2017年10月 - 考えるエンジニア
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MacBook Airにubuntuをセットアップする(4)

 このトピックも前回のアップ(10/8)からしばらく時間が経ってしまいました。各トピックが完結する前に、次の新しいトピックやトラブルが発生し、そちらの内容を先にアップしてしまっています。このトピック、危うく忘れるところでした。

 ubuntuをMacBook Airの外付けSSDにセットアップできましたが、デフォルト状態でWi-Fiは対応していませんでした。セットアップアプリをターミナルからupdate/upgradeするためにはネットにつながっている必要がありますが、その出だしでつまづいてしまいました。

 結局、一足飛びにWi-Fiを設定するのではなく、一旦「有線LAN」でネットワーク環境を構築することにしました。まず、MacBook Airで使える有線LANアダプタLUA3-U2-ATX(Buffalo製)を購入しました。 まず、MacBook AirのWi-Fiの仕様を確認しました。Broadcom製のチップが使われています。Mac_Wi-Fi1_171015.png次に有線LANアダプタをつないで、動作確認です。Mac_Wi-Fi2_171015.png問題なく認識されました。

 次に、外付けのubuntuのシステムの入ったSSDをMacBook Airに取り付けて起動させて、有線LANの確認をしました。ubuntu_LAN1_171015.pngこれも問題なく認識できました。良かった、良かった。ターミナルでデバイス情報を確認し、有線LANアダプタとWi-Fiの方もハードウェア的に認識していることを確認しました。ubuntu_LAN2_171015.png ソフトウェア面の設定は、Raspberry Piの時に行ったように、wpa_guiをインストールして行い、うまく行きました。ubuntu_wpa_171015.png
 わざわざ、有線LANアダプタを購入しなくてもできたかもしれませんが、このアダプタ、また何かに使えそうなので、そのまま置いておこうと思います。

Windows10 PCがまた・・・↓

 また、マイ○ソソフトにやられました。無差別殺人のようなWindows10の自動アップデートです。今度は家族共用のパソコンWindows 10 Home(Windows7の自動Upgrade品)です。
 以前、自分専用のMacBook AirでBootcampで起動させていたWindows10がUpdateに失敗して、その後いろいろ復旧させていたら不覚にもMacまで道連れにご臨終になる始末。Macは「賢く」、かつ「迅速に」復旧しましたが、結局Bootcampは諦めて、新しく自分専用のWindows10 PCを買うはめに。

 今回のUpdateは、直近のFall Creators Update(バージョン1709 / RS3)ではなく、バージョン1703(OSビルド15063.674)です。家内からインターネットにつながらないと言われ、「何も触っていないのになぜ?」と思いつつ、調べてみると、数日前に勝手に(終了時に?)Updateした模様で、確かにEdgeが起動しない。厳密に言うと一瞬立ち上がってすぐに立ち下がる状況でした。急遽、応急的にIEに切り替えて使ってもらうことにしました。

その後、調べると、Updateにより使用できなくなったアプリが複数あることが分かりました。それらは以下の通りです。
 Microsoft Edge
 Grooveミュージック
 Microsoft Solitaire Collection
 OneNote
 View3D
 Xbox
 アラーム&クロック
 カメラ
 ストア
 フォト
 ペイント3D
 ボイスレコーダー
 マップ
 メール/カレンダー
 映画&テレビ
 電卓
ク〇ソフトばかりで、Edgeと電卓以外は使ったことがないものですが、よくもまあ、勝手にUpdateして、ゴミを放置するかなって感じです。メーカとして信じられないです。

 そう言えば、先月も「画像が開かない」という家内から話があり、調べてみると、ビュアの設定が勝手に変わっていました。ペイント3Dをインストールしたタイミングと一致します。「おいおい、勝手に設定を変えるなよ」って感じです。

