宮沢模型の「第4のNゲージEF55」
帰省途中の鉄夏ラスボス散財アイテムのひとつから
実は今回のが一番の曲者と言えます。
「宮沢模型のEF55 ナヌ32限定セット」もちろんNゲージです。
昨年の今頃、ほぼ決定版といっていいKATO製を入線させたとき「マイクロやワールドの仕様もあるし、まさかこれ以上EF55が増えるなんて事がある筈がない」と思っていたのですが、
その「まさか」が現実となりました(大汗)当鉄道では4両目のEF55です。
私がこれに手を出した理由のひとつはセットに入っている金属製モデルのナヌ32(同クラスの単品の暖房車の半額程度)だったのでEF55は半ばおまけのようなもの(事実このお値段だとEF55は実質タダです)と心得ていたのですが。
箱から出して改めてみてみると、これまで紹介してきた各社のEF55のどれよりもユニークかつ豪快さんな仕様だったのに驚きました。
このEF55は(宮沢から発注された)ワールド工芸としては2代目に当たる仕様で初代よりボディを拡大し足回りはTOMIXのEF58をベースにオリジナルの先輪、従輪を加えたものの様です。
さて、昨年の今頃はKATOのEF55がリリースされていて、当ブログでもマイクロやワールドの3代目モデルとともにEF55特有の「あのボディ形状でどうやって急カーブをクリアさせるかの各社の(涙ぐましいほどの)工夫を紹介しています。
今回の宮沢模型のモデルは「243Rのカーブを(曲がりなりにも)クリアしました。KATOやワールドのモデルを知っている人ならここでまず驚かれると思います。
一体どうやってあの深いスカートと先輪で急カーブをクリアできるのか?
今回の個体だけなのかもしれないのですが、このEF55は「先輪がスカートの下に来るように腰を高くする」というまるで一休さんの頓智みたいな方法で先輪の首を振らせていたのです。
(そのせいか普通に地面に置くと先輪の一部がスカートより前に出ている)
なるほど、これならスカートに関係なくカーブはクリアできますが、そのせいかプロポーションはこれまで紹介してきたEF55のどれよりもおかしな印象になっています。
他社モデル(ワールド工芸の3代目を含む)に比べてボディが長い上に異様なほどの腰高になっていてKATOの55と連結すると同じ機関車とは思えないほどの印象差があります。
更に従輪につけられたカプラー(TOMIXのMカプラー準拠の模様)の柄がやたらと長いうえに車輪自体がこれまた普通のNゲージの車輪なので、足元が締まらない事夥しい(笑)
書籍などでこのモデルが紹介されるときには決まって「先輪と従輪を他社のスポーク付き車輪に交換している」のですが、確かにこのモデルを見ていると私もやりたくなります。
当時はこれでも完成品として売られていたそうなので、前ユーザーが作り損なったとかいう訳でもなさそうです。
とまあ、造形についてはこの通りなのですが急カーブを含めた走りっぷりはどうかするとマイクロよりもスムーズなので(少なくとも)当鉄道における存在意義はあると思います。
光山鉄道管理局
HPです。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
鉄道模型ランキング
現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
実は今回のが一番の曲者と言えます。
「宮沢模型のEF55 ナヌ32限定セット」もちろんNゲージです。
昨年の今頃、ほぼ決定版といっていいKATO製を入線させたとき「マイクロやワールドの仕様もあるし、まさかこれ以上EF55が増えるなんて事がある筈がない」と思っていたのですが、
その「まさか」が現実となりました(大汗)当鉄道では4両目のEF55です。
私がこれに手を出した理由のひとつはセットに入っている金属製モデルのナヌ32(同クラスの単品の暖房車の半額程度)だったのでEF55は半ばおまけのようなもの(事実このお値段だとEF55は実質タダです)と心得ていたのですが。
箱から出して改めてみてみると、これまで紹介してきた各社のEF55のどれよりもユニークかつ豪快さんな仕様だったのに驚きました。
このEF55は(宮沢から発注された)ワールド工芸としては2代目に当たる仕様で初代よりボディを拡大し足回りはTOMIXのEF58をベースにオリジナルの先輪、従輪を加えたものの様です。
さて、昨年の今頃はKATOのEF55がリリースされていて、当ブログでもマイクロやワールドの3代目モデルとともにEF55特有の「あのボディ形状でどうやって急カーブをクリアさせるかの各社の(涙ぐましいほどの)工夫を紹介しています。
今回の宮沢模型のモデルは「243Rのカーブを(曲がりなりにも)クリアしました。KATOやワールドのモデルを知っている人ならここでまず驚かれると思います。
一体どうやってあの深いスカートと先輪で急カーブをクリアできるのか?
