、もろもろ快適度が増しました。
さて、今日は大みそかなので、2018年を振り返ったり振り返らなかったりします。
Misoca の名は晦日(三十日≒月末)に由来しており、なかでも年に一度のおおつごもりは気持ち的に大事な日ですしね! 井原西鶴も「大三十日(おおみそか)定めなき世のさだめ哉」と詠んでいますよ!(類題発句集)。
背景となる前提
先般、下記のようなMisoca社の体制変更があったことをご存知の方も多いかと思います。
リリースの中では言及されていないのですが、ぼくも状況がすこし変わっていて、親会社である弥生の技術フェローとして主に活動を行うことになりました。 Facebookでは下記のような記事をポストしましたので、一部の方はご存知かもしれません。
Misoca も組織をきちんとしてしっかりとしたパフォーマンスを出していくべき時期を迎えているわけで、創業者ドリブンで動く時期を脱し自律的に運営されるための体制変更ということになります。
ので、前向きに解釈していただければ!という気持ちです。
雑にいうと部活のOBの先輩みたいなイメージなので、口出しすぎて現行メンバにうざがられないように気をつけていきたいな、という感じです。
このブログの最初のエントリ とかすごい懐かしいなあ…。
ことしのまとめ
他に今年あったこととしては Android版アプリ のリリースは大きかったように思います。取り扱うべきプロダクトが増えますし、モバイル戦略をより一層深く考えないといけなくなるので、よい端緒になったかと思います。@k0matatsu、おつかれさまでした!
技術書典でMisoca名義の合同誌が頒布できたのもすごく良かったと思います。技術書典での活動がきっかけで商業出版につながったメンバもいます。今後もアウトプット
メンバも多様な属性の人がジョインしてくれたので、チームとして活動の幅がより広がりました。
いままでについて
というわけで2018年のみではなく2011年からいろいろ振り返ってみようかなあとおもったのですが、比較的近い時代の認識に引っ張られてしまいますね。 開き直って現状思っていることを書きます。
読み返すと、なんか主語が曖昧になってて良くないなあって感じはありますね 😔 「自分」と「Misocaチーム」が混在してます。
ふつうのことをふつうにする
主観的な認識としては表題の通りで「ふつうのことをふつうにする」というだけだったなあという気持ちです。
Misocaはビジネス向けのWebアプリケーションなので、テクノロジセントリックではなく、如何に利用者の方に価値があるか、というのが重要な観点になるので、必ずしも技術的にエッジなことをしているわけではありません。
なので、開発者が自身の倫理観に基づいて「かくあるべし」と考える「ふつう」を実践していけば、全体としては十分に強くなれるのではないかと思います。
「強みはなんですか」みたいな話でほかの人に説明するときにすごく困るんですけどね。
ともあれ、変な小細工やチート的なことに心を奪われず、正直に振る舞い、ある意味愚直に進んでいくのが一番強いのかなあという感想です。
きちんとバリューを出しているならば、細部については各人が正しいと信じることをやればいいわけですし、他の人もそれを望ましいと考えたなら取り入れてスタンダードにすればいいので、だいたいの場合に有用かなあと思います。
採用について
採用についてては「自分よりも優れているひとを採る」というポリシー*1なので、人が増えるたびに自分の相対順位が下がっていきます。
精神的にはわりと辛いところはあるんですが、方針自体は正しいものと信じているので、向上心を以てランキングに抗いつつ、自分の順位が下がるように頑張りました。
現状のメンバはとても強い人たちかつ、主体的に目標に向かうことができる人が揃っているので、より一層戦力を向上させたくさんのバリューを紡いでいただければうれしいなあという気持ちです。
採用については今後も継続して力を入れていくはずなので、エントリ末のリンクからぜひお気軽にお問い合わせください!
諸々の問題点と現時点の取り組み
いくつかあるんですが、明確に対応が動いているものとしては次のようなものがあります。
- 基盤系の運用について、適切な権限委譲がなされておらず、人的なSPOFが大きめな件
- @kokuyouwindと
id:eitoball を中心に、自動化やドキュメンテーション、運用ガイドラインの策定などを頑張ってくれています。
- @kokuyouwindと
- 比較的に初期に作られた曖昧な実装が改善の足を引っ張る件
- フロントエンドに関しては @mugi_uno がすごく頑張ってくれています。
- 初期の実装や設計に依存して、拡張性が制限されることがおおいと感じられる件
- 今後のロードマップを鑑みて、抜本的な変更に着手したりしてます。そのうちこのブログにもその成果がエントリとして挙がるかと思います。
これ以外のことも含めて、多様な観点と力強い実行力によって着実に解決していけるものと期待しています。
おわりに
そんな感じでぼく的には状況が変わったところもあるのですが、Misocaとしては今後もより一層のバリューを出していくはずなので今後ともよろしくお願いいたします。
2018年おつかれさまでした。
2019年も、その先の未来も、ずっと佳い年でありますように。
📢 宣伝
2019年のMisocaをより強いチームにしてくれる開発者と、諸々のロールを求めています!
ちなみに「世界のスループットを上げる」というのは、わりと頑張って考えた、個人的には気に入っているフレーズだったりします。
*1:正確には「自分よりも優れている(点のある)ひと」なので、ミスリードではあるんですが