勝手にUpdateするたびにPCの調子が悪くなる・・。
そのメンテに土日を費やしてしまう・・。
最悪の場合は、PCやOSを買い直す羽目になる・・。

Updateのたびにヒヤヒヤするのも嫌なので、修復できるように(クリーンインストールで戻せるように)、Windows7からの無償アップデートの繰り返しで過ごしてきたセコイ生活を止め、Windows10のマスタメディアを持っておかなくてはならないなと思いました。結局、Windows10 Proを購入して、OSをクリーンインストールで入れ替えることを決めました。

情けないですが、これがマイ○ソソフトの思う壺ですね。悪質なビジネスモデルですね。悪賢いかもしれないですが?マイ○ソソフトさん、このままだとユーザがどんどん逃げるよ・・。殿様商売の時代はもう終わりましたよ。以上、毒舌(戯言)終わり。あぁ、むなし。

日光を歩く(3)

 前回の続きです。鬼怒川温泉の旅館丸京さんで1泊しました。炭にこだわりのある旅館で、雰囲気もいい感じでゆっくりできました。朝食_171010健康的な朝食をおいしくいただいた後、チェックアウトし、鬼怒川を散策しました。天気も良く大変気持ち良かったです。鬼怒楯岩大吊橋171010鬼怒楯岩大吊橋は渡り始めて、徐々に揺れている感覚に見舞われて(実際に揺れていたのですが・・)、お尻あたりがムズムズしました。

 散策後、東武日光へ出て、バスで華厳の滝に向かいました。平日とは言え、この日も観光客が非常に多くバスも超満員でした。バスは「いろは坂」に入りカーブが多く、徐々に標高も上がって行きます。車窓から見る景色は大変素晴らしいものでした。山々に囲まれ、山々の中を浮遊している感じでした。紅葉シーズンにはまだ早かったですが、一部で橙色になりかかっている山々を満喫できました。
 1時間程で中禅寺温泉に着き、バスを降りて華厳の滝まで歩いて行きました。滝の上から眺めてその迫力に圧倒されました。その後、エレベーターで100m降りて真近で滝を満喫。細かい水滴が顔に当たり心地良さを感じました。[広告 ] VPS
側壁の巨大な柱状節理の岩壁も素晴らしいです。長い歴史を感じさせます。華厳の滝の岩壁171010 天気は下り坂で曇って来ましたが大変満喫できました。東武日光駅に戻り、お土産を片手に「けごん号」で東京に戻りました。Express_KEGON171010.png帰りは快適な列車の旅でした。今回は1人のぶらぶら旅でしたが、また次回は奥さんを連れて日光を訪れたいと思います。

日光を歩く(2)

 前回の続きです。東武日光からSL大樹号の始発駅である下今市に移動しました。SLは以前、京都の梅小路蒸気機関車館(現在の京都鉄道博物館)で観光用に短い距離乗った記憶がありますが、本物に長距離に乗ったのは初めてです。家の近くを走る「北びわこ号」にも乗ったことがなかったもので・・。

 蒸気機関車(C11-207)はJR北海道から借りているもので、前照灯が左右に2つ付いていることから「カニ目」の愛称で親しまれているとのこと。SL_Taiju1_171009.png客車はブルートレイン外観の国鉄14系です。この車両を見ると「撮り鉄」だった昔のことが懐かしく思われました。SL_Taiju2_171009.png
 車内も昔風で趣きがあります。当日(10/9)まで鬼怒川温泉では「月あかり花回廊」と言うイベントが行われており、車内にその提灯がぶら下がっていました。SL_Taiju3_171009.png 座席は「簡易リクライニングシート」と言って、国鉄時代の初期の特急車両などで使われ、不評と言われたものとのこと。個人的には体を動かしながら、リクライニングを楽しみました。

