2021/02/21
カミュ著『ペスト』を読む
コロナ禍が続き、直近では都市部の新規感染者が減少し、非常事態宣言がもうすぐ解除されそうですね。休日の繁華街の人口密度も上がっているようですが、まだまだ街中を出歩くのは時期尚早と思い、遠出はせず、近所への外出のみの生活を送っています。テレビかネット情報だったか覚えていませんが、カミュの『ペスト』が話題になっており、現在のコロナ禍を乗り切るヒントがあるのではないかと思い、まずはマンガ版を味見しました。
まんがでわかるカミュ『ペスト』 小川仁志(監修), 前山三都里(イラスト) マンガなので内容はスルスルと頭に入ってきました。
その後、原著も読んでみたいと思い、新潮文庫の宮崎嶺雄氏翻訳の本を購入しました。読んでみた感想は・・・。
マンガであらすじをつかんでいたから良かったものの、非常に読みにくいものでした。
翻訳の日本語が難解過ぎて、1回読んでも頭に入ってこない・・・。
何回も読み返しますが、頭に入らずに、理解できない。これって日本語なんだろうか?
読み進むに連れて、もう読むのをやめようかなと思いましたが、中途半端なことが嫌いな性格なので、結局、訳者の文章ではなく、訳者の単語を自分なりに結びつけて、翻訳の翻訳をして読み進めました。かなりストレスが溜まりましたが、何とか最後まで読み切りました。
本著の解説も翻訳者が書かれていましたが、その解説の日本語はまだ読むに耐えうるものでした。訳者の文章力・翻訳力を疑いましたが、フランス語の原著が難しいのでしょうね。
何はともかく、私にとっては、コロナ禍のヒントはなく、実りの少ない読書でした。やはり、文学は苦手ですね。理系頭なので・・