Saucy Dog、めちゃめちゃ売れたね。知らん間に。売れてんなぁとは思ってたけど一気に「もうそこまで売れてんの!?」になりましたね。
決行できるのかはともかくとしてワンマンツアーが発表されている。
Zeppだらけやんけ。
広島公演もあるけど、会場はしっかり広島のZeppことBLUE LIVE。そういえばちょっと前にQUATTRO埋めてたな。キャパ50人ぐらいしか変わらんから多分BLUE LIVEも即完だろうよ。もう完全に音楽で食っていけるバンドのツアー日程だ。自分たちの売れてる状況をしっかり鑑みた会場設定が出来ている。マカロニえんぴつは見習った方が良い。
で、この売れ倒しているSaucy Dog。
俺別にそこまで大好きではないんですよ。
いや、別に嫌いじゃない。全然否定する気はない。好きか嫌いかで言ったら好きに全振り。
単純に、俺の好みの問題。Saucy Dogを大好きになれない俺が悪い。
ちょうど先日新しいアルバムから一曲MVが公開された。
うん、良い。決して悪くはない。
でも、これに一発で心掴まれて好きって言える感性を俺が持ってないんだよな。2回目3回目と聴けば聴くほど味が出てきて良さが分かってくる。でも、1回目聴いてから2回目3回目リピートするまでの一歩が俺は遅い。
何回か言ってるけど2012〜2015年度の4年間に大学生だった自分の音楽の好みは完全にハイハット裏打ちの4つ打ち縦乗りロック。KANA-BOONとグッドモーニングアメリカに育てられ、スペシャを観ててキュウソやKEYTALKにもハマり、ONAKAMAの3組やフレデリックが相次いでメジャーデビューした時期にフェスに行き始め、大学卒業のタイミングは夜の本気ダンスの全盛期と重なる。もうBPMの速い4つ打ちだったら大体軽率に好きになった。バンド音楽初心者の自分にはちょうど分かりやすかったのだろう。
で、院生時代を経て社会人になり流行はキーボード大前提と言っても過言ではないオシャレ系に。sumikaやミセスの台頭に続いてKing Gnu、髭男がバズり、自分もブラックミュージックやR&Bに興味を示し始めた。未だに4つ打ちしか勝たんとか言うてたら緊急事態宣言中にBRADIOにハマったりすることもなかっただろう。
要は、自分が注目してきた好みの音楽がギターリフの特徴的な高速4つ打ちからのキーボードやホーンアレンジの光るオシャレ系だから、Saucy Dogみたいなギターベースドラムのシンプルな構成でしっとりもしくは爽やかに歌い上げる歌モノが刺さる身体になるタイミングがなかったんだろうなって。どこかしらで、だいぶ悪く言えば特徴がないと思ってしまっているのかも知れない。スリーピースだからリードギターのキャッチーなリフとかがないし。あれだな、SUPER BEAVERとかに詳しくなれないのも同じ感じかも。
同じシンプルなギターロックでも、エモさを前面に押し出したナインスアポロ系や初期衝動色が強いtetoとかとは違って、本当に純粋な歌モノ。だからなかなか一聴して「これは良い!!」てなるほどのインパクトを受けられないのかな。
実際どれも良い曲だし、繰り返し聴けば良さは分かるんやけど、Saucy Dogの中で珍しく結構聴きまくったのがこの曲。
実は2018年のランキングに入れるの忘れてマジでしまったと思ったぐらいには好きだった。当時スペースシャワーTVのPower Pushに選ばれた曲でもある。
Saucy Dogって "いつか" に代表されるようなバラードが強みだと思うんだけど、その中で比較的疾走感のあるこの曲が一番お気に入りになってる点からも、やっぱり俺の好みってノリの良さ重視なのかなーとか思ったり。plentyとかきのこ帝国も好きやし一概には言えんのだけれども。
だからそんなわけで、Saucy Dogを雑念なく好きって思える人って幸せだなと思うのです。シンプルな構成、シンプルな演奏、シンプルな歌。純粋に「良い歌」に惚れる事の出来る感性してんなと。もちろん比較対象として前述してきた各バンドたちが勢いやノリだけって言いたいわけではないよ。でもシンプルにSaucy Dog好きな人の感性は素敵だと思う。こういう人達にいつまでも音楽を好きでいてほしい。
いうてSaucy Dogのライブ観たことないんだよな。まずはフェス尺でいいから一回しっかり観てみたい。
誰か布教してくれ。
では(=゚ω゚)ノ