 車両にはアテンダントのおねえさんが乗車していて、切符検札や記念乗車証などを渡してくれました。TaijuKinen2_171009.png記念乗車証は、昔懐かしいレンチキュラー印刷(角度を変えて見ると絵が動いて見える印刷)で作られたものでした。ゆっくり動かすと、SL大樹が進んでいる姿を見ることができます。シンプルだけど面白いです。TaijuKinen1_171009.png また、車窓から外を見ると、地元の人々がみんな手を振ってくれているんですね。「地域に愛されたSL」なんだなと思い、感動しました。36分間、12.4kmのあっという間の旅でした。SLは目的地の鬼怒川温泉駅に着きました。

 車内でSL大樹が転車台に入ることを聞き、早速、駅前の転車台に行って見ました。その時の動画です。汽笛の鳴らし方の解説もあり、大変面白かったです。[広告 ] VPS


 夜は疲れていて、食欲もなかったので、駅前のコンビニ?で見つけた「佐野ラーメン」のカップ麺を購入し、旅館で食べました。 また、関東・栃木レモン(レモン牛乳)も初めていただきました。テレビで見たことがあったので興味がありました。甘っ・・、でも美味しかったです。関東・栃木レモン その日は、旅館の温泉に浸かって、夜はゆっくり休みました。現実逃避の旅、満喫中です。

日光を歩く(1)

 東京に出かける用事があり、10月の連休の最終日に1泊して日光・鬼怒川方面まで足を延ばしました。北関東方面は今までほとんど訪れることがなかったので、最近機会があれば放浪したい気持ちが強いです。7月に上州富岡に行った以来の北関東です。

 新幹線で東京に出て、東武鉄道の浅草駅で「まるごと日光 東武フリーパス」を入手し、特急「きりふり」で、いざ東武日光へ。
 日光方面に行く東武鉄道の特急は何種類かありますが、直近で浅草を発車する特急を選択すると、「きりふり号」になってしまいました。乗車して分かった残念なことには、座席と座席の間隔が狭く、足が十分に伸ばせずに窮屈感を感じました(私がデブっているせい?)。体の大きな外国人にもちょっとしんどいかも・・。帰りは別の特急「けごん号」を選択し、行きの時とは「天と地の差」で快適に旅ができました。

 Wikipediaで調べてみると、「きりふり号」はもともと急行列車だったのですね。特急に種別変更後でも急行料金を踏襲しているとのこと。手元にある使用済み特急券の料金を再確認すると、浅草-東武日光間で1,030円、本来なら土休日料金で1,440円なので、410円安いことになります。快適さが410円分と言われれば、納得しないでもないですが、初めての乗客には分かりにくかったですね。「急行」のままの表記の方が、乗客が選択を誤らずにより分かりやすいと思いました。

 東武日光からバスに乗って、世界遺産の「日光東照宮」に行きました。そういえば、最近は富岡製糸場官営八幡製鐵所旧本事務所と「世界遺産めぐり」にハマってしまって、よく行きますね。

 三連休の最終日でもあって観光客の数が尋常じゃなかったです。いつもそうなのでしょうか?バスは渋滞に阻まれて、歩く方が速い感じでしたが、のんびりとバス旅行を楽しみました。

 東照宮は今まで見た寺社仏閣の中で一番華やかなものでした。また、彫刻が大変緻密で美しかったですね。Sanzaru171009.pngYoumeimon171009.jpgNemurineko171009.png有名どころを見て、拝殿に上がりお参りもして、薬師堂(本地堂)で「鳴き龍」も見ました。音の反響が素晴らしかったですね。どのような原理で音が反響しているのだろうと想像してしまうのは「エンジニアの性(さが)」なのか、悲しく?もなりますが、調べてみると「なるほどな」って感じです。

 余談ですが、歌手の寺尾聰さんがその日の夜に東照宮でコンサートをするとのことで昼間にステージで公開リハ-サルをしていました。当然、無料です。私たちおっさん世代には80年代の「ザ・ベストテン」での「ルビーの指輪」の印象が非常に強いですね。参拝後、まさにその曲を歌われていて足を止めて聞き惚れてしまいました。寺尾聰さんは最後に冗談で「コンサートと同じ曲のラインナップです。夜はお金を払って聴きに来て下さい。」と言って観衆を沸かせていました。

