あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
などと、あいさつもそこそこに、さっそく本題に入る。
今回は政治の話は一切ない。
私が本来一番得意とする分野の「歴史」に関する話をする。
しかも過去の当ブログ歴史カテゴリで何度か触れたように、幕末(一応戦国・江戸期も素人というわけではないが)の
「日本の外交史」
という私の専門分野に関する番組をNHKが昨夜放送しており、また明日も放送するということなのでちょっと言及することにした。
昨夜のNHKの放送番組というのは、コレである。
NHK『大追跡グローバルヒストリー』
https://www.nhk.jp/p/ts/K6KW4V4G4Z/
NHK 総合 01/04 16:00 大追跡グローバルヒストリー▽謎の戦国日本人奴隷▽サムライの恋と冒険▽メキシコ 📱NHKプラスで配信予定💻 #nhkgtv https://t.co/y9X5tIBnqd
— NHK総合 (@NHK_GTV) January 4, 2025
▽謎の戦国日本人奴隷▽サムライの恋と冒険▽メキシコ 初回放送日:2024年7月8日
https://www.nhk.jp/p/ts/K6KW4V4G4Z/episode/te/G6M38J8PQR/
書籍『大航海時代の日本人奴隷』まんまの内容で、まんま『大航海時代の日本人奴隷』著者のルシオ・デ・ソウザさん本人が登場する番組
— Sci佇 Bookends 📚 (@endBooks) January 4, 2025
「大追跡グローバルヒストリー」2024年7月の再放送
謎の戦国日本人奴隷 サムライの恋と冒険
〜メキシコhttps://t.co/d1dZlWZQKi
1月11日夕方まで配信#NHKプラス
まあ番組内容はこのXのポストに書いてある通り。
ちなみにこの「日本人奴隷」についての話は、youtubeでも既にこの人が詳しく解説している。
基本的には同じ資料を使っているのだろう。
旧ゆっくりモンドちゃんねる https://www.youtube.com/@old-mond
大航海時代(≒戦国時代)の日本人奴隷 その実態と記録について【ゆっくり歴史解説】 2022/02/05
https://youtu.be/8FjtSNMQK9g?list=PL0aJ4xavf2IkIkn58vkn0nZJpy6fpC6us
この「旧ゆっくりモンドちゃんねる」さんは当時の「海賊」に関する動画なども作っているが、そういえば昨日のNHKの番組でも海賊に関するクイズとかやってたっけなあ。
しかし「歴史のプロ」を自認するこの私が、たかだかyoutubeの無名な人の動画をここで取り上げるというのはいかがなものか?
と思う方がいるかもしれない。
いや。
この「旧ゆっくりモンドちゃんねる」という人の歴史や歴史的文化に関する知識は、どう見ても素人のソレではない。
この人は他にも、
ゆっくりモンド2 https://www.youtube.com/@mond2
歴史雑記ヒストリカ https://www.youtube.com/@mond_historica
というチャンネルで世界史や歴史的な文化に関するyoutube番組を作っているが、なかなか秀逸な内容のものが多い。
なるほど確かに、youtubeでこれほどまともな歴史動画を作っているチャンネルは珍しい。
私が過去に書いたこの記事、
小名木善行という人の幕末デマ話をツベで見かけたので注意喚起しときます(2022/02/12)
で歴史デマをyoutubeで大量拡散している小名木善行とかいう人の「むすび大学チャンネル」というのを紹介したことがある。
この人は参政党系列の人間らしく、またこの時の記事でも紹介したように、
『月刊WiLL』、『文化人放送局』、『チャンネル桜』、『経営科学出版』、『むすび大学チャンネル』、『ルネサンスTV』、『ダイレクト出版』
さらに個人名を出して言えば、
林千勝、茂木誠、藤井厳喜、馬渕睦夫、副島隆彦
こういった連中がかかわる歴史、外交に関する動画、書籍はデマだらけである。
これまでも何度か指摘したことがあるが。
しかも「どこから金が出ている」のか知らないが、こういった連中の動画に限ってyoutube側が視聴者である私に向かって率先してこの連中の動画を推薦してくる。
場合によってはハッキリと「スポンサー」と書いてある動画もある。
事ほど左様にyoutubeの歴史関係動画というのはデタラメなものが多い。
しかしこういった「デマ・陰謀論・プロパガンダ」を作っている連中と違って、「ゆっくりモンド」や「歴史雑記ヒストリカ」を作っている人は、ちゃんと多くの資料を読み込んで丁寧に番組を作っているのがよく分かる。
なにしろ「天下のNHK」が昨夜、あのように「後追い」したぐらいなのだから。
(※というか今気づいたが昨日のは昨年の7月に放送したやつの再放送だった。それでも時系列としては「旧ゆっくりモンドちゃんねる」のほうが断然先に作っているが)
で、明日のNHKの番組について。
幕末イギリス密航!謎のサムライチームを追う 初回放送日:2025年1月6日
https://www.nhk.jp/p/ts/K6KW4V4G4Z/episode/te/Q8MGY218QG/
大追跡グローバルヒストリー
— 町田 明広 (@machi82175302) January 1, 2025
幕末イギリス密航! 謎のサムライチームを追う
【放送予定】1月6日(月)[総合] 午後7:57
【出演】MC:上田晋也 ゲスト:ヒコロヒー、村上佳菜子
語り:尾野真千子 専門家:町田明広(歴史学者・神田外語大学教授)進行:中川安奈アナウンサーhttps://t.co/IUX8DqlH4B
この分野はまさに私の専門分野である。
おそらく資料的には上記の町田明広先生の『グローバル幕末史』、あとはちょっと古いが先年お亡くなりになった犬塚孝明先生の『薩摩藩英国留学生』、『密航留学生たちの明治維新』をはじめとする一連の資料、あとは門田明氏の『若き薩摩の群像』といった辺りだろうか。
まあこれらの資料はちょっと古めのものが多いから、番組に出演される町田先生が何か新しい資料を持って来られるのかもしれない。
ちなみに、昨夜の番組を見ていると、
「なんだコリャ?せっかく上質な歴史番組を作っているのに、どうしてスタジオにあんな軽い芸人を何人も呼んでバラエティー番組のノリにしたんだ?」
と多少不快に感じた視聴者もいたかもしれない。
もちろん私もその一人である。
が、NHKが「あのようなノリ」にしか番組を作れなかった理由も、なんとなく理解できる。
なにしろ番組のなかで、
