ラッシュボール1日目レポ後半!
前半はこちら。
多分今年一番リピートしている "青いの。" をリハで演ってしまったのは残念だったが、本編のセトリも攻め攻め。新曲 "ペンペン" から始まり、"平成ペイン" "エマ" と代表曲を惜しみなく投下する。"平成ペイン" のサビでの手の動き把握してなくてできなかった笑
"お子さまプレート" のカラフルな照明は鮮やかだったし、"カウンターアクション" への繋ぎ方も見事。また続く "one shot kill" の赤と白のレーザーのような照明はめちゃカッコよかった。日が傾き始めた時間帯と言うのもあって照明が映える。というか "お子さまプレート" と "one shot kill" の2曲良いよな…どっちもMVない曲やけど定番のアンセムになってる。「PANDORA」は名盤だ。
声出し解禁という事でラストが "おはようカルチャー" なのは予想通り。ここでATMCのNEEを観るべく移動した。
セットリスト
1. ペンペン
2. 平成ペイン
3. エマ
4. お子さまプレート
5. カウンターアクション
6. one shot kill
7. おはようカルチャー
NEE
この日のATMC出演者の中で唯一1000万再生超えのMVを擁するアーティストであり、その人気を証明するかのような人の集まり。サウシーが裏でリハしてる中でこれは凄い。"アウトバーン" でのっけから観客を飛ばせ、続く "月曜日の歌" でATMCに似合わないレベルのスケール感を見せつける。
彼らも歓声が返ってくることをメンバー全員で「こんなの初めてだー!」も全力で喜んでいる様子が伝わってきた。それもそのはずで、自分が前回観たのは2019年の下北沢にて。まだ小文字表記の「nee」時代。あの後すぐにコロナ禍が始まったから、ラシュボの景色は彼らにとっても間違いなく初めてのものである。まさかここまで売れるとは思ってなかったけど。
パフォーマンス中に日が落ち切るという絶妙な時間帯、照明に彩られた中で強烈なミックスから始まる "ボキは最強" はマジで最強だった。MVでくぅがやってるヒーローのポーズを観客も皆してて面白かった笑 便乗した笑
からの "万事思通" はベースソロでの歓声が凄かった。
「全員見えてます!」「あなた一人ひとりに歌ってます!」としきりに叫んだり、「みんな俺の真似して!」と謎の動きをしたり腰を振るジェスチャーをしたりとやりたい放題。喉も身体も心配になるレベルの全身全霊。
そして最後は "第一次世界" からの "不革命前夜" で締め。"不革命前夜" のドラムが始まっただけで凄まじい歓声が上がったのが鳥肌モノだった。本当にいつの間にこんなに売れたんだ。
時間帯マジック、照明マジックもあるとは思う。とは言えこの日観たATMC勢の中で、間違いなくメインステージが一番近いバンドだったのではなかろうか。オープニングアクトで盛り上がる姿が想像できる。
セットリスト
1. アウトバーン
2. 月曜日の歌
3. ボキは最強
4. 万事思通
5. 第一次世界
6. 不革命前夜
Saucy Dog
NEEが終わった瞬間に起こった、ATMCからメインステージへと観客の凄まじい大移動が、その人気を証明していた。"真昼の月" を聴きながらメインステージに到着した時にはとてもじゃないが前方エリアに入れる隙間などなかった。
「今日の並び見て分かる人もいると思うけど、キュウソ、SHISHAMO、バニラズ、KANA-BOON。この4組で列伝ツアー回ってるんですよ。そんな中に入れられて緊張してます!」と石原慎也は言ったが、「もうその誰よりも売れてるだろ!」と心の中でツッコまざるを得なかった。笑
"シンデレラボーイ" も "いつか" も始まった時は黄色い歓声が上がるのかと思ったが、そんなことはなかった。皆ただただ噛み締めて聴き入っていたように見えた。"いつか" の落ちサビ前に暗転して、スポットライトの下でゆっくり弾き語りで歌い上げたのオーラが凄かったな。結局歌が上手いのよほんま。
