ブレレン - TAMIの気まぐれ通信
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2000年と2009年のブレレン港風景

いつの頃からかはっきりしませんが、バリ島各地で岸の後退が、話題になり始めていました。
特に、観光地の多い、南部での噂が多かったのですが、北岸で、撮影する機会があったので写真を紹介します。

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オランダ統治時代の面影を残すブレレン港の風景です。
赤い屋根の建物は、オランダ統治時代の倉庫の跡で、あまり状態は良くないものの、建物は保存されているようです。
一部、使用されている建物も見られました。
2000年4月18日撮影、ブロニカ ETR-siを使用。

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2009年4月6日撮影、OM4-Tiを使用しました。
1枚目の写真で、中央奥に見える白い建物が、下の写真、右端に見える建物と同じものです。
辺の岸壁が、かなり損壊しているのが見て取れます。
この年に行った時は、の上に、食堂が何軒か出来ていて、フードコートのような感じになっていました。
左端の柱はその一部で、そこから西側を撮影したものです。

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同じ日に撮影したもので、同じ場所から、反対の東側を撮影したものです。
側が浸食されて、植栽された樹木や、街灯が倒れかけています。
古い岸壁の上に、応急処置でコンクリートを盛り上げ、岸壁の浸食を防ごうとしているもののようです。
今まで、何度かロビナ付近は行ったことがあるのですが、穏やかなしか見たことがなかったので、かなりの衝撃を受けました。

テンペ

インドネシアの伝統的な食材「テンペ」を紹介します。
ゆでた大豆に「テンペ菌(クモノスカビの仲間)」を加えて、一日ほど発酵させたもののようで、ローカルフードには、付け合わせとして、必ずと言って良いほど入っているものです。

地元での調理法では、甘みのある味付けで、ココナツオイルで揚げたものが一般的です。
時間がたったものは、発酵臭がすることがありますが、普通は無臭です。
味は淡泊なので、いろいろな料理に使われます。
タンパク質と繊維分が豊富で、整腸作用などもあるようです。

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バリ島北部のロビナ海岸のワルンで見たテンペです。
新鮮なものは、このように菌糸の色が真っ白に見え匂いも殆どしません。


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これを厚さ5mmほどに刻んでゆきます。

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クタのワルンで食べた「ナシチャンプル」で、手前のスティック状のものが、甘めに味付けられたテンペで、右端の白っぽいものが、野菜と一緒に煮付けられたテンペです。
ベジタリアンの食堂では、肉の代わりにテンペや豆腐などが使われています。

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これはウブドのワルンで食べたもので、左側のスティック状のものがテンペです。
地元のワルンで、ナシチャンプルを頼むと、必ずと行って良いほど、テンペが付いてきます。

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ウブドの朝市で撮影したものです。
軽トラックの荷台がそのまま店になっています。
左側に並べられている、白い長方形のものがテンペです。

ココヤシ

以前にバリ島で撮影した、ココヤシに関する写真を紹介します。
熱帯地方の風景で、非常にポピュラーな植物で、世界各地の熱帯域で栽培されています。
原産地は、熱帯アジアからポリネシアだと考えられているようですが、かなり古い時代に、人間が作物の一つとして、移動させているので確定したものではないようです。
バリ島では、水田の周辺に植えられていることが多いようです。

利用法としては、若い未熟な実の中に入っている液体は、飲物として利用出来、成熟した外皮の部分は、炭にして、燃料として使用されています。
種の殻の内側の部分に付いている、白いゼリー状の部分はそのまま食べることが出来ますし、成熟したものでは、乾燥させ、細く刻んだり粉末状にして、砂糖の代わりに使ったりします。
この部分を、水に溶かしたものも、ココナツミルクとして飲物として使用されます。

風景としては綺麗なのですが、成熟したものは自然に落下してくるので危険です。
ホテルの敷地内などの観光地では、落下しそうな実をあらかじめ切り落としているところも多いです。

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ウブドの散歩コースとして人気のある、カジェン通りの奥にある水田とココヤシです。

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バリ島北海岸のシガラジャ近郊の、ロビナ地方で撮影したものです。
イルカ・ツアーで有名な観光地ですが、田園風景もとても綺麗な地域です。

