2023/01/15
モナコ公国:1987年シリーズ
国名:モナコ公国 Principauté de Monaco(Principality of Monaco)通貨単位:1F(フラン)=100c(サンチーム)
シリーズ構成:単片6種
発行年月日:1987年4月23日
スコットカタログ:#1565 - #1570
今回は、南フランスとイタリアの国境近くに位置する、モナコの昆虫切手と、初日カバー(カシエ違い)2セットを紹介します。
図案は絵画的なデザインですが、特徴は捉えられているように思います。
切手にはフランス語名が印刷されていますので、ラテン名に変更してあります。
印刷されている Parc national du Mercantour(メルカントゥール国立公園)は、ニースの北、イタリアとの国境に接する山岳地帯にある、フランスの国立公園です。
ソリエールコガネオサムシ Carabus solieri solieri Dejean,1826(フランス名:Carabe de Solier)
有名な種類で、ヨーロッパの美麗なオサムシを代表する種類の一つです。
セイボウ科 Chrysididae sp.(フランス名:Guépe Dorée)
これも美麗な種類ですが、似た種類が複数あり、種名の特定に至りませんでした。
ハンミョウ属 Cicindela hybrida Linnaeus,1758(フランス名:Cicindele)
タイリクルリボシヤンマ(仮称) Aeshna grandis (Linnaeus,1758)(フランス名:Grande Aeschine)
ハンノキハムシ属 Agelastica alni (Linnaeus,1758)(フランス名:Chrysomele)
フランス名は、単にハムシという意味のようですが、図案から判断して、この種名を当てておきます。
チョウセンヤブキリ Tettigonia viridissima (Linnaeus,1758)(フランス名:Grande Sauterelle Verte)
翅の短縮した、キリギリスの仲間です。
カシエにモナコ公国の紋章の入ったセットです。
初日印には、国立公園の風景がデザインされているようです。
切手に採用されている昆虫を、カシエにしたセットですが、ハンミョウだけが、なぜか、日本などに分布するナミハンミョウになっています。
カシエ:ハンミョウ Cicindela chinensis chinensis DeGeer,1774
カシエ:タイリクルリボシヤンマ(仮称) Aeshna grandis (Linnaeus,1758)
カシエ:チョウセンヤブキリ Tettigonia viridissima (Linnaeus,1758)