立川駅南口に10月11日、飲食テナントビル「GEMS立川(ジェムズたちかわ)」(立川市柴崎町3)がオープンする。
ジェムズは野村不動産が運営する都市型商業施設。渋谷、恵比寿、新日本橋、六本木など東京23区内に加え、大阪や名古屋といった主要都市にも展開し、22棟目となる立川は多摩地域初出店となる。建物は10階建てで、延べ床面積は1586.03平方メートル。
マザーズ(武蔵野市)と野村不動産コマース(東京都新宿区)が共同プロデュースした同施設は、地元・立川の飲食店をはじめ、多摩地域初出店など多ジャンルの店をそろえる。出店テナントは、1階=スパニッシュバル「PEP SPANISH BAR(ペップ・スパニッシュバー)」、2階=「韓国食堂ヌルンジ」、3階=炉端焼き居酒屋「燗(かん)アガリ」、4階=沖縄焼肉と沖縄料理「シーサーギャング」、6階=イタリアンと肉料理「カステリーナ立川」、7階=鉄板焼き「鉄板薊-Azami-(あざみ)立川本店」、8階=焼き肉「Tachikawa NIKUAZABU(たちかわにくあざぶ)」、9階=焼き鳥「たまや本店」、10階=ルーフトップ・ラウンジバー「PEP LOUNGE」。
野村不動産コマースの事業開発2部事業1課の大野夏希さんは「立川は北口の開発など発展も目まぐるしく、多摩地域を含めて余力ある地域と見込み出店を決めた」と話す。ふんだんに植栽を行うなどして、「昭和記念公園など緑あふれる立川をイメージした」という。
「マザーズとの共同プロデュースについては珍しいケース」と大野さん。「京都や秋葉原の『NOHGA HOTEL(ノーガホテル)』の出店などで交流があった。立川に既存店を持ち、飲食業界をリードする会社であることから、コンセプトから相談しながら進めた」と明かす。
立川出身で、立川で多くの飲食店を経営するマザーズの保村良豪社長は「22年たつが、北口が開発される一方で、南口は景色が変わっていない。街とつなげることで、南口がもっと活気づけば」と期待を込める。「一棟のビルで、食事をしてからバーに行ったり、焼き肉を食べてから飲み直したりするなど、回遊しながら楽しんでいただければ」と来店を呼びかける。
営業時間は各店により異なる。