海外パビリオン、建設申請「ゼロ」 大阪万博 開幕間に合わぬ恐れ

有料記事

諏訪和仁 菅原普 箱谷真司
[PR]

 2025年大阪・関西万博をめぐり、参加する国や地域が独自に建てるパビリオン建設で必要な申請が、大阪市に1件も提出されていないことがわかった。人手不足が深刻化する建設会社と契約が進まないことが背景にある。開幕までに工事が完了しない可能性があり、国や地元の関係者は対策を急いでいる。

 万博には153カ国・地域が参加を表明。出展には、各国が費用を負担して独自のパビリオンを建てる「タイプA」▽日本国際博覧会協会(万博協会)が建てた施設を引き渡す「タイプB」▽建物の一部区画を貸す「タイプC」がある。

 問題となっているのは万博の中心的な施設となるタイプA。万博協会は該当する国を公表していないが、建設計画を公表している中国やドイツオランダなど、約50カ国・地域が見込まれている。これらの国・地域は、建設会社と協議して基本設計をつくり、万博会場のある大阪市に建築基準法で定められる「仮設建築物許可」を申請する必要がある。

 市計画調整局によると、市へ…

この記事は有料記事です。残り579文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
箱谷真司
ネットワーク報道本部|大阪府庁
専門・関心分野
大阪・関西
  • commentatorHeader
    林尚行
    (朝日新聞GE補佐=政治、経済、政策)
    2023年7月1日11時16分 投稿
    【視点】

    大阪は「維新政権」になって10年以上になり、府知事と大阪市長というツートップによる政権運営力が本格的に問われる局面に来ていると感じています。2年後に控える大阪・関西万博は「維新印」の象徴のようなイベントで、この成否はそのまま維新という大阪で

    …続きを読む
2025大阪・関西万博

2025大阪・関西万博

2025年4月13日に大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)が開幕します。関連のニュースをまとめています。[もっと見る]