 東照宮から東武日光駅に戻り、鬼怒川温泉に向かいます。事前の計画に入れていた、SL大樹5号での移動です。今年の8/10から下今市ー鬼怒川温泉間で運転を開始したSLです。SL紀行は話し始めると長くなりそうなので、次回にしたいと思います。

MacBook Airにubuntuをセットアップする(3)

 前回の続きでubuntuインストールからです。今回の説明画像はPC画面を直接撮影しているために見にくいですが、ご了承ください。

4. ubuntuインストール
1. Ubuntuのインストールディスク(USBメモリ)、インストール先の120GBのSSDをPCに接続した状態で、optionボタンを押しながらMacを再起動させ、画面の「EFI Boot」を選択します。ubuntu_install1_171007.png2. インストール画面が表示されました。まずは一安心です。「日本語」を選んで「続ける」をクリックします。ubuntu_install2_171007.png3. Ubuntuのインストール準備:何もチェックなしで「続ける」をクリックします。ubuntu_install3_171007.png4. インストールの種類:「それ以外」を選択し「続ける」をクリックします。ubuntu_install4_171007.png5. インストールの種類:インストール先のデバイスを選択します。サイズから推測して、/dev/sda4が該当領域なので、それを選択して「変更」を押します。ubuntu_install5_171007.png6. パーティションを編集:利用方法「ext4ジャーナリングファイルシステム」、「パーティションの初期化」にチェックを入れ、マウントポイントを「/」にして「OK」を押します。ubuntu_install6_171007.png7. SWAP領域(/dev/sda3)を選択し「変更」を押します。ubuntu_install7_171007.png8. 利用方法で「スワップ領域」を選択し「OK」を押します。ubuntu_install8_171007.png9. 「インストール」を押します。ubuntu_install9_171007.png10. 「ディスクに変更を書き込みますか?」について「続ける」を押します。ubuntu_install10_171007.png11. タイムゾーンでTokyoを選択し「続ける」を押します。ubuntu_install11_171007.png12. キーボードレイアウトで「日本語」を選択し「続ける」を押します。ubuntu_install12_171007.png13. ユーザ情報を入力し「続ける」を押します。ubuntu_install13_171007.png14. インストールがスタートしました。ubuntu_install14_171007.png15. 待つことしばらくで、インストールが完了しました。ubuntu_install15_171007.png「今すぐ再起動する」を押します。

 Macが再起動した後、ubuntuが起動し、ユーザパスワード入力画面まで立ち上がりました。パスワードを入力すると、無事にubuntuのGUIが起動しました。それにしても大変長い道のりでした・・。
 ただ、PC起動時にrEFIndの画面が表示され、Mac/ubuntuを選択できるとサイト記事に書かれてあったのですが、ubuntuの外付けSSDをMacBook Airにつないでいる時はrEFIndの選択画面が出ずにそのまま立ち上がる問題がありました。この問題はrEFIndを再インストールすることで解決しました・・・。
 加えて、ubuntuのデフォルト状態でWi-Fiは対応していませんでした。参考にしたサイトには、インストールに使用したUSBメモリにWi-Fiドライバが格納されている旨が書かれてありましたが、今回のセットアップではドライバは確認できませんでした。このWi-Fiの設定については次回お話したいと思います。

MacBook Airにubuntuをセットアップする(2)

 このトピックの前回のお話からしばらく間が空いてしまいました。その間に2回ほど別話題を突っ込んでしまいました・・。Windows10 HomeにDockerを入れてubuntuを利用する話です。
 ネット記事によると、来週10/17にリリースされるWindows10 Fall Creators UpdateでWindows Subsystem for Linux(WSL)が正式版へ移行するようですね。わざわざ、Dockerを入れなくても普通にWindows10上でLinux環境が利用できる便利な?時代になってきているのでしょう。

