2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧 - 中華IT最新事情

中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アリババの神と呼ばれるエンジニアたち

アリババという企業が成功をした理由は、創業者のジャック・マーの未来を見通す力、その未来を自分で創ってしまう力が何より大きい。しかし、もうひとつの理由として、アリババには優秀なエンジニアが集まっているという要因もある。創業時に入社し、神と呼…

ファーウェイはなぜ豪華な自社ビルを建てないのか?

テック企業が成功をすると、まずやることが豪華な自社ビルの建設だ。ランドマークとなるような高層建築、あるいはユニークなデザインにして、存在感を知らしめる。しかし、ファーウェイは広大な敷地の基地は作るものの、豪華なビルは建設しない。2つの基地…

中国インバウンド客はいつ頃戻ってくるか?

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。明日、vol. 026が発行になります。 今回は、中国人インバウンド旅行客について考えてみたいと思います。コロナ禍によって、多くの国が海外渡航の制限を行…

北京五輪会場までを結ぶ最高時速350kmの無人運転高速鉄道

2019年12月30日から、北京北駅から張家口市までの高速鉄道173kmが営業運転を始めている。張家口は2022年北京冬季オリンピックのスキー競技場になっている。従来の鉄道では3時間ほどかかっていたが、高鉄により最短47分で到着する。しかも最高時速350kmの高速…

諸葛孔明の木牛流馬の国、中国で盛んになる四足歩行ロボットの開発

ボストンダイナミクスが開発した四足歩行ロボットSPOTの販売が開始されている。中国では、四足歩行ロボットと言えば、諸葛孔明が開発した木牛流馬が有名だ。ボストンダイナミクスに刺激を受け、中国ではさまざまな研究チームが四足歩行ロボットを開発し、ス…

コロナ禍で、アウトドアに商機?デカトロンが新小売に対応

コロナ禍により、レジャーの過ごし方が変わるかもしれない。人が密集する観光地を避け、キャンプや登山などのアウトドアに注目が集まっている。この商機を逃さないために、北京のデカトロンは、ウーラマの外売に対応したと戎馬財経科技が報じた。 アウトドア…

アリババが自動運転シミュレーションを公開。自動運転の実現が加速

アリババの最先端AI研究機関「ダモアカデミー」が、自動運転のシミュレーションテストプラットフォームを公開した。コンピューター内で自動運転の人工知能を学習させることができ、公道走行と組み合わせることで、自動運転の実現が加速する。アリババ はダモ…

各界著名人が語るジャック・マーの人物像

ジャック・マーの引退は、中国のテック業界にいまだに影響していて、「ジャック・マーロス」的な空気感すらある。ジャック・マーが引退をした2019年9月10日、多くの著名人がメディアにコメントを寄せている。上游新聞は、そのコメントをまとめて掲載した。 …

ポイント還元をむしゃぶりつくす羊毛党とその産業構造

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。明日、vol. 025が発行になります。 羊毛党という言葉をご存知でしょうか。多くのネットサービスでは、クーポンや還元ポイントを配布しています。額として…

再始動を始めた滴滴出行。滴滴の8年間の戦い(下)

中国のタクシー配車、ライドシェア大手の滴滴出行。中国最大のユニコーン企業と呼ばれ、わずか4年で大きく成長をし、ウーバー中国をも買収したが、2018年に運転手が乗客の女性を殺害するという問題を起こし、滴滴の成長は完全停止をしていた。今年2020年にな…

再始動を始めた滴滴出行。滴滴の8年間の戦い(上)

中国のタクシー配車、ライドシェア大手の滴滴出行。中国最大のユニコーン企業と呼ばれ、わずか4年で大きく成長をし、ウーバー中国をも買収したが、2018年に運転手が乗客の女性を殺害するという問題を起こし、滴滴の成長は完全停止をしていた。今年2020年にな…

アリペイ非対応のウォルマートの閉店が続く。決済の選択肢が減ったことが原因か?

