愛知県 - TAMIの気まぐれ通信
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イラガ科

アオイラガ属以外のイラガ科です。


ナシイラガ、福島県いわき市で撮影。
自販機の灯りに飛来したもの。
夜間採集を行うと、必ずといって良いほど、何頭も飛来する普通種。

ナシイラガ Narosoideus  flavidorsalis  (Staudinger,1887)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島
国外分布:シベリア・朝鮮半島・中国
食草:ナシ・クヌギ・カキ・サクラ・クリ・ヤマナラシ・ダイズ・ツクシヤブウツギ・ケヤキ
成虫出現期:7-8月

ヒメクロイラガ、東京都大田区中央埠頭公園で撮影。
この時は1頭だけだったが、時に多数の個体が、行列をなして移動することがあるようだ。
まだ成虫を見る機会を持たない。

ヒメクロイラガ Scopelodes  contracta  Walker,1855
国内分布:本州・四国・九州・対馬
国外分布:中国
食草:カキ・サクラ・アブラギリ・ケヤキ・シンジュ・クヌギ・サクラ・アメリカフウ
成虫出現期:5-6月・8月



イラガ、幼虫は福島県いわき市、繭は愛知県豊橋市で撮影。
繭はイラガの繭として有名なもの。
これもまだ成虫を撮影する機会を得ていない。
幼虫はサクラの葉上にいたもの。

イラガ Monema  flavescens  Walker,1855
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬
国外分布:シベリア・朝鮮半島・中国
食草:カキ・ナシ・リンゴ・ウメ・サクラ・クヌギ・ヤナギ・ハンノキ
成虫出現期:6-9月

アカイラガ、東京都八王子市で撮影。
こちらはまだ幼虫を見たことがない。

アカイラガ Phrixolepia  sericea  Butler,1877
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬
国外分布:シベリア
食草:チャ・ウメ・モモ・カキ・クリ・クワ・ヤナギ・ダイコン・サツマイモ・サクラ・クヌギ・コナラ・コハウチワカエデ・ネジキ
成虫出現期:6-7月・8-9月

イラガ科アオイラガ属

イラガ科のアオイラガの仲間をまとめてみました。




アオイラガ、成虫は福島県いわき市、幼虫は福島県福島市で撮影。
幼虫は河川敷のヤナギの木に、多数群生していた。

アオイラガ Parasa  consocia  Walker,1863
国内分布:本州・四国・九州
国外分布:シベリア・朝鮮半島・中国・台湾
食草:ヤナギ科・ナシ・クリ・カキ
成虫出現期:6-7月



成虫は福島県いわき市、幼虫は愛知県豊橋市で撮影。
サクラの幹に止まっていたもの、やや小型だったので、終齢ではないように思える。

クロシタアオイラガ Parasa  sinica  Moore,1877
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬
国外分布:シベリア・朝鮮半島・中国
食草:クヌギ・クリサクラ・ウメ・カキ
成虫出現期:5-6月・8-9月



ヒロヘリアオイラガ、成虫は愛知県豊橋市、幼虫は群馬県桐生市で撮影。
若齢幼虫の時は、非常に多数の個体が群集するが、終齢近くになると分散してしまう。
オレンジ色の棘が特徴的。

ヒロヘリアオイラガ Parasa  lepida  lepida  (Cramer,1777)
国内分布:本州・九州・沖縄本島
国外分布:中国・フィリピン・インド・スンダ列島
食草:サクラ・カナメモチ・ウメ・モミジ・ヒイラギモクセイ・ナツメ・ナンキンハゼ・アカメガシワ・エンジュ・セイヨウキヅタ・サンゴジュ・カキ・クスノキ・ウバメガシワ・モクレン・ナンテン・ケヤキなど広く食害。
成虫出現期:4-6月・8-9月
横浜での観察では、ほとんどの街路樹で繭がついているのが見られる。