処士策論 「新・映像の世紀」?おこがましいわ。ついでに「私たちのこれから」も
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処士策論

「処士」(しょし)とは、仕官していない人、民間の人、在野の人のこと

「新・映像の世紀」?おこがましいわ。ついでに「私たちのこれから」も

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昨夜あたりからめっきりと冷え込みを感じ始めましたが、昨夜NHKが放送していたNスペを見ていると、
『あれっ?こんなに涼しいのに、今って8月だったっけ?』
と、錯覚しそうな感覚に襲われました。

ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、昨夜の日曜Nスペでは、このような番組が放送されていました。

新・映像の世紀 第1集 百年の悲劇はここから始まった
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20151025

NHKスペシャル 新・映像の世紀
http://www.nhk.or.jp/special/eizo/

私は普段から「リメイク物」といった作品は、映画でもドラマでもアニメでも、極力見ないようにしている人間です。

「リメイクした作品がオリジナル作品よりも出来が良い」といったケースにお目に掛かった例し(ためし)がありません。
そしてクリエイターの才能も、年々劣化の度合いを増しているとしか私には思えないからです。


この私のブログはNHKの番組を批評するブログです。
ですから、私は過去に何度かこのように書いた事があります。

昔のNHKは、まともな作品も幾つか作っていた、と。
(参考リンク 「NHKにも良い番組はある」というセリフの意味(2013/12/15)


確か「映像の世紀」については過去にも何度か触れた記憶がありますが、私は95年に作られた「映像の世紀」は少なくとも当時は好きでしたし、今見ても作品の出来は色褪せていないと思います。
当時は録画したビデオを何度も繰り返し見ていたものです。もちろん今でも録画分は保存しています。

当時ハタチ半ばだった私は、この作品にはかなりハマっておりました。
当時の私は全くノンポリの人間で、どちらかと言えば思想的には中道左派の人間だったと思います。


それにしても、何なんですか?この思いっきり手抜きなオープニング映像はw

今回の「新・映像の世紀」のオープニング。
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95年のオリジナルのオープニング。
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もうオープニングを見た段階で『ダメそうだな、コリャ』と大体の想像は付きましたが、中身もやはり全然ダメダメでした。

なんと言いますか、二ヶ月前(8月)にこのブログで散々書きましたけど、
『単なる「厭戦、反戦プロパガンダNスペ」じゃん』
といった感想しか湧いてきません。

平成27年、NHK夏の「厭戦・反戦・自虐プロパガンダ番組」総評(2015/08/21)

10月になっても、まだやってんのかよ?「厭戦、反戦プロパガンダNスペ」を。

「戦争は悲惨」というのが番組内容の8割を占めていて、あとは「女性も銃後で戦争を支えました」とか、「女性は慰安婦として酷い目に遭いました」とか、そういった一部のイデオロギーも取り込んであったり、本当に今時のNHKらしい作風に作り替えられていましたね、「映像の世紀」が。
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番組タイトルに「新・映像の世紀」などと謳ってはいるけれども、完全に「看板に偽りあり」です。

正しく番組タイトルを付けるとするならば、
「戦争の世紀」「殺戮の世紀」「非人道の世紀」
とでも書くべきで、視聴者にもそのように番組宣伝をするべきですよね。

これで更に「日本軍の残虐行為」を付け加えれば、完全に「毎年8月の厭戦・反戦・自虐プロパガンダ番組」とウリ二つになるのですが、まあ昨夜の番組は第一次世界大戦がメインだったので「日本軍の残虐行為」は扱っていなかったけれども、「独からの山東半島割譲」や「シベリア出兵」あたりの描き方を見ると、次の次の回(第三章)では「日本軍の残虐行為」も当然、やりそうな気配はありありと受けましたね。



まったく。
20年前に作られた「映像の世紀」は、本当にしっかりと番組の中身が作り込んであったというのに。

あの時はアメリカABCが共同取材で加わっていたからなのか?
それとも当時のNHK制作スタッフのスキルがまともだったからなのか?
理由は私にはよく分かりません。

とにかく今回は、ユーモアが一つも無いんだよね。

そりゃまあ第一章からいきなり第一次世界大戦で番組を一つ作るとなれば、ユーモアを盛り込むのに多少難儀するかも知れないが、だったらいきなり最初から第一次世界大戦なんか、やらなければ良いんだよ。

大体タイトルは「映像の世紀」=「20世紀」ですよね?
なんでいきなり第一次世界大戦(1914年)なんだよ?
1904年の日露戦争にはなぜ一言も言及しないんだよ?
(※95年の映像の世紀では、第一章でちゃんと日露戦争に言及していた)

