処士策論 2022年02月
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処士策論

「処士」(しょし)とは、仕官していない人、民間の人、在野の人のこと

小名木善行という人の幕末デマ話をツベで見かけたので注意喚起しときます

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せっかくの休みの日だというのに、嫌なもん見ちまった…。

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まったく困ったもんだ…。

いまの時期、通常であれば、
「北京冬季五輪」「ウクライナ問題(に関連する台湾、北朝鮮問題)」「小泉、鳩山、菅直人ら五人の総理経験者による反原発プロパガンダ」「石原慎太郎氏の死去の事」
など、政治的に書くべき話題はいくらでもあるし、確かに私としてもそれらの中から選んで何か書くつもりでいたのだが(多分「反原発」関連を書くつもりだった)、たまたまyoutubeで、私の専門分野である、
「幕末に関するデタラメなデマ動画」
を見かけてしまい、非常に胸がムカムカするのでこれについて書くことにした。

すみませんねえ。歴史に興味のない方には。
もう今回は何の推敲もせず、ただひたすら私の言いたいことを書きつらねます。



こんなyoutubeチャンネルがあるなんて事は知らなかったし、たまたま目にしただけなのだが、動画再生数はそこそこあるらしい。
まあ、youtubeというのは大体こんな感じで、大げさなデマ話をしたりセンセーショナルな見出しを付けて目立たせたほうが再生数は伸びるしね。

それは私のブログでも再三述べていることで、真面目な話や物事の真理を突くような話よりも、一見センセーショナルで、デタラメでも何でも「何も知らない一般人」に対して扇動するような動画やブログを発表したほうが人気が出るからね。

見る側がバカなのか、そういった動画やブログの人気ランキングを上げるための「裏金」がどこからか出ているのか、それは知りようがないが、人々に物事の真実を知らせず、ただ扇動に乗っかるだけのバカな日本人を再生産したい「どこかの国の思惑」があるとしか私なんかには思えない。


私が見たのは以下の動画である(当然、早送りでザッと見ただけだ)。

(1) 学校では教えない明治維新という虚構|小名木善行 2021/10/25
https://youtu.be/uKQLo1aH0Zk

(2) 学校では教えない明治維新の真実?尊王攘夷運動はいつから始まったのか??|小名木善行 2022/01/29
https://youtu.be/o9IAToDl09s

(3) 教科書には書けない坂本龍馬を暗殺した真の黒幕|小名木善行 2022/01/24
https://youtu.be/Elve0EJkbew

(4) 【明治維新の真実】学校では教えない禁門の変 京の町を焼き尽くした長州VS幕府軍の戦い|小名木善行 2022/01/29
https://youtu.be/zmrstQnG7lA

まあねえ。
「明治維新の真実」だとか偉そうなタイトルを付けているが、
完全にウソ、デタラメばかりのデマゴーグ
しかしゃべってないんで、こんなもん、1ミリも信用しないでね。

というか、多少なりとも歴史を知っていれば、特に幕末の歴史に関心がある人であれば「こんなヨタ話」を信用する人間などいないだろう、と私などは思うのだが、世の中には「デマにコロっと騙される人間」が信じられないぐらい大勢いるから、私がわざわざ貴重な時間を割いてブログでこんな注意喚起をしなけりゃならないんだよな。

なんせこの国の住民は、かつてマスゴミに騙されて「民主党政権」を誕生させるという愚挙をやったし、今でも立憲民主党や共産党に投票する頭のおかしい有権者が一千万人以上はいるし、放っておくと簡単にデマに騙されるんですわ。

だからこそ、こんなウサンくさいデタラメな動画に30万回の再生とか、訳の分からん異常事態になるんだよな。



とりあえず具体的に論破しておくか。

(1) 学校では教えない明治維新という虚構 というデマ動画について。

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もうね。このタイトルからして、いかにも「明治維新は悪だった」的な、一ヶ月前の当ブログ記事「本日から大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まりますが(2022/01/09)で私が指摘した、
「反日サヨクは明治維新が大嫌い」
を地で行くような「反明治維新プロパガンダ臭」がただよっているのだが、この解説をしている小名木善行という人物は、以前はそれなりに「保守系?」みたいなネット活動をしていた人のように思っていたが(といっても私はその内容を大して見てなかったが)、この人はこの一連の動画の中で、
「日本をカッコよく!」
などというキャッチフレーズを使っている。

保守のフリをして、ただ単に売名行為をしたいだけ、あるいは愚にもつかない陰謀論を拡散したいだけ、という連中も結構いるからね。ネット上には、そこらじゅうに。
このブログでも過去に何度も指摘した。
私は三橋貴明や武田邦彦なんぞは1ミリも信用してないし、その手のうさん臭い連中は他にも大勢いる。