 本題のMacBook Airの外付けSSDにubuntuをセットアップする話です。
まず、準備する備品は以下の通り。
PC
 MacBook Air (11-inch, Early 2014)
 macOS Sierra Version 10.12.6
外付けSSD
 本体:OWC Mercury Aura SSD MacBook Air 2012年モデル用 128GB / 120GB
 ケース:OWC Envoy for MBA SSD 2012
インストールUSBメモリ
 Transcend JetFlash JF V33/8GB

セットアップは、大きく分けて以下の4つの作業を行いました。
 1. 外付けSSDのパーティション分け
 2. インストールディスク(USBメモリ)の作成
 3. ブートローダ(rEFInd)のインストール
 4. ubuntuインストール

手順は、ネット上にいろいろ情報がありますが、2つのサイト(以下、サイトAサイトB)の内容を参考にさせていただきました。

1. 外付けSSDのパーティション分け
 サイトBを参考に120GBのSSDを「ディスクユーティリティ」で3つのパーティションに分けました。partition1_171007.png ① rEFInd 5.42GB(Mac OS拡張(ジャーナリング))
 ② SWAP 14.09GB(FAT)
 ③ ubuntu 99.91GB(FAT)partition2_171007.png
2. インストールディスク(USBメモリ)の作成
① ubuntuのisoファイルをダウンロード
 このサイトからUbuntu 16.04をダウンロードしました。
 (ファイル名:ubuntu-ja-16.04-desktop-amd64.iso, 1.39GB)ubuntu_download_171007.png② isoファイル書き込み
 isoファイル書き込みは、サイトBでUNetbootin(Universal Netboot Installer)を用いる方法が書かれており、私も初めはその方法でトライしていたのですが、結局うまく行きませんでした。サイトBはubuntu14.04のインストール例で、私はubuntu16.04というバージョンの違いだけで、原因の詳細はよく分かりません。結局、サイトAの方法で進めることにしました。
 まず、インストールディスクに使うUSBメモリを初期化します。InstallDiskSetup1_171007.png初期化を終え、diskutil listコマンドを実行した結果は以下の通りです。InstallDiskSetup2_171007.pngdisk2が外付けSSD、disk3がUSBメモリです。インストールする際にdiskを間違えると、Macのシステムに書き込む恐れがあるので、注意が必要です。インストール先はdisk2s4であることが分かります。
 次に、サイトAに記載の通り、USBメモリのdisk3をアンマウントし、ddコマンドで書き込み実行です。InstallDiskSetup3_171007.png書き込み後に表示される警告もサイトAの通り無視しました。InstallDiskSetup4_171007.png再度、diskutil listコマンドを実行した結果は以下の通りです。InstallDiskSetup5_171007.pngうまく行っているのか、よく分かりませんが、そのまま進みました。

3.ブートローダ(rEFInd)のインストール
 ブートローダrEFIndをこのサイトからダウンロードします。A binary zip fileを選択します。rEFInd.png「Downloads」フォルダにダウンロードされますので、そのフォルダ内で解凍しました。
 rEFIndをインストールするにはMacをリカバリーモードで起動する必要があるとのことなので、再起動後、commandボタン+Rを押し続けます。メニューの「ユーティリティ」から「ターミナル」を開き、「rEFInd」を解凍しているフォルダ(私の場合 〜/Downloads/refind-bin-0.11.0フォルダ)に移動し、refind-installを実行します。問題なくインストールされました。

 ここまで来るのに大変難儀しました。幾度かの失敗と試行錯誤を繰り返しました。次回は続きのubuntuインストールからお話しします。

Windows10 HomeにDockerを入れる(2)

