広州市の天河南二路に35基のスマート街灯が設置され、話題になっている。夜間照明だけでなく、スマホの充電、電気自動車の充電、WiFi、5G基地局などさまざまな機能を持っていると金羊網が報じた。
スマホの充電ができる街灯
広州市に登場したスマート街灯にはUSBポートが設置され、スマホの充電ができることが話題になっている。2.1Aの急速充電にも対応している。利用料は無料だ。「助かる」という人もいれば、「街頭で充電って…」と戸惑う人もいる。街灯なので屋根のようなものはなく、雨が降った時は傘をさしながら充電しなければならない。
▲広州市の天河南二路に設置されたスマート街灯。街灯を利用し、5G基地局を普及させていこうとしている。
▲屋根はないので、雨の日には傘をさしながら、スマホの充電をしなければならない。
EVの充電も可能、道路は駐禁に
また、電気自動車(EV)の充電もできるようになっており、専用アプリから充電量に応じて支払いをする。標準的なEVで、30分の充電で80%の充電ができる仕様になっている。
街灯の前の道路は、充電をするEV専用の駐車スペースとなるため、警察も放置車両を厳しく摘発している。そのため、違法駐車車両がなくなり、街並みがすっきりとする効果もあるようだ。
▲電気自動車EVの充電機能もある。街灯前のスペースがEV専用となったことで、違法駐車の取り締まりが厳しくなり、街並みがすっきりしたという効果もあった。
5G、WiFiも完備
また、5Gアンテナ、WiFiも設置予定。さらにはタッチパネルも備えられ、周辺の観光地、商店、交通情報などを調べることができる。さらに緊急通報ボタンもあり、ボタンを押して、音声で救急車や警察などの助けを呼ぶことができる。
さらに交通量を調べるセンサー、排水溝からの水溢れなどを計測し、関係部署に情報を送信する機能もある。
▲情報パネルも設置され、周辺情報や交通情報などを調べることができる。
街灯を利用して5G基地局を設置する
広州供電局によると、このスマート街灯のいちばんの狙いは、5G基地局なのだという。5G通信は、中国の国家戦略ともなっていて、その普及が急がれている。しかし、5Gで使われる電波の周波数帯は高いため、直進性が高く、ちょっとした遮蔽物で遮られてしまう。そのため、街中に4Gよりも多くの基地局を設置する必要がある。広州市では街灯を5Gミニ基地局として利用することにした。現在、36基中、4基がミニ基地局となっていて、最終的には20基に増やし、結果を分析した後、この5Gミニ基地局スマート街灯を広州タワー、花城広場など、市内の主要箇所に広げていく計画だ。
▲スマート街灯が設置された天河南二路。違法駐車が減り、街並みがすっきりした。ここに35基のスマート街灯が設置された。
まずは全部入りでやってみることがスピード感を生む
あまりに機能が多すぎて、盛り込みすぎと感じられる方もいるかと思うが、これが中国のやり方だ。何かを変える時は、思いつく機能をとにかく入れてみる。そして、不評な機能は削っていくのだ。どの機能を入れて、どのようにデザインするかを考えるよりは、まずは「全部入り」で試してみる。普及のスピードを何よりも重視をしている。広州市の中心部どこでも5G通信が利用できるようになるのは、意外に早いかもしれない。
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