世界最大の小売業ウォルマートの中国店舗が続々と閉店し、店舗数を調整している。ECの躍進、消費者の都市化などさまざまな要因があるが、ネットで指摘されているのは、テンセントとの提携によりアリペイへの対応をやめ、WeChatペイのみ対応にしたことが影響…

お得意様ほど損をする?消費者が反発をする中国ECの「殺熟」とは何か

中国のネット民の間で話題になっている言葉が「殺熟」だ。ECサイトなどで、利用が長いお得意さんほど、販売価格が高くなったり、優待が薄くなってしまう「お得意さん殺し」といった意味だ。ECでは、利用者の生涯購入額を最大化させることを目指すため、この…

Tik Tokのバイトダンスが次に狙うのはオンライン教育市場か

抖音(ドウイン、Tik Tok)、今日頭条などで成功をしている字節跳動(ズージエティアオドン、バイトダンス)がオンライン教育に積極的に進出をしている。メディアでは、バイトダンスが次に狙っているのは教育市場ではないかという議論が起きていると億欧網が…

ゲーム業界から注目される女性プレイヤー。「彼女ゲーム市場」とは何か

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。明日、vol. 024が発行になります。 中国の小売業の世界では、重要な消費者群を序列化した「若い女性>子ども>女性>高齢者>犬>男性」という言葉があり…

女子大生が家族と一緒に宅配ステーションを起業。コロナ禍で変わる起業のあり方

コロナ禍で、多くの人が休業状態となり困窮をしている。その中で、宅配便需要が急増した菜鳥では、3万カ所の宅配ステーション新設計画を進めている。急増する宅配便需要に応えるとともに、困窮者の支援も目的になっている。家族で起業する例が多く、家族で一…

新型コロナ感染拡大期に海外で売れた中国製品24(下)

中国製品は世界中で販売されている。特に多いのがアマゾンとeBayを通じての販売だ。新型コロナウイルスの感染拡大期間、物流が滞る中で、アマゾンは医療要因と家庭用品を優先的に流通させた。この2つの領域の製品は、中国が製造を得意とする製品だ。その中…

新型コロナ感染拡大期に海外で売れた中国製品24(上)

中国製品は世界中で販売されている。特に多いのがアマゾンとeBayを通じての販売だ。新型コロナウイルスの感染拡大期間、物流が滞る中で、アマゾンは医療要因と家庭用品を優先的に流通させた。この2つの領域の製品は、中国が製造を得意とする製品だ。その中…

中国統一の交通カードがApple Payに対応。乱立していた乗車方式は収束されるか

2018年に、北京と上海の公共交通(バス、地下鉄など)の交通カードがApple Payに対応していていたが、2020年4月より深圳と広州が加わり、また、近日中に仏山にも対応する。 日本のSuica+Apple Payと同じように、改札にタッチをするだけで地下鉄に乗り降りで…

自分の声色でAIが電話に対応してくれる「小問秘書」

北京市中関村のユニコーン企業「出門問問科技」は、電話に応答する人工知能システム「小問秘書」を大幅アップデートすると発表した。着信した電話を知り合いかどうかを見分け、知らない人からのものであれば人工知能が合成音声で応答し、適切に答え、内容を…

即時配送が変える小売業態。新小売と社区団購

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。明日、vol. 023が発行になります。 私たちの日常生活時間の多くが、消費行動により占められています。つまり、買い物です。中国の都市部では、この買い物…

コロナ禍で急増した詐欺事件。発見するのはテンセントの人工知能

新型コロナの感染拡大期に、WeChatなどのSNSを利用した詐欺事件が急増した。公安部が認知した件数は1万4786件、6605人の容疑者を逮捕した。そのうちの70%は、テンセントが開発した詐欺防止人工知能「ビンゴ」の早期警報に基づくものだと黒騎士が報じた。 コ…

EC「タオバオ」が、低価格商品も送料無料にできる秘密

アリババのEC「タオバオ」には100円程度の商品が大量に出品されている。そのような商品を1つ注文しても、多くの場合、国内送料無料になる(業者による)。郵便小包でも50円程度の送料がかかるのに、どうして無料で配送することができるのか。その秘密を熱点…

ストライキ、新型コロナで挫折をするフォクスコンのインド移転計画

アップルは製造委託先であるフォクスコンをインドに進出させて、iPhoneのインド需要をインド生産で賄おうと計画してきた。しかし、フォクスコンの中国式を押し付けるやり方にインド人労働者が反発をし、ストライキが起きている。さらに新型コロナによる休業…

マスクつき顔認証の現在の精度は95%前後。入退室管理では実用レベルに到達

中国で入退室管理や決済認証に用いられてた顔認証。それが新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクをつける人が増え、課題にぶつかっている。すでに昿視科技、百度ではマスクつき顔認証を実用レベルにまで精度を上げていると中国安防行業網が報じた。 普及し…

変わる農業。今の農機具は、スマホ、無人田植機、ドローン。

春の農作業が始まっているが、その様子は伝統的な農業とは違うものになっている。すき、くわ、耕運機という農業から、スマートフォン、無人田植機、ドローンが使われる農業が始まっていると新華社が報じた。 現代の農機具はスマホ、自動運転、ドローン 春が…