フジロック2023の初日に行ってきました。
本記事は大トリThe Strokesからラストまでのレポートです。
The Strokes
洋楽を聴き始めた中学生時代から聞いていたロックバンド。めちゃくちゃ大ファンってわけではなかったですが、アルバムが出るたびに聞いてきたし定期的に聞き直していたバンドなのでようやく生で見れるという想いが強かったです。
Denzel Curry終わりに向かったため、既にモッシュピットはパンパンになっていましたが行けるだけ前方の位置を確保して登場を待ちました。
特に演出があるわけでもなくふらっとステージに登場する5人。
いきなり代表曲"The Modern Age"を投入。先程のホワイトステージが低音ブリブリだったので少し音が小さくも感じましたが、それはすぐに慣れてきた。現時点での最新作(2020年作品)から"Bad Dicisions"、"The Adults Are Talking"も前半で披露。なんだか思っている以上に演奏がしっかりしている。ボーカルジュリアンも、、今の所良い感じか笑
"You Only Live Once"や"Juicebox"は最も大好きな曲の一つ。3rdが初めてきいた彼らのアルバムだったので思い出もあり一緒に歌って踊りました。
"Soma"始まる前のMC、聞き取れなかったので何が起こっていたのかイマイチわからなかったのですが、ジュリアンがステージを去るかのような不安定さも垣間見れる。アルバム「Is This It」から20年以上が経過した今でも、良くも悪くも繊細なバンドなのは変わらないんだなと思いました。そんな中楽曲"Is This It"を披露。なんだか懐かしくてウルっとちゃった。
"Someday"、"Reptilia"の代表曲の連発はライブのハイライト。"Reptilia"のリフの合唱良かったですね〜。アルバートとニックの2人のギターは相変わらず最高ですね。ギターソロの度に巨大モニターで演奏する様子を脳裏に焼き付けていました笑
めちゃくちゃあっという間な気がしましたがこの時点で既に16曲披露。しばらく待ってアンコールは"Hard to Explain"から。ほとんど持ち場を動かないメンバーなのでアンコール待ちで抜けた人を縫うように動いて少しでも前へ行きよく見える場所に。
最後の最後は"Last Nite"。
アルバートのギターの音が本当に気持ちよかった。最後にだいぶ踊れました。
終了後はクールにステージを去るメンバー。初めて生で見たわけではありますが何年経っても変わらないストロークスがそこにはありました。派手さもなければバカテクで魅了するわけでもない、演出やステージパフォーマンスを凝るわけででもない。そんなライブですが確かに「このバンド好き」がそこにはありました。もちろん賛否があるのは分かりますが、そもそもデビュー当時からシンプルな楽曲、ラフな演奏とキャッチーな楽曲で人気を博してきた彼らだしブレない、古臭い表現かもしれないですがロッカーとしての魅力あふれるバンドだと思います。
やると思っていなかった5thから"Welcome to Japan"や初披露らしい"Fear of Sleep"(フルではないけど)といったサプライズもありました。(ただ、それよりも聴きたい曲あったな笑。フジロック後8月3日シンガポール公演でやった"Ize of the World"めっちゃ羨ましい、、)
NxWorries
Strokes終了後すぐにホワイトステージに戻りAnderson.PaakとKnxwledgeのユニットNxWorriesへ。
このユニットの楽曲はあまり予習はしていませんでしたがAnderson.Paakは大好きなラッパーですし、生で見るのも初めてだったので一目見たかったのです。
ちょうど自分がホワイトに到着した時、ステージ上では派手な格好をしたAnderson.Paakと大勢のB boy達がダンスサイファーをしている謎の展開に笑
ステージ上部のモニターに映る映像は煌びやかな加工がされていてこれ以上ない華やかなステージングでエンターテイメントなショートして見応え十分。
ダンサーがはけたあとは終了までKnwledgeのDJタイム+Anderson.Paakのライブ。
Whitney Houstonの"I Wanna Dance With Somebody"など有名曲もかけて合唱を煽ったりとさすがライブ上手。プレイする楽曲や前述の衣装やステージの笑っちゃうような派手さも相待って多幸感の最も高いライブとなっていました。昨年もそうでしたがどうもホワイトステージのトリは感傷的になってしまうみたい。少し涙目で最後の最後まで踊りました。
最後は自身の楽曲"Scared Money"で締め。タイムテーブルを10〜15分くらい残して終わってしまったので最もっと聴きたかった。
ホワイトステージを極上のディスコ化としてしまった最高の2人に拍手。
ホワイトステージのトリも終わりここから深夜アクトへ。
そういえば入場から今までお酒を3杯しか飲んでいなかった。ところ天国にて夕飯がてらお酒をチャージしつつ休憩。スクリーンにはYMOの2011年フジロック出演時の映像が上映されていました。
日中の暑さで疲れが溜まったのかしばらく動けませんでした。
日付も完全に回ってから、一度会場を出てチケットがなくても遊べる無料エリア、パレスアリーナへ。