NHKは例の「プロジェクトJAPAN」の一環として、日露戦争をわざわざ「第0次世界大戦」と名付けてドキュメンタリー番組まで作っていましたよね?5年前に。

NHKアーカイブス プロジェクトJAPAN 第0次世界大戦
http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010822_00000
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番組詳細
2010年(平成22年)12月放送のNHKドラマ「坂の上の雲」第2部で描かれた時代を、新たな史料を基に見つめ直す歴史ドキュメンタリーである。20世紀最初の大国間の戦争である日露戦争は、その背後で欧米列強の思惑が渦巻いていた。それはどのように影響しあい、何をもたらしたのであろうか。鉄道建設、第三国の画策、埋もれた同盟案などが引き金となった日露戦争を「第0次世界大戦」と位置づけて読み解く。
語り:礒野佑子
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まあ実際、この番組もロクなもんじゃなかったですけどね。
なんせ、あの「プロジェクトJAPAN」の一環ですから、そりゃロクなもんじゃありませんわな。



とにかく重要なのは、今回のこの「新・映像の世紀」を見て、今の若い世代の人達が番組に惹き付けられるかどうか?という所にあります。

95年の「映像の世紀」を見ていた当時、私はそれ程歴史に詳しくなかったので、そういった事情もあってあの番組に惹き付けられた、という側面もありました。

今の私は、当時と比べると歴史関係の本も何冊も読んで、そして当時はまだほとんど普及していなかったインターネットが、今では私の辞書が代わりになっているという事もあって、歴史の知識は相当増えました。

ですから昨夜の「新・映像の世紀」を見ても、別に大して目新しい話も目にしなかったし、何の感銘も受けておりません。

そして何よりも、番組内容が全然面白くない。

毎年8月にNHKが濫発しているような「陰々滅々」とした話ばかりで、歴史の面白さ人間の面白さも全く描かれておらず、そしてユーモアのカケラも無い。

今の20代の若者が昨夜の番組を見て、
『次回(第二章)の番組も絶対に見たい!』とか、
『後々まで繰り返し何度も見たい!』とか、思うんでしょうかね?

無理だろうなあ~w

まあ次回以降の番組がどういった内容のものになるのか?とりあえず今の所は全く期待しておりませんけれども、一応内容だけは確認するつもりですので、機会があればまたご報告したいと思います。




最後にもう一つ。
土曜日に放送された「私たちのこれから」につきまして、ちょっとだけ触れておきます。

私たちのこれから
http://www.nhk.or.jp/ourfuture/vol2/
第2回 雇用激変 総合 10月24日(土)夜9時放送
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この番組がどうしようもない程「やる気が無い」番組である事は過去記事で何度か指摘しました。
NHK新討論番組?「私たちのこれから」(2015/09/13)
再度、公共放送における討論番組の必要性について(2015/10/11)

正直、私にとってはどうでもいいような番組なんですけど、前のシリーズだった「日本の、これから」「日本新生」を何度かチェックしていた身としましては、この「私たちのこれから」も一回ぐらいは目を通しておかないといけないかなあ?と思いまして、一応録画分をチェックしてみました。
早送り、飛ばし飛ばしの5分間ぐらいでw

ハッキリ言って、やっぱり見る価値無しでした。

大体ですねえ、以前も書きましたように『なぜ今、“雇用”なのか?』と。

貧困の問題」=「雇用の問題」というものは、どんなに景気が良い世の中になったとしても、根絶する事は不可能です。

と言うか、有効求人倍率は今、かなり高いはずですよね?

有効求人倍率、8月は1.23倍 23年7カ月ぶり高水準 2015/10/2 日経
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL01HIK_R01C15A0000000/

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(グラフは今年8月の時事通信の記事より)

1年前の前シリーズの「日本新生」でも、「人手不足」をテーマにした討論番組を放送していましたよね?三宅さん。

シリーズ日本新生 "超人手不足時代"がやって来る
2014年7月19日(土) 午後9時00分~10時13分
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140719


10月24日(土)の番組内容も「市民の皆さん」によるグチの言い合い大会みたいな薄っぺらい内容でしたが、とりあえず(平均年収1千数百万の)「特権階級NHK貴族様」から、
『賃金も上がらずに、仕事量だけは増えて、私たち庶民の暮らしはこれから本当に大変になりますよねえ~』
とか言われても、全然説得力ねえっつーのw

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(以下、毎回このブログに貼られるテンプレートになります)

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには「映像や音声で感覚に直接訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが、<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合は、それが至上命令となっており、やり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが数年に渡って垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「民主党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(終)

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