父で師匠の佐渡ケ嶽親方(56=元関脇琴ノ若)は、琴桜の初優勝を会場の駐車場に止めていた車内で観戦し、人目を気にせず号泣した。
これまでにも師匠として琴光喜、琴欧洲、琴奨菊の優勝を経験。ただ「先代から預かっていた弟子。私がスカウトした弟子の優勝は初めて。しかも、それが息子なんて。本当は実家に帰ればみんな、リラックスできるのに敬語。大変だったと思う。今日だけはちょっと、親でいさせてください」と、感慨深い様子で話した。佐渡ケ嶽親方のスマートフォンの待ち受け画面は初代琴桜。同親方は「先代と一緒に見ていた。本人は先代に追い付くのが夢」と、3代の力を結集して横綱へ後押しすると誓った。