ここはサーカスやカジノ、クラブにライブステージ、その他アトラクション。何よりカオスで異世界なオブジェとフジロックの会場の中でもだいぶ異色を放っている大人の世界を楽しめます。
一昨年、昨年とパレスはなかったので2019年以来4年ぶりの復活です。
とはいってもそんな2019年も、前年の2018年も場内のレッドマーキーの深夜アクトに目当てがいて全然パレスによっていなかったので、個人的にパレスに寄るのは2017年以来。
しかも2017年は宿を取っていたのでしっかりパレスを堪能するのは恥ずかしい話今年が初めてです。
まずはパレス内のクラブでお酒を買ってパレス内を軽く散歩。
相変わらず人は多いけど、この時間になると涼しくなってきたし飲み物をストレスなく購入できてようやくお酒を飲みながら自由に音楽を楽しめそう。
ITACA BAND
パレス内のテントにあるステージ(CRYSTAL PALACE TENT)に登場。スペインはカタルーニャ出身のバンド。音源を聞いた印象は陽気で楽しげな音楽だと感じましたが、ライブでは音源の何倍もパワーがありました。深夜の2時ということが信じられないほどにバンドも、それ以上にお客さんの熱気がすごい笑。正直今回見たライブの中で1番の盛り上がりと言っても過言じゃない。モッシュにダイブに何でもござれ笑、初めて聞く人でも楽しめるスカパンクでテント内をブチ上げていました。彼ら数時間後にはホワイトステージ(フジロック2日目)でライブらしい。なんてタフなんだ笑。
Itaca Bandに大満足した自分はパレスのクラブに戻り、日中ほとんど飲んでいなかった分を回収するかのごとくひたすらお酒を飲んでDJを聞いていた。
ちょうど回していた外国人のDJ、ヴァイナルメインで気持ちいいハウスを流していて最高でした。レッドマーキーの深夜アクトで気になっていたYUNG SINGHが始まる時間になってしまいましたがDJが良すぎて交代するまでパレスで踊っていました。
YUNG SINGH
レッドマーキーに到着した時には既にフロアは温まっていました。残すこと彼が最後のアクト。悔いの残らないようにお酒をチャージしつつ前方で踊っていました。
思っていたよりもBPM の早い曲ばかりでしたがミックスが良すぎる。ここまでくると酔いで記憶が曖昧なところもあるのですが近くにいた人と乾杯したり一緒に踊ったりしていた気がする笑
最後には何故かLimp Bizkitの"Rollin"をかけるサプライズ(?)も。周りの人と一緒に歌って盛り上がりました。
深夜のアクトをひたすら踊りに踊りまくって抜け殻のようになった自分。
空も完全に明るくなって気温も上がってきた会場を後にします。
越後湯沢駅に戻った自分は毎年恒例の駅内の温泉に入りしばらくゆっくり、、するつもりが温泉の前にあるカフェのような休憩スペースで寝落ちをしてしまう。しかもすごく気持ち悪い。深夜にお酒を飲みすぎました。調子に乗ってはダメですね。
結構な時間になってしまっていたので11時まで待って近くのラーメンショップで昼食を食べてから新幹線に乗って帰還しました。
今年のフジロックはのべ来場者数114,000人
自分の行った金曜日は29,000人の来場者でした。
体感的にはもっといたような気がしないでもないですが、確かにステージはそこまで混んでいなかったし、物販や食事の電子決済が手こずっていたことや暑さで体力が奪われて椅子から動けなかった人が多かったことが実際の来場者より人が多く感じた原因かな。
特に電子決済に関しては山奥で電波が通らないのかお客さんだけなく店側も決済トラブルが生じていたみたいで、土曜日には現金での支払可になった店も多かったとのこと。
自分はカードのSuicaにて支払っていたので特に問題なかったですが、電子決済の問題は昨年も同じことがあったと思うので来年以降しっかり対策を練ってほしいです。
とにかく倒れそうな猛暑の中飲食店がどこも並ぶ気失せるほどの行列は普通に危険だと思うので。
「超気持ちい! FUJI ROCK!」というテーマの今年ですが飲食に関しては全く気持ちよくなかったです。こんなに飯や酒(日中)を買わなかった日は初めてかもしれない。
その分人が空いた深夜は飲みまくりましたが。気温も涼しいし深夜は本当に気持ちよかったですが笑
とはいえ今年も見たアーティストはどれも最高でしたし特にホワイトステージで見た3アクト(Sudan Archives、Denzel Curry、NxWorries)はベストアクトです。
特別意識したわけではないですが、今年は見たアクト全て洋楽でしたね。
(洋楽アーティストが戻ってきた)いつものフジロックは昨年経験しましたが、今年はより洋楽比率も増えて、外国人のお客さんも見るからに増えて完全復活とも言える年だったのではないでしょうか。
Smashや会場スタッフ、設営など関わった人全てに感謝申し上げたいです。この暑い中ありがとうございました。
毎年言っているような気がしますが来年こそは2日以上行きたいな。
また来年も苗場で乾杯ができるように、日々を必死で生きていきます。
ただ、その前に来週はSummer Sonic2日間、それからSonicmania(今日チケット買った)がございますので、今は全力でこちらを楽しめるように時間はあまりないですが調子を仕上げております笑
以上、フジロック2023のレポートでした。
長くなってしまいましたがご覧いただきありがとうございました!