なんでもいいけど、この小名木善行の動画に「櫻井よしこ女史」がチラッとだけ出ているのは、「なんだかなあ」と言わざるを得ない。まあ、櫻井さんはかつてNHK党の立花孝志を「言論テレビ」に呼んでたぐらいだしなあ(これがまた、こういうデタラメな奴を呼んだ時のほうが再生数が伸びるんだよな)。


えーと、話を元に戻して具体的な指摘をせねば。

とにかく、このオッサンが一連の動画で語っている話は、
「一切、史料やソースが示されていない」

単なるこのオッサンの思い込みで語っているだけである。
扇子を持っているのは「講釈師」を気どっているつもりなのか。まあ確かに、
「講釈師、見てきたような嘘をつき」
を地で行くようなデタラメな話ばかりなので、彼の本心としては、
「これは講談話だからね。作り話ですよ。本気にしないでね」
とでも抗弁しているつもりなのかも知れんが、どうも話の内容はそんな風にも見えない。むしろ「小説は作り話ばかり、私の話が本当なんです」ぐらいの事まで言っているので、このオッサンのほうがよほど始末が悪い。

どうなんでしょうね?
私は歴史家、特に幕末の専門家のネット発信にはそれなりに耳を傾けているのだが、一般の「いわゆる保守系」の幕末話などにはほとんど耳を傾けていない。だから、既に誰か別のところで(例えば倉山あたりが)この小名木とかいうオッサンのデタラメを論破しているのだろうか?

まあ、それは知らないから、わざわざ私が時間を割いて論破しておくわ。


まず、この(1)の動画について。
この動画の一番の眼目は、
「日本の幕末維新は、全部アメリカの陰謀のせい。戊辰戦争はアメリカの陰謀で起きた」
という事らしい。

具体的な事例としては「ペリーの黒船来航」「日米和親条約」「開港時の金銀為替レート問題」の話をして、その為替レート問題のせいで日本から金(きん)が無くなり、アメリカが大儲けして、そのせいで南北戦争が起きて?しかも南北戦争をやっても金が余ったぐらいで、しかも余った銃を日本に売りつけて、それが戊辰戦争のきっかけになったのだ。それが明治維新の真実だ。という事らしい。

まあ、幕末の専門家、例えば町田明広先生や、幕末の専門家じゃないけどNHKによく出る磯田道史先生とかなら1分でぐうの音も出ない程に論破できるくだらないヨタ話だが、一応私が相手をしてあげますわ。

「開港時の金銀為替レート問題」。
これは陰謀論者が好きなネタではある。このオッサンが言ってる話はデタラメだけどね。
この話は口で解説するのが結構たいへんなのであまり深くはツッコミません。本当は一番最初にこんなテクニカルな話をしたくはないのだが、一応順序として触れざるを得ないので最初に触れておく。
ただ、これは四年前にもこのブログで少し触れたことがある。
(※多分これを読んでも幕末に興味がない人には理解できないだろうし、結論だけを知りたい人はトバして下さい)

上念司「明治維新」本は著者も言う通り、タイトル間違って出したみたいね(2017/12/03)

(以下、過去記事より引用)
(3) 「日米通商条約での、誤った為替レート」の記述部分について
これは「幕末に日本から海外へ金が大量に流出した逸話」として、幕末に興味のある人にとっては少しは知られた話であるが、1859(安政6)年の横浜開港に合わせて「銀貨と比較して割安な金貨(小判)を求めて欧米人が殺到した」という事件で、この上念氏の本ではその事が詳しく解説してある。ただしこの事件を文章で詳しく解説するのはかなり面倒なので、ここでその経緯は解説しません。知りたい人はググるか、この本を読むか、して下さい。

この本の記述内容は概ね正しい。
ただしテクニカルな面では多少問題はある。上念氏はP218で『当時の金と銀の交換レートは1:16でした』と、この事をこの問題の要因とみなしているが(多分これは国際レートの事を言っているのだと思うが)、もちろん「鎖国」下にあった当時の日本が金銀の国際レートをそこまで厳密に取り扱うはずもなく、実際の所は、純粋に「為替レートの差」が要因となった話である。まあこれはかなり細かい話であり、それほど重要な話でもないけど。

そしてその「為替レートの差」の問題について、上念氏はP229で、
『原因を作った張本人であるハリスは、ぬけぬけと金貨の品位を3分の1にして国際標準に合わせるよう幕府に提案してきました。もちろん、このとき幕府には選択肢はありませんでした』
と述べているが、この『選択肢はありませんでした』という意味が、「ハリスに強要されたから」という意味なのか?それとも物理的な意味として「他に選択肢はなかった」と言いたいのか?