 前回の続きです。ubuntuをインストールし、g++でプログラムを作成する所まで行います。
 まず、ubuntuの最新版のイメージを入手します。dockerを起動させて、以下のコマンドを入力することで入手できます。
$ docker pull ubuntu:latest
入手後、docker imagesコマンドで取得できていることを確認しました。問題なしです。1_ubuntu_image_get_171007.png 次に、コンテナの作成と実行です。
$ docker run -it ubuntu:latest bash
 コマンドを実行すると、ubuntuのコマンドプロンプトが表示されました。ubuntuが起動したようです。一旦exitでdockerの画面に戻り、docker ps -aコマンドですべてのコンテナリストを確認しました。ubuntuのコンテナが作成されており、問題なしです。2_docker_operation_171007.png -aオプションを設定しない場合、起動しているコンテナしか表示されません。今後、同じコンテナで起動させる際に便利なように、コンテナ名をdocker renameコマンドで分かりやすいubuntuという名前に変更しました。コンテナの起動は、docker startコマンド
$ docker start ubuntu
の後に、docker attachコマンドを使います。
$ docker attach ubuntu
この2回操作をstartコマンドに -iオプションを付けることでスマートに実行できます。
$ docker start -i ubuntu

 これで、ubuntuが起動するまでの環境ができました。早速、最新環境にしておきます。
# apt-get upgrade
# apt-get update
で最新にしました。念のためバージョン確認です。3_versioncheck_171007.pngUbuntu 16.04、問題なしです。

 次に、G++とエディタnanoをインストールしました。
# apt install g++
# apt install nano
 利用ユーザ(drbobt)も作成しました。
# useradd -m drbobt
でユーザを作成し、
# su drbobt
でdrbobtにユーザを切り替えて、いざプログラミングです。定番のコードを書いて、以下のコマンドでビルドしました。
# g++ -o hello hello.cpp
4_prog_run_171007.png問題なく、動作しました。

 簡単にLinux環境がWindows10で実現できるんですね。今までLinux環境はRaspberry Piのみで、わざわざRaspiの電源を入れて、SSHでつないでやり取りしていましたので、かなり便利です。何かに使えそうです・・。

Windows10 HomeにDockerを入れる(1)

 前回のブログでMacBook Airの外付けSSDにubuntuをセットアップするお話しをしました。・・・といっても、そのお話はまだ完結していませんが・・・。
 それ以前に、Windows10 HomeにDocker Toolboxをインストールし、ubuntuをセットアップし、仮想環境で使い始めていました。今日はその備忘録です。

 まず、Docker toolboxのサイトからWindows版をダウンロードし、1_Docker_Download170930.pngダウンロードファイルからDockerToolbox.exeのアイコンをダブルクリックしてセットアップ開始です。2_Docker_Install1_170930.png 以下、基本的にデフォルト設定で、Next > で進みます。3_Docker_Install2_170930.png4_Docker_Install3_170930.png5_Docker_Install4_170930.png6_Docker_Install5_170930.png7_Docker_Install6_170930.png Oracle製のドライバもインストールします。8_Docker_Install7_170930.png9_Docker_Install8_170930.png 無事にセットアップが終わりました。早速起動させてみましょう。Docker Quickstart Terminalをダブルクリックします。10_Docker_Start170930.png しかし、エラー発生。BIOS設定を変えろとのこと。11_Docker_Error170930.pngBIOSのVirtualization Technology(仮想化技術)の箇所がDisabledになっていたので、Enabledにして、再起動させて、再びトライです。12_BIOS_setting170930.png13_Docker_Run170930.png 今度はうまく行きました。クジラくんのお目見えです。立ち上がったターミナルはMINGW64(Minimalist GNU for Windows 64bit)で、Windowsのための最小限度のGNUとのこと。

 動作確認のための定番のhello-worldも実行し、問題ないようです。14_Docker_HelloWorld170930.png 次回は、ubuntuをインストールした手順をお話しします。

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