「日本人奴隷」「イエズス会などの当時のカトリック教会の実態」
といったセンシティブな内容を取り扱っているので、もしマジメな番組作りにしてこれらのセンシティブな内容を深く追及することになると、NHKとしても困ることになるからだ。
だからああいったバラエティー番組のノリにせざるを得なかったのだろう。
それでもまあ、昨夜の番組で当時のイエズス会宣教師の「黒歴史」に多少なりとも触れたのは、NHKも少しずつそういったタブーを解除する方向にあるということだろう。
なんともまあ、とりとめのない内容になっちゃいましたね、新年そうそう。
オチはありません。
というわけで、本年もよろしく。
【以下、テンプレート解説】このブログで使っている言葉の定義について
<“左翼”ではなくて“サヨク”>
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。
<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派”である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。
「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。
※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。
<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派”である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。
「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。
※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。
「NHK解体」に関するまとめ(十例)
(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国)の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1、リンク2
(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1、リンク2、リンク3、リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)
(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1、リンク2
(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1、リンク2
(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1、リンク2
(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1、リンク2、リンク3、拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク
(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1、リンク2
(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的である。 リンク1、リンク2
(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1、リンク2
(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1、リンク2
その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「旧民主党・旧民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。
【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)
(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国)の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1、リンク2
(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1、リンク2、リンク3、リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)
(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1、リンク2
(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1、リンク2
(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1、リンク2
(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1、リンク2、リンク3、拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク
(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1、リンク2
(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的である。 リンク1、リンク2
(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1、リンク2
(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1、リンク2
その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「旧民主党・旧民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。
【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)
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