どうもこの前後の文脈からすると、上念氏は前者の事を指しているように思われるのだが、その直前に書いてある貿易決済用の安政二朱銀の件は別として、「万延小判の発行」以外、実際他に何か方法があったのだろうか?確かにその導入に幾分時間がかかったせいで、ある程度の金貨の流出があったのは事実だし、それは幕府の手落ちと言えるだろう。私自身が「歴史のIF」に否定的な立場の人間である事は過去度々強調してきたが、なるほど「最初から全て完璧に出来ていれば」それはそのほうが良かったに決まっている。

その後、上念氏も書いているように、この事件が及ぼした一番の問題点「国内の急激な金銀為替の変動」について、この事が幕末の世相に大きな影響を与えたというのは、上念氏が言うように私も事実だと思う。その上で上念氏はこれを「幕府の大きな失策」として非難している(※これは上念氏だけに限らず、他の多くの人々も同様に非難している話ではある)。しかしながら、それでは当時の現実的な選択肢として『「万延小判の発行」以外に、他に選択肢はあったのだろうか?』と私は問いたい。



で、結論だけを言うと、このオッサンが言っているような、
「金銀為替レートをアメリカに無理やり設定させられて、そのせいでアメリカに大量の金を持っていかれて、日本から金が無くなった」
というのは、学術的に不正確である。

まあ、私が逆に「欧米人に金を全部持って行かれたのだ。だから全部、欧米人のせいなのだ」という理由付けとして使うのであれば、元治元年(1864年)の下関戦争で賠償金300万ドルをイギリスのオールコックおよびフランスのロッシュに決められてしまった話を使うけどね。
その当時アメリカは南北戦争で忙しく、日本にはまったく影響力がなかったがw

まあ、それはともかく。
この「金銀為替レート問題」で日本が外国に金(きん)を持って行かれた金額については諸説ある。

私はこのオッサンのようにデマを垂れ流すつもりはないので、一応史料とソースを挙げときますよ。

『近代日本とイギリス資本 ジャーディン=マセソン商会を中心に』(石井寛治、東京大学出版会、1984年)

(以下、引用)
輸出金貨の額については(中略)竹越與三郎の約100万両という見解を引用した上で「勿論、正確な流出額を示すことは殆んど不可能と思ふ」と述べており、これがほぼ通説的地位を占めてきた感があったが、石井孝は「のちには外商の取得する利益も、50パーセントほどに低下したらしい」としつつ、流出金貨額は「まず30万両内外」だろうという新しい推定を発表した。
(中略)
他方、30万両(60万ドル)という石井孝説であるが(中略)30万両という推定は相当過大だとみるべきではなかろうか。ジャーディン・マセソン商会が、かなり積極的に仕入を試みつつも、合計4万5400ドル程度(小判にして二万両足らず)の実績に終わったことを想起すると、金貨流出額そのものは、マクマスター論文の推定を若干上回る10万両台(仕入額20-40万ドル)というところだったのではないかと思われる(以下略)



まあ、ちょっと内容が難しすぎて分かりづらいでしょうが、とにかく「金銀為替レート」でアメリカなどの欧米諸国が日本から持ち出した金貨の額は、せいぜい多くても数十万ドルだったという事です(もちろん、その金貨の代わりに大量の銀貨が日本に流入している)。

それに引きかえ、先にも示したように下関戦争の賠償金は300万ドルだ。
そして実際、これは幕府の財政で支払いきれる額ではなく、のちの明治政府まで債務が引き継がれることになる。
(※ちなみに下関戦争の前年には、幕府は生麦事件の賠償金としてイギリスに40万ドル支払っている。このオッサンが言うような「幕府はアメリカに金を全部持ち去られた」としたら、どうやってこの賠償金を支払ったんですかね?まあ、幕府はダブついてた銀貨で支払ったんだけどね、40万ドル(正確には東禅寺事件も含めた44万ドル))

常識で考えてみよう。
1859年の「横浜開港」の時に日本から全部の金が持ち去られていたのなら、1868年を待たずに、その段階で幕府は終わっていただろう。
「金が無くなった幕府?」はそれ以降も多数の蒸気船を購入したし(一隻約十万ドルはかかる)、倒れる寸前には開陽丸という最新鋭の軍艦まで手に入れてましたねえ?どこにそんな金があったんでしょうねえ?