また "優しさに溢れた世界で" のCメロでモニターが三分割されてメンバーが一斉に映ったり、最後の "Be yourself" ではモニターに歌詞が映し出されたりと、演出も凝っていた。フェスでそういうこと出来るアーティストってそう多くはないと思うんだけど、許されるのが今のサウシーだなと。
フェスらしい明るい曲も、代表的なバラードも、しっかり聴けて満足でした。
セットリスト
1. 真昼の月
2. 雀
3. シンデレラボーイ
4. ゴーストバスター
5. 優しさに溢れた世界で
6. いつか
7. Be yourself
Cody・Lee(李)
メジャーデビューしたてのCody・Lee(李)。この次のPEOPLE 1をクロージングアクトと捉えるなら、本編のATMCトリ。
恐縮ながら十分に予習できていなかったのだが、初っ端からお気に入りの "愛してますっ!" を演ってくれて嬉しみ。
結局この日のセトリであと分かったのは超絶代表曲の "我爱你" だけだった。公式のレポでセトリが分かったので感謝。
3曲目のベースイントロがかっこよかった。"悶々" という曲らしい。ライブ映像出てたわ。
また、KANA-BOONをしっかり最初から観たかったので最後の曲の前にATMCを後にしたのだが、背中越しに聴こえてきたラストの曲がカッコよかった。"When I was cityboy" という曲とのこと。
Cody・Lee(李)、振り幅大きいな。メジャーデビューも納得である。「錚々たるメンツですけど負けないように頑張ります」とVo. 高橋響は言っていたが、全然負けてなかったと思う。少しずつ聴いて行ってみよう。
セットリスト
1. 愛してますっ!
2. 異星人と熱帯夜
3. 悶々
4. 我愛你
5. When I was cityboy
リードギターの調子が良くなかったのかスタッフが入念にチェックしており、10分近く押しての開始。トリだからこそ許される。
始めに暗い中から鮪一人が出てきて、ギターを構える。この静かな始まり方はまさか?と思ったらそのまさか、"眠れる森の君のため" を弾き始めた。イントロを長く伸ばして弾きながら、その間に残りのメンバーが登場してスタンバイし、歌へと入った。何となくこの曲演る気はしてたけど、一発目に持ってくるとは思わなかった。
既に泣いている人もいたと思うが、ここから一斉に音出しをして、「2013年、ATMC、クロージングアクト、そこから9年かかりました、トリKANA-BOON始めます!!!」と叫んでの "シルエット"。はい、もう泣きました。目の前でKANA-BOONがフェスのトリとして演奏しているという事実で泣きました。早速歌詞を飛ばして苦笑いする締まらなさも鮪らしい。
"シルエット" はともかく "フルドライブ" でまで泣くとは我ながら思わなかった。モニターにね、メンバーの合間に客席が映し出されるのよ。KANA-BOONの音楽で沢山の人が盛り上がってる様子が映し出されるのよ。それで泣く。笑
"ないものねだり" では久々に聴く、そして久々に叫ぶ「1,2!」が楽しい。そして大サビ前ではついにコールアンドレスポンスパート。今回の声出し解禁について鮪なりに考え抜いた結果、一度だけやりたいと。そんだけ前置いて引っ張って溜めに溜めた一発限りのコールアンドレスポンス、
鮪「ゆらゆらゆらゆらゆらゆらおかえりー!!」
客「ゆらゆらゆらゆらゆらゆら………………」
鮪「…ただいまでしょー!!」
いやごめん、分かりにくいわwww
コロナ禍でも中断することなく続けてこれたRUSH BALLだからこその信頼の中で成立したロックフェス復活への第一歩。見ていて凄く嬉しく気持ちになったコールアンドレスポンスってやつ。
— Tatsuya Nomura (@animalkingz) 2022年8月27日