今回の個体だけなのかもしれないのですが、このEF55は「先輪がスカートの下に来るように腰を高くする」というまるで一休さんの頓智みたいな方法で先輪の首を振らせていたのです。
(そのせいか普通に地面に置くと先輪の一部がスカートより前に出ている)
なるほど、これならスカートに関係なくカーブはクリアできますが、そのせいかプロポーションはこれまで紹介してきたEF55のどれよりもおかしな印象になっています。
他社モデル(ワールド工芸の3代目を含む)に比べてボディが長い上に異様なほどの腰高になっていてKATOの55と連結すると同じ機関車とは思えないほどの印象差があります。
更に従輪につけられたカプラー(TOMIXのMカプラー準拠の模様)の柄がやたらと長いうえに車輪自体がこれまた普通のNゲージの車輪なので、足元が締まらない事夥しい(笑)
書籍などでこのモデルが紹介されるときには決まって「先輪と従輪を他社のスポーク付き車輪に交換している」のですが、確かにこのモデルを見ていると私もやりたくなります。
当時はこれでも完成品として売られていたそうなので、前ユーザーが作り損なったとかいう訳でもなさそうです。
とまあ、造形についてはこの通りなのですが急カーブを含めた走りっぷりはどうかするとマイクロよりもスムーズなので(少なくとも)当鉄道における存在意義はあると思います。
光山鉄道管理局
HPです。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
鉄道模型ランキング
現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
この記事へのコメント
後ろのカプラーの長さを見るとこれで正常なのかもしれませんが、違和感がありますね。
A:1988年4月(499)号、谷藤弘雄氏
当時の関水金属の新型電機模型に注目し「大手メーカーの模型でさえ急曲線通過対策でスカート部分は本体とはずれて台車ごと動くではないか」という理屈でEF55の垂れ下がった部位を先台車に付けてしまう。
(曲線通過性能自体は未記載だが「関水のEF57を改造」とあるのでその辺か?)
B:1989年7月(516)号、藤井良成氏
先台車を実物と違って台車中央で固定して最前部が大きく左右に動かないようにする。無論このままだと主台車が曲線を曲がれなくなるので前側の主台車を無動力にして上下横動をさせ(つまり先輪はほぼ動かずに動輪側が尻を振る)集電だけさせている。
(R481を通過可能)
C:1993年4月(569)号、渡邊善俊氏
B案に似ているが、先台車(本文では「前部主台車」とあるが文脈から2軸側の先台車の事を言っているので誤記と思われ)を車体に固定し、
この際の車体後部のはみだしを防ぐため動力部の幅を縮め、カーブ通過時に中身ごと動く。(言葉だと説明しにくいので「EF55に車体平行移動装置を」を参照)
しかしこの「ボディを台車より上に上げる」はさすがに見ませんでしたw
(EF「50」で台枠が外側にあるので台車と干渉する問題について、ワールド工芸が「台車の上半分(台枠に隠れる部分=接触する部分)を最初から作ってない」という潔い発想のは見たことありますが。)
この点に関しては後程記事を上げる予定ですが、今回のEF55は他社のモデルとは異なる成り立ちのためにどうしても違和感が出ざるを得ない構造になっています。
KATOやマイクロの製品が出るはるか以前の製品なのでその辺りは割り引いて考える必要があるかもしれません。
コメントにあったC案は(おそらくですが)ワールド工芸の3代目モデルにも使われたアイデアだと思います。車体が肉薄にできるブラスボディには向いたやり方だと思います。
A案はEF55に使うには奇策ですが、考えてみればデッキ付きの電機のほとんどはデッキが首を振らない構造ですから案外違和感のないやり方かもしれませんね(曲がりっぷりを見てみたい気もしますが)