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若いココナツとヤシの花、果実と花が同時に見られることが多く、順番に食べ頃になってゆきます。

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ウブドの朝市で撮影したものです。
いろいろな品種があるようで、下のものは未熟な実ですが、緑色ではなく、若い内から黄色い色をしています。
地元の人に聞くと、数種類の品種があるようですが、あまり良く区別が付きません。
上のものが一番ポピュラーなもので、食堂やレストランなどで、飲物として使われているものです。

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これもウブドの朝市の風景で、中央手前の軽トラックの荷台で売られています。

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クタのパサールで撮影しました。
外皮を取り去ったもので、白い部分は、刻んだり粉末にしたりして砂糖の代わりに使用します。
この部分からは、ココナツ・オイルも採れるようです。
奥に積まれているのが外皮の部分で、炭にして燃料として使用します。

幹は建物の柱として利用出来たり、葉は屋根を葺く材料になったりします。
バリ島では、建築材料としての利用は減ってきているようですが、レストランなどでは、内装のディスプレーとして使われていたりします。

マドゥウィ・カラン寺院

シガラジャ方面散策の3回目で、ベジ寺院の東に位置する、マドゥウィ・カラン寺院の画像を紹介します。
この寺院は、バリ島の東海岸に沿って走る、北部の幹線道路沿いにあります。
ここも境内に入るには、サロンを巻いて入る必要があります。
割れ門を入ると、左側にワンティラン(集会場)があり、そこでお布施を納めます。
金額は決まっていないようなので、10,000ルピアを納めました。
管理人のような方が、境内を案内して、説明をしてくれますが、その際はガイド料が必要になります。
今回は、20,000ルピアを支払いました。

寺院前の道路を挟んで、西側にある駐車場から見た割れ門です。
割れ門の奥に、背の高い中門のような形をした祠が見えます。
この寺院の中門は、左右に日傘の立っている割れ門です。
小さな寺院では、中門に割れ門を配したものも見かけますが、こういった大きなお寺ではあまり見たことがありません。

中央の祠を挟んで、左右に小さな祠が配されていますが、これは新しいものだと説明されました。
中央の祠には、ベジ寺院で見たような割れ門が組み合わされた構造が見られます。
お寺の中に、さらにお寺が建てられたような構造だと思います。

さらに、本殿の四方の壁に、ランダの浮き彫りが見られるのも特徴的なものです。
プラ・ダラム(死者の寺)では、ランダの像はよく見かけますが、それ以外ではあまり見たことはありません。

壁面の各所に、王族と思われる人物の浮き彫りが見られますが、横を向いた平面的な表現は、影絵人形を思わせ、ジャワの宗教遺跡に見られる彫刻などを連想させます。



ラーマーヤナの物語にちなむ、浮き彫りが多く見られるのも特徴的でした。

この寺院の浮き彫りでは、もっとも有名な、ハスの花の形をした車輪の自転車に乗った、バリ人を描く浮き彫りです。

中門から外側の割れ門を見たところ。
このお寺自体が、複数の割れ門を組み合わせた建物の配置になっているようです。

敷地の外側に並ぶ石像。
最近では、ウブド周辺の寺院でも時折見かけますが、こちらが本家ではないかと思います。
このところ、ウブドでは不順な天候が続いていましたが、シガラジャ方面は、非常によい天候でした。

サンシット村の漁港

シンガラジャの続きです。
ベジ寺院の前の道を北に進むと、間もなく小さな漁港に出る。
この日は、小型の漁船が2艘、水揚げをしていました。

2艘ともアウトリガーの付いた、伝統的なものです。

沖を見ると、1人乗りの、さらに小型の漁船が出航して行くところでした。
これも両側にアウトリガーの付いたものです。


水揚げされていたのは、サバに似た小魚で、重さを量ってトラックに積み込まれていました。

時折、子供達がザルを持って魚をもらいにやってきます。

漁師が、ざるの中に何匹かの魚を投げ込むと、それを持って親の元に駆け戻って行きます。
こちらの子供達は、なかなかにたくましい部分があります。

バリ島北部ベジ寺院

28日にバリ島北部のブレレン州にある、ベジ寺院とマドゥウィ・カラン寺院を撮影してきたので、画像を紹介します。
今日は最初に行ったベジ寺院です。
東西に走る幹線道路のやや北側、海岸に近い場所にあります。
この地域の中心地、シガラジャからは30分前後の場所です。

