フジロックへ行ってきたのでレポート書いていきます。
本記事では単純にライブの感想が多め。
こちらの記事の続きからになります。
Snail Mail
実は自分がブログを始めたばかりの時から推していたボルチモア出身のシンガーSnail Mail。
ライブ開始前からステージ上で入念に音合わせをしていました。
想像より小さくて可愛い!Tシャツに短パンとわんぱくな少年のようにも見えましたがTシャツのプリントはOasisの"Live Forever"。
定刻が微妙に過ぎてからステージを一度はけて、ライブがスタートしました。
昨年の最新作から"Valentine" "Glory"など人気曲を早速披露していきます。
少しボリュームのレベルが低く感じましたが、丁寧な演奏でゆったりと揺れることが出来ました。彼女は次世代の女性ギターロックシンガーになれるのではないでしょうか。自分より年も下で若いのに全世代に響くキャッチーで心地良くて、ノスタルジックなギターのサウンドはライブでも再現されていました。
ただ、返しの音が弱いのかライブ中終始PAに指示を繰り返しているのが気になってしまいました。終いにはサポートギタリストに直接指示(何言っていたかはわかりませんが)をしていましたが、その顔がなんだか怖かった笑
前日のVanpire weekendのライブでは途中で機材の再調整のためにメンバーが捌ける珍事があったようですが、どんなプロでもどこの会場でも全く同じセッティングとはなかなかいかないものです。見てる方はそこまで気になりませんでしたが、プレイヤーとして100%フジロックでの演奏を楽しめなかったのでは?と少し気の毒にも思えました。
もち豚でしばし休憩・・
Snail Mail終了後、KYOTO JAZZ SEXTETを見つつ休憩や水分の準備をしていざレッドマーキー(唯一の屋内ステージ)へ。
レッドではCreativeDrugStoreのライブが始まっていました。
Bimやin-dなど有名ラッパーの在籍するヒップホップクルーです。Bimは結構好きなのですがこのクルーのライブは思ったよりチャラいという印象でしたね。
ドラマ主題歌の「Presence I」も聞けたのでレッドを離脱。
なんやかんやで毎年食べているもち豚串で腹ごしらえしてFoalsからの怒涛の洋楽ラッシュに備えます。
そういえばもち豚串の店、最後尾だと「私は最後尾ですよ看板」を持たされると記憶していたのですが今年はなかったですねw
Foals
グリーンステージの準トリはUKのロックバンドFoals。ちょうど日没の頃の綺麗な夕焼け空の中ライブはスタート。
6月にリリースされたWake Me Upを皮切りに前半は新譜からの曲がメインのセトリ。
踊れるロックとよく称される彼らですが、ホント新譜は軽くてノレル曲が多い。
Spanish Saharaでは観客を座らせ、What went downではボーカルのヤニスが客の近くまで駆け寄ったりと曲以外のところでも盛り上げを演出していく。
自分は生で見るのは初めてだったのですが、2010年のフジロック出演の頃からこのバンドのことは知っているので、こんなに大きなバンドになったなんて少し感慨深い。
予習をしていて感じたのですが、このバンド本当に曲いいですね。初期の3枚くらいしか持っていなかったのですが、予習の段階でファンになりました。
ライブももちろん踊りまくって正直一番楽しかったかもしれない。
Arlo Parks
UKの新人R&Bシンガーが満を辞してレッドマーキーのトリで登場。
FoalsとJack Whiteの間という時間帯でしたがレッドは入場規制が発生するほどの大盛況ぶり。いくら1stが話題になったといってもこれだけの集客はごめんなさい。予想外でした。
アルバムでもそうでしたが彼女の歌声とまったりしたR&Bサウンドがバッチリあっていて気持ちがいい、が、人が多過ぎて踊るスペースもない笑
仕方なくレッドを出ようとしたら人気曲のhurt→HOPE→too goodと連発したのでテンション上がって時間が許すかぎり見ていました。
途中で出てきてしまいましたが最後にSoftlyやったらしい。見たかった、、
Jack White
いよいよ彼の出番が近づいてきました。グリーンステージのヘッドライナーJack Whiteを見ようとモッシュピット内には既に沢山の人。フェス特有のヘッドライナー前のなんとも言えない緊張感が漂っているこの時間ものすごく好きです。