1859年の「横浜開港」で、60年の万延小判が出るまで、大量の金が日本から持ち去られたのは確かだが、それは幕府や日本全体に致命傷を与えるような金額ではない。
(まあ陰謀論者はそんなの無視して勝手なデマをまき散らすけどね)



で、このオッサンの一番酷いデマは、
「戊辰戦争が起きたのも、アメリカの陰謀だったのだ」
という、荒唐無稽なヨタ話を真顔でしゃべっている点である。

私自身が四年前の過去記事で述べたように、
日本の幕末維新に一番関与していた外国勢力はイギリスである。

二番手はフランスである。アメリカは、そのころ国内で南北戦争をやっていたのだから日本の幕末維新に関与している余裕などなく、せいぜいオランダと並んで三番手勢力である。
「イギリスの陰謀」というのならまだしも、「アメリカの陰謀」などという訳の分からん話は初めて聞いたわ。
当時の世界の覇権国家はイギリスなんだよ。アメリカはまだ建国百年も経っておらず、日本の幕末期には南北戦争までやっている。

誰が誰に対して、アメリカの銃を売り込んで、戊辰戦争を日本人にやらせたんですかね?
アメリカ公使のファルケンバーグが陰謀を仕組んだんですかね?あと、アメリカの何という商社が仕組んだんですかね?
そしてそのアメリカ人たちが西郷や木戸に、または慶喜や小栗や勝海舟に、どんなふうにして銃を売り込んで戦争をやらせたんですかね?
どこにそんな史料やソースがあるんですかね?

オッサンの妄想で、キチガイじみたデマを動画投稿サイトで拡散しないでもらいたい。
何も知らない人は、それを真に受けて信じてしまうんだよ。
俺がこんな場末のサイトでいくら真実を語ったとしても。




このオッサンは、
「薩長も『尊王開国』で、幕府も『尊王開国』だから戦う理由がない。だから戊辰戦争はアメリカに仕かけられた陰謀なのだ」
とも言っている。

戊辰戦争の原因を求める際に「尊王開国」がどうのこうのと雑に説明しても意味はない。
そもそもその「尊王開国の定義」自体がこのオッサンの話はデタラメだが、それをイチイチ糾弾するのは面倒くさいからやめておくが、戊辰戦争は1868年に突然起きた戦争じゃねえんだよ。
その前に「安政の大獄、桜田門外の変、八月十八日の政変、禁門の変、二度にわたる長州征伐、その長州征伐に幕府軍が敗れた」という経過があって、1868年の戊辰戦争になるんだよ。

「薩長も『尊王開国』で、幕府も『尊王開国』だから戦う理由がない」だとか、どんだけ歴史に無知な人間を標的にしてデタラメ垂れ流してんだ、このクソじじいは。


あー、もう(1)のデマを解説するだけで、こんな分量になっちまった。


あとは軽く流して解説するだけにしよう。

(2) 学校では教えない明治維新の真実?尊王攘夷運動はいつから始まったのか??

これは単なるタイトル詐欺で、実は幕末の話なんてほとんど皆無なので、何も指摘する必要はない。



(3) 教科書には書けない坂本龍馬を暗殺した真の黒幕

これまたセンセーショナルな話題によるクリック詐欺みたいなもんで、内容も薄い。
どうでもいいようなヨタ話で、公共の場所で話すような内容ではない。それなりに歴史のプロの考証が入っているNHKの歴史番組なら完全に「問題外」として放送されないぐらいの、酷いデマ話である。

大体「紀州藩説」を真顔で言ってる奴なんて初めて見たわw
しかもまったく説得力の無い話で「紀州藩なら、それだけ腕の立つ剣士もいただろう」って、アホかよw
そんなもん、幕府でも諸藩でも、どこでも言える話だろうがよ。

ところで見廻組の話が一切出ないのと、今井信郎の証言に一切触れない「龍馬暗殺の真犯人説」って、聞く価値あるのかね?
というレベルですな。



(4) 学校では教えない禁門の変 京の町を焼き尽くした長州VS幕府軍の戦い

これも聞く価値ないようなヨタ話ばかりで、指摘する意味はほとんどない。
というか、禁門の変の話といいながら、前半はほとんど例の「金銀為替レート」の話で「アメリカのせいだ。アメリカが悪い」と叫んでいるだけなので聞くだけ無駄だ。
禁門の変の話は一番最後に少しだけ出る。

しかも、こんなアホな事を堂々としゃべっておる。

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「蛤御門を桑名藩が守っていた」というソースは何なのよ?
蛤御門を守っていたのは会津藩だよな?

しかもその蛤御門を守っていた桑名藩兵は棒立ちしているしかなく?それに向かって長州が(悪辣な長州と言いたいのだろうが)好き勝手に鉄砲を放って桑名藩兵を撃ち殺した?

オッサン、あんたの夢の中で見た妄想話ですか?
どっから出て来た話なんだよ!?聞いたことねーよ?!!
ソースか史料か参考文献を出せ!もしくは病院行ってアタマ調べてもらえ!