入口でお布施 10,000ルピアを払いチケットを受け取ります。
この寺院は、水田の神様を祀ったもののようで、スバック(水利組合)が所有しているようです。
チケットにもそのように印刷されています。

サロンを巻いて境内に入ります。
寺院の入口の割れ門です。
午前中に到着したため、完全逆光になってしまいました。

割れ門をくぐり、境内から撮影したものです。
外側が丸みを帯びた独特の形をしています。
壁面には一面に唐草模様などが浮き彫りにされています。

前庭から中門を見たところ、通常は、割れ門に似た輪廓のものですが、全体が同じような高さで、広く両翼が広がった独特な形状です。
これも一面に模様が彫られ、部分的に着色されたあとが見られます。

中門の左側の入口から、内庭に入り、中門を裏側から見たところ。
手前に背の低い仕切り塀が見られます。
これは民家の入口によく見られるもので、魔物の侵入を防ぐためのものですが、寺院の内部にあるのを見たのは初めてです。

仕切り塀の中央に掘られた、楽器を弾くオランダ兵。
左側はギターのようですが、右側の楽器は、まだ名前が判明していません。
バリ東北部の寺院には、こういった近代の風物が見られることでも知られています。

内庭の北側にある、ジャワ島の宗教遺跡を思わせる、神殿風の建物。
通常、バリの寺院には、ここにはメルー(塔)や祠が並んでいるのが普通です。
中央の階段には、三つの割れ門が連なるような、独特の構造が見られます。
これもバリ島の他の地域には見られない特徴です。

建物の、中央の階段。

本殿と思われる、前の写真の建物の裏側に、小さな祠が見られました。
これがスバックのお寺の、本体ではないかと思います。
全体の建物の配置なども、他の地域には見られない、独特なもののように感じました。


中門の壁面の装飾、これなども、どことなく、ジャワ島の宗教遺跡の、壁面の浮き彫りを思わせる雰囲気を感じました。
次回は、ベジ寺院に近い、海岸で撮影した画像を紹介します。

ロビナ海岸:2009年4月7日の夕暮れ

この日は、夕暮れを撮るべく、バニュアリット村から海沿いに、西へ海岸沿いに歩いていた。
ふと見ると、海辺に小さな牛が一頭繋がれて、海を眺めているような風情があった。
早速、三脚をセットして、2枚程撮った所で、戻って来た飼い主が牛小屋に連れていってしまった。
その時の1枚。


牛と落日。
逆光に浮かび上がった姿が、鮮やかに思い出される。


こちらはおまけで、上の写真を撮った後、ほぼ同じ場所から、ココヤシのむこうに沈んで行く夕日を撮影。
地味なことが多かったロビナの夕日の中でも、わりときれいな夕焼けだった。

バニュアリット村の夜明け:2009年4月5日

2009年に、ロビナ地区のバニュアリット村に滞在した折に、撮影した夜明けの写真を紹介します。
撮影したのは、小さな川を挟んで、バニュアリット村の対岸に当たる村のはずれです。
あちこち探しましたが、今のところ、この場所が、一番きれいな日の出が見られる所のように思います。
ただ場所が、墓地に隣接しているので、人にはお勧めしません。
ロビナ海岸付近は、夕陽はかろうじて海に沈みますが、朝日は陸側から昇るので、場所の選定が難しいです。
撮影機材はブロニカETR-siです。




ロケーションは、手前に水田が広がり、その周辺にココナツや植栽された木が生えた、あまり厚みのない林になっています。
今まで数回、同じ時期に滞在していますが、夕日はあまりあたりがなかったですが、日の出はかなりの確率で、良い条件に当たります。
比較的、湿度が高いせいかもしれません。

アグン山とYeh Mempeh(イェ・メンペ)の滝

昨日は、シデマン付近から、バリ島東部のアメッド、トゥランベン、シンガラジャ方面を回ったので、アグン山の様子と、シンガラジャ近くにある、イェ・メンペの滝の画像を紹介します。




