2023/10/05
横浜市の昆虫類:ゴキブリ目
横浜市内で撮影した昆虫類、今回はゴキブリ目4種を紹介します。嫌われることの多い昆虫ですが、屋内で見られるのは、2種(時に3種)のみで、大半は屋外で見られる種類です。
体の表面は、すべすべしていて、雑菌などの付着しにくい構造になっているようで、研究者によっては、昆虫類の中で、最も清潔なグループだとしている人もいるようです。
今回紹介するのは、多分、最も嫌われている2種と、屋外で見られる2種を紹介します。
クロゴキブリ、6.Dec.2013、室内で撮影したものです。
多分、最も嫌われている種類ではないかと思います。
気温が高い時期には、毎日のように見られますが、最近、見る頻度が下がってきたように思います。
意外と、撮影機会の少ない種類です。
クロゴキブリ、24.Oct.2015 神奈川県横浜市鶴見区市場富士見町で撮影。近くにある公園の周辺で撮影したものです。
かなり破損した個体です。
ゴキブリ科:Blattidae
クロゴキブリ Periplaneta fuliginosa (Serville,1839)
分布:北海道・本州・四国・九州・小笠原諸島・屋久島・種子島・奄美大島・徳之島・沖縄本島・宮古島・石垣島・西表島・汎世界
人間の移動によって分布を拡げた種類で、寒冷地を除く、ほぼ全世界に分布している種類です。
ヤマトゴキブリ幼虫、4.Feb.1997 神奈川県横浜市泉区和泉町で撮影。
耕作地の横に立てかけられていた、畳の間で越冬していた個体です。
枯れた木の、樹皮下・ウロなどに多い種類ですが、稀に、屋内に入り込むこともあるようです。
ヤマトゴキブリ、14.Sep.2013 神奈川県横浜市鶴見区市場下町で撮影。
枯木の樹皮の間から、顔を覗かせていた個体です。
ゴキブリ科:Blattidae
ヤマトゴキブリ Periplaneta japonica Karny,1915
分布:北海道・本州
チャバネゴキブリ、8.Sep.2016 神奈川県横浜市鶴見区市場富士見町で撮影。
この種類も、屋内で見られるもので、比較的小型の種類です。
近所の公園の近くで撮影しました。
これも、意外と撮影機会の少ない種類です。
チャバネゴキブリ科:Blattellidae
チャバネゴキブリ Blattella germanica (Linnaeus,1767)
分布:北海道・本州・四国・九州・ 対馬・屋久島・種子島・奄美大島・徳之島・沖縄本島・宮古島・石垣島・西表島・汎世界
モリチャバネゴキブリ、29.Sep.2000 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町で撮影。
これは野外に居る種類で、チャバネゴキブリによく似ていますが、胸の黒い筋の状態が違うので見分けられます。
生きた植物の葉をかじっているのを、時々見かけます。
食痕はハムシ類によく似た感じで、葉に丸い穴を開けたような感じです。
林の中の道などで、落葉の下から出て来る幼虫は、殆どがこの種類です。
モリチャバネゴキブリ、18.Jun.2012 神奈川県横浜市緑区四季の森公園で撮影。
同じ日の撮影で、上が幼虫の写真です。
幼虫が葉上に居るのは、あまり見たことがありません。
モリチャバネゴキブリ、30.Jun.2013 神奈川県横浜市緑区四季の森公園で撮影。
モリチャバネゴキブリ、14.Jul.2013 神奈川県横浜市鶴見区三ツ池公園で撮影。
板切れの下に、潜んでいた個体です。
モリチャバネゴキブリ、31.May.2014 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町舞岡公園で撮影。
モリチャバネゴキブリ、28.Sep.2015 神奈川県横浜市緑区四季の森公園で撮影。
見えにくいですが、尾端に卵鞘を付けた雌個体です。
モリチャバネゴキブリ、10.Sep.2016 神奈川県横浜市緑区四季の森公園で撮影。
これも尾端に卵鞘を付けた雌個体です。
チャバネゴキブリ科:Blattellidae
モリチャバネゴキブリ Blattella nipponica Asahina,1963
分布:本州・四国・九州・伊豆大島・対馬・屋久島・種子島
目・グループ | 写真 | 目撃 | 記録 | 合計 |
鱗翅目(蝶類) | 51 | 5 | 56 | |
トンボ目 | 18 | 11 | 29 | |
バッタ目 | 33 | 4 | 37 | |
シミ目 | 1 | 1 | ||
ゴキブリ目 | 4 | 4 | ||
合計 | 107 | 20 | 127 |