手間をかけないのがポイントです。




子どもの頃、叔母の本棚にあったエッセイを読んで覚えたのは、フランス式のスクランブルエッグでした。それは、よくかき混ぜた牛乳入りの卵液をフライパンに流し入れ、火加減は弱火で常に卵液を木ベラでかき混ぜるといった物で、フワフワとして美味しいのですが煎り卵の様に卵のカサが減り、「せっかく卵を2個使って作ったのに、1個分にしか見えない・・・」と物足りなく思ったものです。

結婚後、アメリカ式のボリュームが出るスクランブルエッグを知った時は、「これぞ私の探していたスクランブルエッグ！」と嬉しくなり、しばらく毎朝の様に作っていたのを思い出します。これは、ちゃんと1人二個分使った甲斐がある、結果を求める方向きのスクランブルエッグです。

材料　4人分　

・卵　　　　　　　　　　　　　　8個（1人2個）　
・無調整牛乳　　　　　　　　　大さじ2+2/3（1人分小さじ２）
・バター又はマーガリン　　　大さじ１
・塩（オプション）　　　　　　　適宜　　
・黒胡椒　　　　　　　　 　　　適量



作り方

卵は常温に戻してボウルに割り入れてオプションで塩少々を加え、卵に空気を含ませる様なつもりで泡立て器でよくときほぐし、牛乳を加えて混ぜます。



フライパンを強めの中火で熱し、温まったらバター（又はマーガリン）を入れ、バターが溶けたらすぐに卵液を入れます。


縁が固まって、底に大きな泡が出来たら（卵液を入れた10～20秒後）


ここで初めてスパチュラ等でゆっくり十字を書く様に混ぜます。


縁が固まっては十字を書く様に混ぜる作業を3～4回続け



混ぜた時に卵液が流れなくなったら手早く卵を中央に寄せ集めて



皿に取り出せば出来上がりです。卵は固まっていても、ちゃんとツヤがあるのがポイントです。黒胡椒を振ってどうぞ。


バリエーション
卵に加える水分を牛乳１：生クリーム１に変更すると、もっとフンワリ仕上がります。