2021/03/13
多摩市立交通公園
3月7日と11日に、聖蹟桜ヶ丘駅に近い多摩川に、フチグロトゲエダシャクを探しに行ってきました。7日は曇で、日が射さなかったために見られず、11日は何頭か見かけましたが、撮影出来ませんでした。
3月7日に川沿いにある、多摩市立交通公園で、何種類か昆虫を撮影したので、画像を紹介します。
トビケラ目の一種。
小型の種類で、種名は判りませんが、同じ種類と思われるものを何頭か見かけました。
ムネアカハラビロカマキリの卵囊。
中国から入ったと思われる、外来種です。
ホームセンターで売っている、中国製の竹箒から、卵囊が見つかったことがあるようです。
最初に見つかったのは愛知県ですが、東京・神奈川を中心として、かなり記録が出ているようです。
同じ仲間に、ハラビロカマキリがいますが、卵囊が斜めに立ちあがったように産み付けられるのが特徴です。
ムネアカハラビロカマキリ Hierodula sp.
国内分布:本州
国外分布:中国?
一時 Hierodula venosa Olivier,1792という種名が当てられていたようですが、現在では種名未確定の H. sp. とされることが多いようです。
プラタナスグンバイとモンクチビルテントウ。
この2種も、最近、急速に数を増している昆虫で、プラタナスグンバイは北アメリカ、モンクチビルテントウは台湾・中国方面から、日本に持ち込まれたと考えられているようです。
テントウは、よく似たヨツボシテントウという種類が、もともと棲息していて、個体数も多かったのですが、最近、都市近郊では、この種類に置き換わってきて、ヨツボシテントウはとても少なくなっています。
ヨツボシテントウは樹林性の種類のように思えますが、モンクチビルテントウは草地などでもよく見かけます。
プラタナスグンバイは、街路樹のプラタナスに付くカメムシの仲間で、多くの個体が付くと、葉が白っぽくなるのですぐに判ります。
越冬も、写真のように集団で越冬します。
この日は、公園のカシ類の幹にも、多数の個体が止まっていたので、気温が上がると活動しているようです。
プラタナスグンバイ Corythucha ciliata (Say,1832)
国内分布:北海道・本州・九州
国外分布:北アメリカ(原産)・ヨーロッパ中部・ヨーロッパ南部・韓国・チリ
モンクチビルテントウ Platynaspidius maculosus (Weise,1910)
国内分布:本州・九州・南西諸島
国外分布:中国・台湾・ベトナム
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