シデマン付近の水田越しに見たアグン山。
火口から水蒸気が立ち上っているのが見えた。
まだ活発な状態は続いているようだが、小康状態を保っているようだ。


シデマン付近から、やや東側に移動して撮影。
東側の斜面、頂上周辺に、火山灰の堆積と思われる、白っぽい部分が見られる。
谷沿いには、泥流が流れ下ったあとの、白い筋がかなり山麓近くまで伸びているのが見えた。


シンガラジャの近くまで来たときに、車道沿いにウォーターフォールの表示があったので、ドライバーに頼んで、見に行くことにした。
途中、距離の表示などもあるが、かなりいい加減なもので、実際は3倍ほどの距離があった。
滝のかなり手前に、小さな駐車場と、入場料のチケット売り場がある。
チケットは20,000ルピア(170-180円)ほど。
チケット売り場の人が、簡単に行き方を教えてくれるが、流れに沿った道を行けば、そのまま滝に行き着く。
歩いた感じでは、駐車場からは1km前後あるように思えた。
滝の直前で、幅2-3mの流れを渡る。
流れは浅いものなので、それほど危険ではないが、雨の後などで増水したときは、注意が必要かも知れない。
流れを渡って、滝の直前に出るまでは、滝は見えてこない。
この時は、ヒーリング系の白人の一団が、十数人、滝に打たれながら精神の集中をしているのが見られた。
そういった方面の旅行者には、よく知られた場所なのかも知れない。




落差はかなりあり、緩やかなS字型をしていて、有名なベドグルの山塊にある「ギギ」の滝ほどの幅はないが、より優美な感じがした。


滝の手前の方で、流れの横で見付けたキチョウ類の集団。
バリ島では、あまり大きな蝶の集団は見たことがないが、これは、今まで見た中では、もっとも大きな集団でした。

バリ島の郵便局とポスト

最近は仕事に追われて、ブログの更新も飛び飛びになっていますが、趣味の切手に関連して、郵便局やポストも、折に触れて撮影しているので、今回はバリ島で撮影したものを掲載します。
ちなみにインドネシア語では、郵便局は「カントル・ポス」と言います。
「カントル」は事務所・役所といった意味で、「ポス」は郵便。
POS INDONESIAはインドネシア郵政。


クタの郵便局は、ごく小規模なもので、小さな商店などと変わらない大きさ。
何度か移転を繰り返しているが、現在はポッピーズ・ギャング-2の北側にある。
道路標示ではGg.Sorgaとあるので、ソルガ小路とでも呼ぶのが正しいのかも知れない。




インドネシアのポストは、角形の小さいものが多く、あまり規格が決められていないようで、微妙に形が異なっている。
何故か、クタの町中にはポストが非常に少ないように思う。
ポストの右側には、小包の見本が置いてあるが、宛名の書き方もかなりアバウトな感じがする。
営業時間は8時30分から19時まで、日曜日は休業。
尚、正規の郵便局の他に、民間のエイジェントなるものが存在するが、代行手数料がかかるので、正規の郵送料の2倍位の値段になる。


パダンテガル村のジュンバワン通りにあるウブドの郵便局。
クタとくらべてかなり立派な建物だが、これでも日本の地方の局と同じ位の規模だ。
日本のように手際よく処理してくれないので、窓口ではいつも順番待ちの人達が並んでいる。


郵便局の前に置かれたポスト。
頭の上の矢印は何を意味しているのかな?


ウブドのラヤ通りで撮影したポスト、土台は作られているが、ほとんど地面に置かれた状態。
ただ、あまり塗料がはげ落ちてもいないようなので、時折塗り直されているのだろう。


ウブドのモンキーフォレスト通りで見つけたポスト、エージェントのオフィスの前に設置されている。
落書がされているが、これも普通に見られることだ。




バリ島北部のロビナで見つけたポスト二つ。
まだ郵便局は見つけていない。
ウブドやクタのものとくらべると、やや縦長のデザイン。
設置の仕方などもまちまちで、設置者の判断に任せられているようだ。
ちなみに、まだ写真は撮っていないが、デンパサールの中央郵便局は規模も大きく立派な建物だった。
機会があったら画像を紹介します。