今日ふと日本共産党議員がDappiの裁判についてツイートして、ふと呟いたら色々な反応をいただきました。その中に「ネトウヨ」だの「自民党信者」だの言われたので、この記事で一旦二つの問題について僕の立場・意見を整理したいと思います。
事の発端
事の発端は本日正午ごろ、日本共産党の方がDappiの裁判について以下のようなツイートをしたことです。
出典:https://twitter.com/kouzai2007/status/1498143198165626884
Dappiを運営していると思われる会社の社長が自民党の元事務総長の親戚であることがしんぶん赤旗(日本共産党が発行している新聞)の取材で分かっている、と。
あたかも自民党とDappiが共謀もしくは、自民党がDappiに依頼し、野党へ誹謗中傷・デマを流布しているかのようにツイートされています。
それに対し、僕の反論が以下。
Dappiはあくまでも「自民党がDappiとつながっていて、Dappiに野党への誹謗中傷・デマを流布させたのでないか」という疑惑にしかすぎない。しかし立憲民主党のCLP問題(ならびにブルージャパン問題)は、福山哲郎氏ならびに立憲民主党も認めている事実にもかかわらず、まともな説明をしていない。
これに対して多くの反応をいただきましたが、中には記事冒頭のように「ネトウヨ」「自民党信者」「宗教信者」と批判をいただき、僕の伝えたいことが140文字という制限の中では上手く伝えられていないと思ったので、この記事を書いています。
Dappiはあくまでも疑惑
何度も言うように、現時点ではDappiは証拠もなく、ネットメディアが取り上げた疑惑にすぎません。
たしかにDappiを運営していると思われる会社の主要取引先に自民党と記述があったり、先の共産党の方のツイートのように「会社の社長が自民党の元事務総長の親戚」であったり、自民党とDappiが繋がっている証拠はあります。
しかし、自民党がDappiに資金提供もしくはDappiと共謀してデマを流布させたという証拠はありません。
であれば、野党支持者らが「問題ない」とする立憲民主党のCLP問題ならびにブルージャパン問題と同じではないのですか。立憲民主党がCLPに資金を拠出して繋がっていたことが問題ない、とするのであれば、自民党がDappiと繋がっていること自体は問題ないですよね。立憲民主党が問題ないのに、なぜ自民党だけ問題視をされるのでしょうか。「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」ですか?
Dappiと自民党との取引も、Webサイトの制作やメンテナンスなどで何ら問題ないですよね。立憲民主党もCLP・ブルージャパン問題に関して「取引先の1つ」と説明しています。Dappiも自民党にとっては取引先の1つ。CLP・ブルージャパン問題が問題ないというのであれば、Dappi疑惑も問題ないでしょう。
Dappi疑惑の問題は「自民党がDappiに野党への誹謗中傷・デマの流布を指示・依頼したかどうか
Dappi疑惑の問題の本質は「自民党もしくは政権がDappiに野党への誹謗中傷・デマの流布を指示したかどうか」。自民党とDappiが繋がっていること自体は問題ではない。
なので、僕自身はDappi疑惑もCLP問題も現時点ではどちらも問題ないという考えです。あくまでも「現時点では」です。
何度も言うように、自民党とDappiが繋がっていたという証拠はありますが、自民党や政権がDappiに野党への誹謗中傷等を指示・依頼した証拠というものはありません。ここを勘違いしないでいただきたい。
僕へ「ネトウヨ、自民党信者、自民党を妄信」しているとボロクソに言ってきた方も、「自民党の元事務総長の親戚がDappiの社長だ」と言ってきましたが、それはあくまでも「自民党とDappiが繋がっている」証拠であって、自民党がDappiに野党への誹謗中傷等を指示していた証拠にはなりません。
しかし、今後自民党が指示したという内部文書なり告発なりが出てきたら、それは勿論非難しますよ。CLPよりこっちの方が悪人です。
それと勘違いしないでいただきたいのは、僕は無党派であって、どこの政党を支持しているとかはありません。勿論自民党からカネをもらって自民党を擁護しているわけでもありません。衆議院選挙も都知事選も、野党に投票しています。自民党を特別扱いしているわけでは無いので悪しからず。