で、あまつさえ最後には「長州藩は(禁門の変に敗れて)逃げる時に京都に火をかけて逃げた」とも、ぬかしておる。

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ハイハイ。「反日サヨクさんが大嫌いな長州」に対するネガキャンがやりたい訳ですね。
売名行為に乗っかろうと思えば、そうせざるを得ませんもんね。ハイハイ。分かりますよ。

ただまあ、これは今までのデマの中では、多少「手の込んだデマ」と言えるかも知れない。

「長州人が火をかけて逃げた」という事自体はウソではない。それが京都の大火「どんどん焼け」の原因であったかどうかは、通説では、そんな話は聞いたことがないが。

長州藩の京都留守居役の乃美織江が、禁門の変に敗れて長州勢が京都から逃げる際に「河原町の長州藩邸に火をかけて逃げた」というのは、確かに史料にもある話だ。
ただし、それが「どんどん焼け」の原因になった、という話は聞いた事がない。
戦争に負けた側が撤退する時に自陣営に火をかけてから撤退するというのは、戦場ではよくある話だと思うが。

それで通説では、京都の町に潜んだ長州勢をあぶり出すために「幕府・会津・桑名側」が火を放って、それが大火の原因になった、というのは、よく耳にする話である。
拡大解釈すれば「それも長州のせい」と言えないこともないのだろうが、このオッサンが言ってるような「長州が京都から逃げる時に火をつけて、京都の町を焼いた」という言い方は、あまりにも「切り取り、捏造、デマ」の類いだよね。

一応、これも史料を出しておきますかね。
まあ、火事の原因なんて、実際なかなかハッキリと分かるもんでもないだろうけどね(にもかかわらず「長州が火をつけて京都を焼いた」と決めつけているこのオッサンの口調は「それってどうよ?」といったところだが)。

『幕長戦争』(三宅紹宣 、吉川弘文館、2013年)

(以下、引用)
禁門の変により、京都の2万8千戸が焼失した。「どんどん焼け」と呼ばれている。これは、長州兵のたてこもった堺町門東の鷹司邸に向けて、会津藩や桑名藩の兵が大砲を撃ち、火をかけたことによって起こったものである。鷹司邸から燃え広がった火は、南は仏光寺、西は西洞院東側、東は寺町まで焼けつくした。二十日朝にいたり鎮火した。ところが、二十日午前七時過ぎ、残敵掃討のため会津・彦根藩兵が、大砲を撃ちかけたため、ふたたび火を発し燃え広がった。京の町は大きな被害をこうむることになった。ただし、禁門の変の後、京都の民衆の間には根強い長州藩支持の意識が存在した。(以下略)



学術書ではこのように書いてありますな。
小名木とかいうオッサン。反論できるものなら、どうぞ反論してください。


しかしこのオッサンの幕末知識は一事が万事こんな調子で、「条約勅許」の問題もペリーが来た時の和親条約と勘違いしているし(「条約勅許」はハリスの時の修好通商条約の政治問題だ)、何を偉そうに堂々と、こんなヨタ話をペラペラとしゃべっているんだ?といったところだ。

私は幕末以外の動画は見ていないし、別に他の時代のを見る気もないが、どうせこのオッサンのyoutubeサイトは全部いい加減な話ばかりなのだろう。
とりあえず全体的に「暗い雰囲気」が漂っており、どう見ても「日本をカッコよく!」なんていったノリではないだろう、これは。

「明治維新は悪!長州は悪い奴らだった!」と反日サヨクの連中が喜びそうな動画を作っている時点で、どんな連中が作っているのか、どんな連中の金が入っているのか、まあ大体の見当はつきますわなあ、といったところだろう。




最後にくれぐれも注意喚起しておきますが、こんな詐話師のウソ講釈を真に受けないでくださいね。皆さん。
(あー、スッキリしたような、しないような。こんなくだらないデマ話を否定するために、なんで私がこんなに時間を割かなきゃいけないんだよ。ふざんけんな!と言いたい)




【以下、テンプレート解説】このブログで使っている言葉の定義について
<“左翼”ではなくて“サヨク”>
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。

<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。

「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。

※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2リンク3リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク1リンク2

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1リンク2

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「旧民主党・旧民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)

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テーマ:報道・マスコミ - ジャンル:政治・経済

ウクライナでの戦争と、チャンネル桜とかがDS?云々言っている件について

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先日、ウクライナへロシアが侵攻しました。
戦争が勃発したという事です。

おそらく私だけに限らず、世界中の人々がそう感じていると思いますが、
「ありうべからざる出来事が起きてしまった」
と、寝起きに横っ面を張り倒されたような衝撃を受けていることでしょう。

西暦2022年のこの時代に、ここまで人間の「悪い本性」がむき出しとなった行為が敢行されるとは思ってもいなかった、と。

戦争は人間のありのままをさらけ出します。
本来はこの状況で「良くも悪くも」などという言葉を使ってはいけないはずですが、おそらく現在、ウクライナでは人間の「悪い本性」が目を覆いたくなるほど全開にさらけ出され、その陰で「悲しくも美しい人間性」がわずかながらも示されていることでしょう。

