2021年 05月 28日
最終回 31 お米の花
最期に、稲の花とパワーについて記して「郷愁の棚田探訪」を終了する。稲の花は、暑い盛りの8月中頃に一日だけ咲くが、それも2時間ほどのこと。
米には自己防衛の仕組みがそなわっている。開花日に雨が降ると、花は開かないが、閉花受粉というシステムで子孫をのこすそうだ。受粉した子房は翌日から大きくなりはじめ、45日ぐらいで完熟した米になる。田植えからだと百日十日。それにしても、お米ってありがたいものだ! 玄米(種)1kgから約300kgのお米が採れる、しかもわずか百日十日で。玄米3粒ほどで、茶碗一杯分のご飯になるだろうか?日本の稲作起源は弥生時代ころからと学校で教えられてきたが、実はそれよりはるか昔からお米を食べてきたらしい。近年、縄文後期中葉(紀元前約3500年前)から陸稲(熱帯ジャポニカ)による稲作が行われていたとする学説が有力となってきたからだ。中国では1万年以上さかのぼる稲作の遺跡が発見されているようだが、日本人も5000年以上お米の恩恵をうけてきたわけである。(農林水産省 「消費者の部屋」などより)








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by tannbo2020
| 2021-05-28 08:07