Dappi問題に関しては現時点では証拠が無いにも関わらず、あたかも「自民党がDappiと共謀してデマを流布した」として、自民党を批判するのではおかしいのではないかということです。これをやっている人は、自分たちがDappiと同じことをしているようにも思います。都合のいいところだけを切り取って、自民党を事実無根の情報で誹謗中傷。
自民党を擁護しているかのように思われるかもしれませんが、証拠が無いのに犯人扱いするのは、「無罪推定の原則」に反しており、法治国家に住む人としてどうなのかと疑問に思います。
今回の訴訟は自民党とは全く無関係
冒頭の共産党の方は今回の訴訟に関して自民党と関係があるかのようにツイートをしていますが、今回の訴訟は自民党と全く無関係です。
というのも、訴訟の争点は「Dappiに誹謗中傷された」と立憲民主党の議員が訴訟を起こしたこと、つまり名誉棄損があったかどうかを争うものであって、自民党がDappiと共謀して野党を誹謗中傷、デマを流したかどうかではない。
今回の訴訟で立憲側が勝訴したとしても、あくまでも「名誉棄損・デマが認められた」ってだけで、自民党が関与していた根拠にはなりえません。
僕は誹謗中傷・名誉棄損はあってはならないことで、これに関しては泣き寝入りせずに訴訟を起こした立憲民主党議員を支持していますし、この訴訟をきっかけにDappi疑惑の真相が明かされる可能性も0ではないので、期待もしています。
CLP問題は立憲民主党も福山哲郎氏も認めた事実
あくまでも「疑惑」のDappiに対し、立憲民主党が自称公共メディアの「Choose Life Project(以下:CLP)」に多額の資金を拠出した問題は、立憲民主党ならびに資金を拠出した当の本人、福山哲郎氏も認めた事実です。
DappiとCLPの違いはここです。Dappiは「疑惑」であるのに対し、CLPは「事実」。
先にも書いたように、立憲民主党によるCLPの資金拠出に関しては、国民から疑惑の目を向けられますが、法的には問題がありません。なので、僕はCLP問題そのもので立憲民主党を批判するようなことはしていませんし、自民党のDappiを運営していると思われる会社への資金拠出も批判していません。立憲民主党を批判しているのは以下の点からです。
僕が立憲民主党を批判するのは「説明責任を果たしていないから」
僕がDappi疑惑ならびにCLP問題で立憲民主党を批判するのは、CLPに資金を拠出したからではなく、立憲民主党が説明責任を果たしていないからです。
Dappi疑惑が報じられると、立憲は国会で取り上げ、説明を求めていました。しかし、同時期に自分たちはCLPに資金を拠出。そしてCLP問題が取り上げられると「福山氏の判断によるもの」「今の立憲民主党は昔の立憲民主党とは違う」とし、「説明は終了した」として一方的にCLP問題を終結させた。
立憲民主党はいつまでたっても森友学園問題、加計学園問題、桜を見る会問題(以下:モリカケサクラ)に関して国会で取り上げ、「説明しろ」「説明責任を果たせ」と言っています。であれば、自分たちも一方的に「説明は終了した」と言って終結させるのではなく、国民の納得がいくように説明責任を果たすべきではないのでしょうか。
もし立憲民主党が「説明は終了した」と一方的に問題を終結させたのなら、野党がモリカケサクラで自民党を追求することはおかしいのではないでしょうか。モリカケに関して、昨年の自民党総裁選で岸田氏並びに他の候補者は「再捜査はしない」と言っていますし、捜査・訴訟も終結しています。桜を見る会に関しても捜査が終結しています。
立憲民主党が「説明は終了したからこの問題を取り上げるのは終わり」とするのであれば、自民党が「モリカケサクラは捜査も終わってるし、説明責任は果たした」と言えば、立憲民主党は自民党を追求することができませんね。勿論自民党がそれをやれば「一方的な幕引きだ!」と批判されるでしょうが、立憲は自民党がそんなことをやっても自民を批判できなくなりました。批判すれば自己矛盾、ブーメランが返ってきますからね。
「福山氏個人の判断」←え、「民主主義」はどこへ行ったの?