この戦争がどれだけ続くかは定かではない。
ちょっと唐突な話をしますと、私は子どもの頃に『ダロス』というアニメを見たことがあります。
その事は十年前の過去記事で書きました。
日本のマンガやアニメと、日本のサヨク論(2012/4/29)
この時の記事でも書きましたが、この作品の中で次のようなセリフがありました。

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「戦いを起こすのは簡単だ」
「だが戦い続ける事は難しい」
「戦いの後始末をつける事は、もっとな」


何かの小説か映画から引用したものでしょうか。とにかく、重いセリフです。

このウクライナの問題がこれからどう推移するのか?長期的な目で見極める必要があるでしょう。
我々日本人としては。
(※もちろん現地の人々にとってはそんな悠長な話ではない)

そして我々日本人は、この事件を教訓に国防について真剣に考える必要があるでしょう。




とりあえず話の枕はここまでにして、さっそく本題に入りましょう。
今回の記事を チャンネル桜 のカテゴリにしてある通り、また記事のタイトルにもある通り、今回は久々に「チャンネル桜」について語ります。

まあ長くブログを書いてますからね、私も。しかも「保守系の政治ブログ」を。
昔は見てましたよ、チャンネル桜。まあ、十年ぐらい前の話ですけどね。
そしてその間、折に触れてこのチャンネルの事に言及したこともありました。今さらイチイチ過去記事を紹介する気もありませんが。

で、本日、久々にyoutubeでチャンネル桜を見てみたわけです。
きっかけは、このツイートでした。



ちなみに、私は「虎ノ門ニュース」も、かつて青山さんが出ていた頃はよく見てましたが、青山さんが出なくなり、また例の「青山さん・百田・KAZUYA」の騒動があって以降、ほとんど見ないようになりました。

が、それはさておき、この有本さんのツイートを見て、
「こりゃあ多分、むかし桜に出ていた馬渕睦夫とかの事を言ってるんだろうな」
と思って、そういやあの人、昔ウクライナ大使をやってたんだよな。ここは一つ、あの人が今、何を言っているのかyoutubeの動画でも見てみよう、と思いたち、以下の動画に行き着いたわけです。

【桜無門関】馬渕睦夫×水島総 第36回「『危機』を取り巻く諸勢力~ネオコンに進駐されたウクライナ、トルコで懲りたNATO、残り時間が気になるバイデンと習近平」[桜R4/2/24]
https://youtu.be/-osCQvJ4vy8
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何というか「凄い」の一言です。
これはロシア軍がウクライナへ攻め込む直前に収録したらしく、放送されたのは「攻め込んだ直後」です。

よくもまあ、これを隠ぺいせずに、そのまま放送したな、とw
後でもう一つの動画も紹介しますが、そこでは古森義久氏が一人でまともな事を語っています。
おそらく桜のスタッフの中にわずかながらも「良心のあるまともな人」がいるのでしょう。ロシアシンパの三人(川口マーンはそうでもないが)だけじゃなくて、古森氏をちゃんと討論の場に呼んでいた、という点に、桜スタッフの最低限の良心が見受けられます。

そして馬渕も、私の記憶していた通り、また本人も動画の中で「私をロシアの回し者と誹謗する人もいる」と言っているように、ズブズブのロシアシンパです。過去にブログでこの人の名前を出した記憶はないのですが、正直、私はまったく「ロシアの回し者」だと思ってましたよ。昔から。

で、この動画の中でも馬渕はロシアをかばい続けているわけです。
まさかその直後にロシアがウクライナへ攻め込むとは思いもせずにw

これはまあ、どう言いつくろっても言い訳は効かんでしょう。このロシアシンパさんはw



にもかかわらず、昨日、緊急で特番放送をやっていたらしく、その中でもロシアシンパを呼び集めて「ロシアにも言い分があるんだ!」という事を語らせていたようです。愚かですねw

【緊急特番】ロシアのウクライナ侵攻と安全保障[桜R4/2/25]
https://youtu.be/NNl9eCd3joE
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ハッキリ言って、ロシアシンパの連中は古森さんにけちょんけちょんに論破されております。
当たり前だ。
ちったあ常識で考えろや。
今の段階でロシアの言い分をそこまで肯定的に認める言説が、一般の日本国民に受け入れられると思っているのかよ?と。

まあ、こんな連中の動画だから、私もはるか昔に見なくなったんだけどね。
根本的な原因は水島社長にある。
そしてそういった事はこのブログでかつて何度か書いたこともある。が、面倒くさいのでそれはイチイチ紹介しません。