今回のモデルはあの構造にあの動力ですから、ある意味アゴ割れスカートどころでない曲がりっぷりの豪快さの点でマイクロを上回ります。
後は個人じゃなくて市販品ですが、マイクロエースの「先台車を前後分離させ、左右に大きく動く前側を固定(フランジ無しで少し浮いているのでカーブでは引っかからない)、後を真の先輪にする。」という珍手段なんかもありましたっけ。
逆にこれをB案の亜種(先台車を同製品についている展示用の2軸を中央止めして、これに動台車をつける。無論こっちは非動力化。)に改造するのが2002年3月(694)号の武尾淳氏の記事にあったりします・・・ここまでくるとB案が王道な気もしてきます。
(なお、後部の片台車駆動による牽引力不足は2軸ともゴム動輪にして、前側を集電に割り切れば大丈夫だそうです。)
珍しい鉄道模型だと思います。
先の投稿記事で拝見した謎の連結車両はまさに「マヌ32」だったわけですね😁
筆者の住む地元には、最近は「駿◯屋」と言うホビーのチェーン店が幅を利かせていますが、まだまだ個人経営のホビーショップ(模型店)が、頑張ってます。
筆者が良く足を運ぶ、贔屓の模型ショップ「さの◯型」でも、時折、鉄道模型の掘り出し物が、店頭に並ぶことが有りますから、毎月チェックすることを欠かしておりません。
でも、EF55と、暖房車がセットになった商品は、まさに超掘り出し物商品でありましょう。
良いものを購入したようで、良かったですね? どうぞ大切になさってください。
マイクロの55がそういうパターンでしたね。おかげでデッキフレーム周りは他社よりもリアリティに欠ける見た目になっていますが(今回の宮沢仕様はデッキフレーム自体がありませんw)
片側台車駆動化で動力を抜いた主台車の可動性を広げるのもNゲージでならありな感じもしますね。
今思ったのですが、16番のEF55は急カーブクリアで独自の工夫を何かやっているのでしょうか。疑問は尽きませんw
さ〇模型さん、以前はよくお邪魔していましたが、わたしの平日休と定休日が重なりやすくなってから暫くご無沙汰しています。
そろそろお邪魔したいです。
静岡には時折出かけていたのですが、看板が青かったのと屋号のイメージから長い事「〇河屋」を魚屋のチェーン店と勘違いしていました(大恥)勘違いに気づいたのは秋葉原に出店してからです。
わたし的には静岡行きは専ら「鑑〇団」狙いでしたね。
「鉄道模型考古学」と「Tenshodo Book」で気にしている天賞堂製品のことについて述べます。
1978年に天賞堂製品でEF55が出ました。
動力ユニットは旧型電機専用のものを活用して台車枠に手を加えているだけです。先台車の上にかかる部分をカットして最小のカーブ600Rを通過できます。
最新版では最小のカーブが750Rになったので、今までとは違う動力ユニットであることも頭に入れてください。
スカート部分が台車枠のイコライザーに引っかかってしまうと思いますが、板バネは中央部の第三軸を除いて表現されてます。
メーカーとしてもカーブレールの最小のカーブをどこにすえるかどうかを見定めて開発するので、どこかで妥協をしなければなりません。もう一つ述べるなら「日本の車輌スタイルブック1966年版」に掲載されているEF55の図面では先頭部分がやや絞られていることがわかりますが、模型のたぐいはほぼ直接的に成型されていることを承知してください。この話はレンタルレイアウト(ポポンデッタではない)で走らせていたユーザー様が言っていたことです。
NでもHOでも走らせる模型の大半は実物の鉄道では有り得ない急カーブや急勾配が当たり前ですから、EF55の様な形状の車両では走行性のために外見のどこかを犠牲にせざるを得ないところもあるのでしょうね。
>先頭部分がやや絞られていることがわかりますが、模型のたぐいはほぼ直接的に成型されている~
同様の傾向はC53やC55の流線形でも見られる様ですね。あの頃の流線形は(走らせるための)模型化のハードルが意外に高いのを感じました。