立憲民主党はその名の通り「立憲主義」と「民主主義」を掲げる政党です。
CLPには「立憲民主党」名義で資金が提供されています。これを福山氏個人の判断で行われたのであれば、それはおかしくないでしょうか。
福山氏個人がCLPに資金を提供することを独断で決めたということは、党としてCLPに資金提供するか否かという議論はされていなかったということですよね。それって、福山氏による「独裁」なのではないでしょうか。それも1500万円と言う多額の金額を福山氏個人の判断で出していたってことは、福山氏はいつでも党のお金に手を出せる状態だったと。
民主主義の原則である「議論・多数決」もせず、独断で資金を拠出したってそれ「民主主義」を掲げる政党としていかがなものかと私は思います。そして、個人の判断で1500万円という大金を動かすことができる、このような人が政権幹部になったら、政権の金を勝手に使われそうで恐ろしい、政権なんか任せていられるかという僕は思います。
仮に立憲民主党党内で議論がされてCLPに1500万円を拠出しようという話になったのであれば、僕は何も思いません。法に反しているわけでもなく、党の議論としてそのような結果に至ったのであれば、特段批判なんてしていません。しかし、立憲民主党の西村幹事長が「福山氏の判断だった」と説明していることから、そういうことではなかったのでしょうね。
「不透明な金の流れ」を批判していた立憲民主党
森友学園しかり桜を見る会などでは「不透明な金の流れ」を立憲民主党ならびに多くの方々は批判していましたが、党としてCLPにお金を出すかを決めず、福山氏個人で1500万円を立憲民主党名義で拠出していたってことは、他の立憲民主党の人々にとっては「1500万円が消えた!?」ってなりますよね。
仮に福山氏のポケットマネーだったとしても、なぜ「立憲民主党」名義で資金を拠出したのか、立憲民主党からお金が出ていないのに立憲民主党からお金が出ていることになっている...ってことをややこしくしています。
それに、福山氏はCLPの理念に共感し資金を提供したと仰っていますが、なぜかCLPに直接資金を提供したわけでは無く、広告代理店を通じて資金を提供しています。立憲民主党は1500万円を拠出したと説明していますが、CLP側は「1000万円以上」を受け取ったとしており、仮に1000万円を受け取っていたとすれば、差額の500万円はどこへ消えたのでしょうか・
参考:立憲民主党の「CLP」問題、依然として残る複数の疑念、安積明子氏が指摘(まいどなニュース) - Yahoo!ニュース
立憲はモリカケサクラで自民党に不透明な金の流れを厳しく追及していましたが、自分たちも結局同じようなことをしている。ダブルスダンダード、自己矛盾。ブーメランが刺さっています。
他人がやってはダメで自分はやってもいい、そんなのありえませんよ。しっかりとこの不透明な金の流れについて説明責任を果たしていただきたいものです。
まとめ
まとめると、僕の意見としては以下の通りです。
自民党がDappiと繋がっている証拠はあるが、自民党がDappiに金を積んで野党への誹謗中傷などを依頼した証拠はなく、現時点では企業にWebサイトの制作やメンテナンスなどを発注した、何ら問題ない取引。CLPも同様で、CLPに資金を提供すること自体は何ら問題がなく僕も問題視はしない。
しかし、CLPは党内で議論をせず福山氏の判断で党のお金が使われた可能性があること、なぜかCLPに直接ではなく広告代理店に発注し、差額約500万円がどうなったのか、不透明な金の流れがあること、説明責任が果たせていないのに一方的に問題を終結させたことに対して批判している。
Dappi疑惑は現時点ではあくまでも疑惑に過ぎず、「無罪推定の原則」からも自民党に対して批判するのはどうかと思う。が、今後証拠や告発が出てきた場合は、カネで世論を動かそうとしていた悪人であり、厳しく糾弾すべき事案です。CLPより悪質ですからね。
僕への反論について
僕のツイートに対して「頭の悪いハタ坊」とか「頭の中お豆腐」とか言ってくる方居ますが、言葉遣いが悪いですね。歳だけ重ねて中身は子供のままのような方が大勢居らっしゃるようで。
そんな中身のない人を侮辱するだけの反論は反論ではなくただの暴言でしかありませんから、反論をしたいのであれば、もっとまともな言葉を使っていただくのがよろしいかと。
それと、「自民党がDappiに資金を提供して野党への誹謗中傷・デマをツイートさせた証拠を出してください」と言っているのに、証拠を見せてくれた方は居ませんでした。もしくは「会社の社長が自民党の元事務総長の親戚だった」と的外れなことを言ってくる方も居ましたね。それは繋がっている証拠であって、ツイートを指示した証拠ではありません。ちゃんとした証拠を提示してください。
以上、これをもって僕のCLPならびにDappiへの私見とします。これ以降は余程のことが無い限りツイートへの対応などはしません。ここに言いたいことは全部書いてあるので、いちいち返信するだけ時間の無駄ですから。
多分言われるでしょうから言っておきますが、逃げてはいませんよ(笑)