わたしたちが農的暮らしを営むなかで、
「自給的な生活をはじめるための一部として、できるだけ環境に負荷を与えない方法で
自分たち用の食べ物をつくってみたい」
というようなご要望をいただくようになりました。
そこで、これまで農作業をしたことがない人、農地や農機具を保有できない人、
コドモにもオトナにも「田んぼ」ができる仕組みを取り入れることにしました。
それがたそがれ野育園です。
田んぼの他にも畑しごと、山しごと、食べること、暮らしごと...
土との対話、宇宙とのコミュニケーションという
人間本来の営みを通じて
ともに学び、歓び、育まれる時間を過ごしてみませんか?
2024年度の活動予定
【たんぼクラス】
3/23(土) スケジュール調整・説明会&映像試写会
3/24(日) 23年度の片付けや準備作業
3/30(土) 初回活動日、現地確認、芒取り/塩水選
4/13 塩水選、踏み込み温床づくり
4/20(土) 種まき、区画割り、除草、畦畔補修など(水源散策、山菜取り)
5/11(土) ,12(日) 田植え前草取り(苗づくり、田んぼの整備、看板づくり)
5/18(土) ,19(日) 田植え
5/25(土),26(日) 補植と田んぼの草取り
6/8(土),9(日) 田んぼの草取り2
夏至<6月21日>
6/29(土)または7/6(土) 必要な方は田んぼの草取り(最終)
6/29(土) さなぶり(このあたりでホタル観察会とおさかなマルシェを予定)
<落水期間(~7月中旬頃まで>
7/下旬から8/上旬 出穂(イネの花の観察)8/24,25(日) 稲刈り前ヒエとり
9/23(土),9/30 このあたりから稲刈り開始
- 稲刈り -
10/7頃から 足踏み脱穀(稲刈りから2週間程経自然乾燥後)
11/16(土) 吉田俊道(菌ちゃん)先生の「菌ちゃんワークショップ」
11/23(勤労感謝の日)収穫祭 及び 新米お渡し
11/下~12/上 たんぼの片付け、冬仕舞い
(このあたりで鳥のいのちをいただくWS)
12/14(日) しめ飾りづくりワークショップ
12/28(日) もちつき大会
1-2月 琴川のすげ笠づくり(参加者の都合で日程調整)
1-2月 味噌づくりワークショップ(参加者の都合で日程調整)
【キッチンファームクラス】
3/23(土) スケジュール調整・説明会&映像試写会(このあたりでオンライン説明会開催も予定)
3/24(日) 23年度の片付けや準備作業
3/31(日) 初回活動日、現地確認、
3/下旬~ 野菜種まき(トマト、ナス、カボチャ、ズッキーニ、バジル、エンドウ、葉物など)
→4末頃から定植4.7(日) 種まき
4.14(日) じゃがいも播種、鉢上げ
4.21(日) 種まき(じゃがいも、人参、大根、ねぎ、藍、綿花、オクラ、モロヘイヤ、つるむらさきなど)
4.27(土) 畑づくりundefined
5GW マルチ貼り、苗づくり、豆まき(大豆、小豆、枝豆、インゲン、その他豆類、さつまいも、里芋定植、空芯菜など)
5.12(日) 畑づくり(豆まき)
5.19(日) じゃがいも芽欠き土寄せ、中耕管理、定植
5.25(土) 野菜定植、誘引、除草など
6.2(日) トマト定植、大豆播種
6.9(日)-入梅- じゃがいも土寄せ?と大豆中耕除草など
6.16(日) じゃがいも土寄せ?とトマト誘引など
6.29(土) 夏至(6/21)のさなぶり(このあたりでホタル観察会とおさかなマルシェを予定)
7.6(土) トマト誘引、大豆、小豆、枝豆、ネギ、除草など
7.20(土)-21(日) 野菜収穫/草木染め/スゲ収穫など
7.28(日) じゃがいも掘り・野菜収穫開始
*このあたりでトマトケチャップワークショップ予定
8.10(土)-12(月)沼山大根、玉ねぎ 播種、秋野菜畑作り
8.25(日) 秋野菜播種、沼山大根除草、間引き
9.1(日) 収穫、沼山大根土寄せ
<この期間 野菜収穫>
10.12(土) 小豆・大豆などの収穫開始
10.19(土) 小豆、大豆などの脱穀
10.27(日) 里芋掘り上げ、洗い
11.2(土)-4(月) 沼山大根収穫-洗浄-カット-いぶし-漬け込み
11月下~12月上 漬物ワークショップ畑の片付け、冬仕舞い
(このあたりで鳥のいのちをいただくWS)
12/14(日) しめ飾りづくりワークショップ
12/28(日) もちつき大会
1-2月 琴川のすげ笠づくり(参加者の都合で日程調整)
味噌づくりワークショップ(参加者の都合で日程調整)
1-2月 琴川のすげ笠づくり(参加者の都合で日程調整)
1-2月 味噌づくりワークショップ(参加者の都合で日程調整)
【各種ワークショップなどへのスポット参加】
(たんぼ体験、畑体験のほか、各種ワークショップへのスポット参加 各2,000円程度〜)
●沼山大根のいぶりがっこづくり
●山菜採り
●笹巻きづくり
●トマトケチャップづくり
●しめ飾りづくり
●もちつき
●手前味噌仕込み
●琴川の菅笠づくり
●鳥のいのちをいただワークショップ
●おさかなマルシェ
たそがれ野育園に参加して 石倉敏明(人類学者/神話学者、秋田公立美術大学准教授