ただ、この異常な状況を目の当たりにして、私は思い出したのです。
前回の記事、
小名木善行という人の幕末デマ話をツベで見かけたので注意喚起しときます(2022/2/12)
この中で「愚にもつかない陰謀論」特にそれは「アメリカが悪い。すべてアメリカのせいだ」的な陰謀論の話をしましたが、こんなのがハビこっている原因は、なるほどチャンネル桜あたりが吹聴している、
「全部アメリカが悪い。ディープステートが悪い。ネオコンが悪い」
これを信じ込んでしまっている連中が多少はいるからなんだな、と思い当たったわけです。

まあ、実際にそんな人がどれほどいるかは分かりませんけどね。
前回も書いた通り「どこからか金が出ている」「工作員が大勢いる」という事も考えられますしね。
所詮ネット限定の話ですから。

まあ、ウクライナで戦争が始まっているというのに何の恥じらいもなくこんなツイートをして、しかも「いいね」とかしている連中は間違いなく「バカか、洗脳されてるか、工作員か」それ以外、考えられないでしょうよ。



まあ、これぐらいのツイート数なら、ある程度の金があれば「動員」も出来るでしょうねえw

とりあえず、まず普通の人は信じないだろうけど、世の中には「トンデモな陰謀論」を信じ込む人間がわずかな確率でもいますからねえ。全人口の0.1%の人しか信じなくても10万人の人数にはなるわけですから、それなりのマンパワーにはなりますわなあ。



そして前回も書きましたが、ネットで支持者を集めるにあたっては、こういう「トンデモな陰謀論」とか、デタラメな話を吹聴したほうが効率が良いのです。

真面目な話や物事の真理を突くような話なんかしても、「他国の工作員」は誰も応援してくれませんしね。
当たり前のことです。
(※別に応援されたいとも思わないが)




最後に余談を。
ネット上では「ウクライナは核兵器を持ち去られたので今回攻め込まれたのだ」云々という話を見かけますが、こういった反論のツイートもあるようですね。





いや。私はどちらかと言うと「核武装の論議には賛成」という立場ですよ。
ただツイッターにも書きました通り、原発再稼働すら出来ない日本国民が「核武装」なんて、夢のまた夢だろう、という認識ですが。
その前に、せめて原発再稼働ぐらいはしろよ、と。




もう一つ。
「アメリカはウクライナを見殺しにした。だから日本(あるいは台湾)へ中国が攻めて来てもアメリカは見殺しにするに決まっている!」
というネット上の意見もときどき見かけます。

私は疑問に思う。
じゃあ、もしアメリカが全面的にウクライナへ援軍を送ったとしましょう。
そうしたら、今そのような不平を述べている人たちは、
「北京五輪も終わり、今にも中国軍が台湾へ攻めて来るかも知れないのに、アメリカはアジアじゃなくてウクライナへ軍を派遣する気か?!」
と文句を言うんじゃないですかねえ?

どっちみち、ケチはつけられるのです。つけようと思えば。
まあ、ただ単に煽りたいだけの連中でしょう。そんな事を言っている連中は。
と、私は思いますよ。
(※むしろ私は、アメリカがウクライナへ軍を送らなかった事は日本にとって良い事だと思っている)




【以下、テンプレート解説】このブログで使っている言葉の定義について
<“左翼”ではなくて“サヨク”>
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。

<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。

「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。

※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2リンク3リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク1リンク2

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1リンク2

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「旧民主党・旧民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)

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DS(ディープステート)やらチャンネル桜やら何やらについて昨夜の続き

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なんとなく思うところもあるので、昨夜に引きつづき連投します。

まあ本来であればこういう「陰謀論者」に対しては「ガン無視」すべきなんですよね。

炎上商法というかワル目立ちというか、とにかく論争に巻き込んで議論をかき回し、それで注目度をあげる、というのも「連中」の狙いですから。本来はガン無視するのが一番正しい対処方法です。

まあ、むかし私がよく見ていた2ch(2ちゃんねる)と同じです。
そんな話はそのむかし、KAZUYA騒動があった頃にも指摘した事があります。

(以下、引用)
昔2chなどをやっていた人ならご存知だと思うが、ネット上での一つの決まり文句として、
「荒らしに反応する人も荒らしです」
という決まり文句がある。

「荒らし」、これはこの場合「アンチ青山動画の作成人物」の事を指しているのでここでは略して「アンチ」と呼ぶが、彼らの目的はまず「青山繁晴本人およびその支持者をアンチ動画に反応させる事」にある。

「アンチ」は反応してもらう事自体も目的としているのである。

反応してもらって、万が一にも「炎上」できれば大成功である。それによってアンチ動画を拡散する事に成功する訳だから。
(※まあ、この「炎上」に加担したのが他ならぬKAZUYAなんだけどな)