グリーンステージのSEで流れているvelvet undergroundを聴きながら待っていると、ステージの照明が落とされていよいよライブが始まりました。
颯爽と登場してきたジャックは早速即興ジャムを開始。あ〜このぶっといギターの音たまらない、、
早速昇天しそうになる僕ですが、今年の4月にリリースされた新譜から"Taking Me Back"が始まると身体を動かさずにはいられない!飛び跳ねたり腕を上げたりとにかく音に身を委ねて踊り狂いました。
アルバム"Fea Of The Dawn"を聴いて感じましたが、彼は自然体で自分の好きなギターロックをやっているにもかかわらずロック好き以外の人や初見さんもカッコいいと思わせるような魔力がありますね。うまく表せないですが本当に才能がある人なんだと感じました。
"Dead Leaves And The Dirty Ground"までとにかくギターをかき鳴らしまくって歌うジャックの姿は往年のギターヒーローそのもの。何かとんでもない気迫を感じます。
その後少し落ち着いたアコースティック調の曲が続きますがそれも夜の苗場にとてもあっていて気持ちい。昼間はめちゃくちゃ暑かったのですがこの時間は夜風が気持ちよくてその中で聞く"Love is Selfish"は格別でした。
今年はジャムバンドがラインナップされていない!って方、正直ジャックとそのバンドが一番ジャムってんじゃないかと思うくらいどの曲もアレンジがすごい。とにかくサポートのメンバーがサポート以上の仕事をしていてバンドとしてのグルーヴも、正直自分が今まで過去に生で見てきたライブの中でもトップクラスだったと思う。
"Fall In Love With A Girl"で大盛り上がりして"Ball And Biscuit"で本編は終了。
アンコール待ちではオーディエンスがアノ曲のリフを合唱w!最高かよ。
アンコールではまずバンドメンバーのジャム(Black SabbathのWar Pigdのリフをカバーしていました!)からスタートしてジャックが後から合流。
その流れで"What's the trick?"を披露。
原曲3分半ほどの曲を8分くらいに拡大したアレンジした"Steady, As She Goes"(ラカンターズの楽曲)は正直一番カッコよかった。
"Sixteen Saltines"は彼のソロデビューアルバムからのシングル。
最近のセットリストではやっていないことも多かったので聞けると思わず、ちょうど前にいた人が離脱して行ったので少しでも前に移動して楽しみました。
そしてラストはやはりアノ曲、"Seven Nation Army"。大声での歓声が禁止されていた今年のフジロックですが、皆の心の声がだいぶ漏れて合唱していましたね。
ああ、これが洋楽のライブだとしみじみ感動。思い残すことがないように目に焼き付けておきました。
90分フルに使ったライブが終了。とにかく終わった後も興奮しっぱなしでドアーズじゃないですがハートに火をつけられた、とんでもないライブでした。
本当に来てよかったとただただ思う、今までの人生の中でもベストアクトに選べるくらい伝説を見たような気分。
バンドも皆楽しそうに演奏していたしすぐにでも日本に来てください!
Cornelius
ジャックの余韻を感じつつホワイトステージに移動しCorneliusへ。
なんとかラストの4曲くらいに間に合いました。
自分が一番見たかったMetafiveの環境と心理は本当にいい曲ですね。一日動き回って疲れ切った身体を優しく包み込んでくれるようなそんな思いでした。
そしてラストは"あなたがいるなら"
去年の今頃はまるで国民の敵のような扱いだった小山田さん(もちろん去年のフジロックはキャンセル)が、1年の時を得てこのフジロックに戻ってきてこんな美しいパフォーマンスをするなんて、、
涙なしには見られません。こちらもフルで見たかった。少しだけではありましたがエモーショナルなライブでした。
感動的なパフォーマンスがありすぎて長文になってしまいました。
しかしまだまだ書き足りてないことがあると思います。本当に皆良いライブをしてくれて洋楽フェスが帰ってきたことを実感しました。
深夜アクトやまとめは次回part3で!