地域の「食」を成立させている要素のなかには、
食材となる動植物だけでなく、水・土・風・火・雪などの地域環境に根ざした自然=風土
の作用や、目には見えない微生物の働きが含まれています。
田んぼという小さな場所のなかにも、たくさんの生き物が棲んでいることを、
年間を通した農作業のなかで、私たちは体験することができます。
「食」と「農」の営みは、
人間の身体と地域の自然をつなぎ、
子どもから古老まで世代を超えたコミュニケーションを育みます。
たそがれ野育園では、田畑や里山という「小さな宇宙」を通して、
「生き物」が「食べ物」になっていく最初のステップに立ち会い、
多様な人々や他の生物と共に生きていくことの大切さを学ぶことができます。
ご入園について
「たそがれ野育園」では、3坪(10㎡)の区画をマイ田んぼとして手掛け、
種まきから稲刈り・収穫までを一貫して、自力での稲づくりに取り組むことができます。
籾すり作業以外のすべての作業を手作業で行っており、子どもから大人まで誰でも簡単に田んぼを始めることができます。
お米を自給する力を身につけることを中心に、
山菜採りや畑しごと(大豆、綿花、藍など)のほか、味噌づくり、しめ縄づくり、餅つきなどの百姓しごとについても
一年中、四季を通して体験することができます。
自らが食べるものを自ら育てる「生きる食育」に取り組むことで、
いのちの循環を改めて見つめ直す機会にしていただけましたら幸いに思います。
たそがれ野育園の実習田は、秋田市から車で30分ほどの場所です。
暮らしに農的な要素を取り入れようとする方、これから農家を志したいと思っている方、
学生さん、こどもを自然のなかで育てたいと考えている親子さん…。そんな方々が0歳~70代まで世代を超えて集まっています。
稲が育ち、実り、祈り祝いあってきた人間自然本来の営みを通じて、参加者相互のコミュニティの場にもなると思います。
いのちいっぱいの耕さない田んぼが、交流としての新しい役割を果たすことができたならと思います。
★特別料金メニュー
- 大学生割 -10,000円
- 田んぼの生きものトラストオーナー特割 -5,000円
*以下の方は無料でご入園いただけます。
高校生以下、和田妹川住民、田植えや稲刈の助っ人、大学生のボランティアグループなど
⚫︎キッチンファームクラス
(夏秋野菜の自給体験、保存加工体験 ほか)
入園料 20,000円(1人)+10,000円(同伴大人1名につき)
+キッチンファーム利用料金 20,000円
20〜40aの畑で種まき、苗づくり、土作り、除草管理などのすべての作業をメンバーが協力して行います。収穫物はすべて分配します。検討している作物は春:じゃがいも、枝豆、インゲン、小豆、トマト、ナス、ピーマン、オクラ、ズッキーニ、ネギ、里芋、ニンジン、葉菜類、秋:沼山大根、玉ねぎなど。葉物や果菜類は毎日の収穫が大変になりますが、保存の効く芋類や豆類は自給作物に適しています。生産の手間から収穫の喜びまでをシェアできればと思います。また、各種ワークショップに無料で参加できます(材料費や外部講師がある場合を除く)
キッチンファームクラスでは藍と綿花の栽培なども行います。夏は野山の草木を利用した草木染め、冬場は糸紡ぎや藁細工などのてしごともできます。各種てしごとはワークショップとして開催していきますので、どなたでもご参加することができます。
⚫︎すげ笠づくり(すげの栽培〜すげ笠つくり)
10,000円(*1〜2月に4回程度開催)
男鹿市五里合琴川にてつくられていた「琴川の菅笠」を再生・保存したいという想いから菅の栽培(3〜7月)〜菅笠づくりを行っています。傘づくりの活動期間は冬季になります。
⚫︎マメミソクラス(大豆・小豆の栽培のみの場合のご入園)
15,000円
大豆の栽培(6月〜10月)から味噌作りまでを行うクラスです。大豆の栽培工程は種まき・中耕除草(3回)・刈取り(乾燥)・脱粒・選別まで。お米作りと合わせて米麹をつくることもできます。ご自身の家庭に合う唯一無二の手前味噌を原材料から作ってみませんか?
菊地家
次女「つき」が生まれた時、自分たちに余裕がなくなり、なぁなぁな気持ちで長女「ひなた」を保育園に預けることにした。でも、時間を大事にしたいと思う僕たちの暮らしの中で、今、この子たちが最も成長する瞬間に一緒に居られないというのは、なんたる後悔かと懺悔し、我が子は我がフィールドで育てると決意した。明日から保育園はやめて、野育園にしよう! そのときの「ひなた」の嬉しそうな顔を俺は生涯忘れることはできない。
こどもを育てることは私たち人類の最も重要なしごとのひとつだと思います。現代が失ったしごとを取り戻すこと。1日に3度も泥だらけになり、どんだけ洗濯したら気がすむんや!と怒鳴りながらも、ハハハと笑って泥遊びを見ている親。完全にネジの抜けた菊地家です。
お問い合わせ/田んぼの場所
018-1503 秋田県潟上市飯田川和田妹川字苗代沢42
kikuchi@tasogare.akita.jp
018-877-4558/090-3553-3756