(社長判断でアップ)#RUSHBALL#KANABOON pic.twitter.com/xlfSuGOgM8
結局一発勝負のコールアンドレスポンスがグダグダ笑 そんなところもKANA-BOONらしいなと。
リリースされたばかりの新曲 "きらりらり" も初めて生で聴けた。2014年に開催された「ただいまつり」のラストで新曲として披露されたのが "シルエット"、その続きを描いた歌。そのただいまつりが開催された泉大津フェニックスで初めて "きらりらり" を聴けるというのはエモいどころの話じゃない。
またその次のMCからの "まっさら" の力強さは凄まじかった。どんどん若いバンドが出てきているが負ける気がしない、このステージを譲る気はない、俺らの世代舐めるなよ、と。あと個人的にはこの時「今日の(メインステージの中で)出演者の中で先輩なのはシネマだけかな、」とcinema staffの名前を出してくれたのが嬉しかった。
"メリーゴーランド" の前の「生きてればまた会えます」というメッセージの説得力も半端なかったな。コロナ禍で色んな事を考え、自身も活動休止するほど精神的に体調を崩し、その先で掴んだラッシュボールのトリ。単純に人気を集めて上り詰めただけのものじゃない。運営の計らいもあるとは言え、間違いなく今年のトリはKANA-BOONしかいなかった。
"メリーゴーランド" で本編が終わり、アンコールで "スターマーカー" という流れかなと思っていたが、アンコール無しを先に告げ、ラストナンバーとして "スターマーカー" を。
ついにMVの再生回数は2000万を超えた。本当にアンセムになった一曲である。この日、鮪は声の調子が悪かったそう。ここまでも何度か歌いにくそうな場面が見られた。"スターマーカー" の時、大サビでついに一瞬声が出なくなったんだよな。でもその時Ba. マーシーがコーラスで繋ぎながらずっと鮪を見ていたのが忘れられない。その様子がモニターに映っていた。また泣いた。本当に入ってくれてよかったなこの人。
ライブはこれで終了。最後に鮪の提案で、開催してくれた運営への感謝を込めて観客全員巻き込んで「ありがとう」を叫ぶくだりがあった。"ないものねだり" のコールアンドレスポンスがグダったので、個人的にはこれで上手く締まったと思う笑 でも自分としても最後にこの日一番思い切った声が出せたんじゃないかなと思っている。
本当に素晴らしいトリだった。大舞台を任されておきながら、声の調子が良くなかったり、歌詞も飛ばしたり、念願のコールアンドレスポンスが微妙だったり、もうそういうところも含めてKANA-BOONの魅力だよなと思える。それでも古賀さんがMCでボソッと言った通り、良い声してる。とは言え鮪は悔しそうだったし、リベンジの機会があるなら是非という感じ。ただいまつりの縁もあるし、KANA-BOON無しにラシュボは語れない。これからもメインステージで歌い続けてほしい。
セットリスト
1. 眠れる森の君のため
2. シルエット
3. フルドライブ
4. ないものねだり
5. きらりらり
6. まっさら
7. メリーゴーランド
8. スターマーカー
PEOPLE 1は流石に諦めて退場。KANA-BOONの開始が押していて半分ぐらい過ぎてしまっていたのもあるし、一斉に帰路に着く人たちの波にちょっと心折れた笑 でも最後クロークから荷物取り出してる時に音漏れで "銃の部品" 聴こえてきたの良かった。
荷物を整理して、泉大津駅近くで夕食を済ませ、宿へと帰りました。
以上!!!
いやもう本当に楽しかったの一言に尽きる。声出し解禁についての是非は特に何も言いません。決められたルールに沿うのみ。今後、後に続いて制限を緩和していくイベントがどれぐらい出てくるか分からないが、ラッシュボールが残した実績は評価されるに違いない。ここからまた少しずつ状況が進んでいったらいいなと思う。
行ってよかったです、RUSH BALL 2022。
では(=゚ω゚)ノ