しかしそこまで成功しなくても、「青山繁晴本人およびその支持者」をアンチ動画に注目させる事によって「青山繁晴本人およびその支持者」たちの「時間を奪う」「時間を浪費させる」事が出来れば、それだけでも「アンチ」にとっては成果と言えるのである。

ネット上の「荒らし」というのは、そもそもそういうものである。(以下略)



いや。
こんなくだらない事を語るために今回、わざわざ連投したわけじゃありません。
さっそく本題に入りましょう。


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なんと言いますか、この「DS(ディープステート)陰謀論」というのは、案外、それなりの裾野があったらしい。
もちろんネット限定で、しかもツイッターやらyoutubeでわずかながらもハビこっている、といった程度の「愚にもつかない陰謀論」なのだが、昨夜も書いた通り、単なるバカか、洗脳された人か、あるいは(大半はこれだと思うが)工作員の類いといった連中の書き込みやツイートがわずかに散見される、といった程度の代物です。

今回の「ロシアがやった侵略」によって(今後の戦況次第ではあるが)今後、そのほとんどは転向するか姿を消すか、といった形になるでしょう。



多分この問題の発端は、この前の「アメリカ大統領選挙」で、
「バイデンが陰謀によって勝利し、トランプは不正によって敗れたのだ」
という問題に端を発しているように思われます。

この「バイデン陰謀論」に過剰に乗っかった人々が、いまだに「DS(ディープステート)陰謀論」に乗っかって引きずりつづけているんじゃなかろうか?と。
全部が全部、そうとは言いませんけど。

その点で言えば、私は今回の「ロシアの侵略」についても、100%ロシアが悪い、などとは思っていません。

「盗人にも三分の理」
というように、世の中の全ての物事は、どちらか片方が100%悪い、などという事は滅多にありません。
子どもじゃないんだから、そんな事は誰だって分かっていることでしょう。

その上で、今回の戦争は、どう見ても「ロシア側に非がある」というのは日本人の常識として、またロシアのような独裁国家ではない自由社会の人間として、当たり前の話でしょう?という事です。

桜の動画で古森氏も言っていたように。
まずそこから話を始めなければ、良識ある大人の態度とは言えないでしょう?という事です。



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また、馬渕睦夫鈴木宗男佐藤優あたりのロシアシンパがロシアの肩を持つ発言をするのも、理解はしないが、「まあ彼らの事だから、そう言うのは当たり前だよな」と思ってます。
問題は、世間のどれだけの人が「彼らはロシアシンパである」と認識しているかどうか、という事なんですけど。
私は彼らが書いた文章をまったく読んだことがないのですがTVやネットで見た彼らの言動から推測して、以前からそのように認識していました。
「ロシアシンパは悪だ」と言っているわけではありません。
現在ウクライナへ攻め込んでいる状況でロシアを擁護するのは論外ですが、いずれ時間が経てばロシアと関係回復する場面もあるでしょうから、そのとき日露友好に役に立つこともあるでしょう(あんまり相手の肩を持ち過ぎるのも問題だと思うが)。



そういえば、私はすっかり忘れてたんですが、篠原常一郎という人も一時期ネットでそれなりに活動してましたね。
上念司が連れて来た頃、私も少しだけブログで取り上げたことがあります。

NHKの反原発、放射能プロパガンダについて。ついでにチュチェ思想の事も(2019/03/10)

ただ、大統領選挙の頃にはすでに狂いだして(ロシア工作員の馬脚を出しただけかも知れないが)そのあと、よく知らないのですが「皇室への誹謗中傷?」もやっていたようですね。
まあ今はまったく眼中に無いので、どうでもいいです。




話を戻すと「大統領選挙」に関しては、ちょっとナイーブな話なので簡単に触れるにとどめますが、私のスタンスは青山繁晴先生や古森義久氏に近いですね。

バイデン大統領の誕生に否定的な立場ではあるが(選挙不正も多少はあったと思うが)「バイデンが大統領選挙を盗んだ」という陰謀論は支持しない、といったところです。
そのことは当時のブログ記事でも書きました。
アメリカ大統領選挙やNHK教育チャンネルのことなど(2020/12/05)




私は陰謀論を100%否定するものではない。
たぶん陰謀はあるのだろう、と私も思う。それをハッキリと目にしたことはないけれど。

例えば、今朝のフジTVでやっていた『日曜報道THE PRIME』で、安倍元総理が原発再稼働に消極的だったことなど、さらに言えばドイツが訳の分からない理由で躍起になって脱原発を推進しているのを見るにつけて、
「いったい、どのような勢力が日本やドイツの原発再稼働を阻もうとしているのだ?」
などと思ってしまいます。

まあ、陰謀論者の人々からすれば、
「国際石油資本(メジャー)が、利権のためにそれをやっているのだ。DSのせいなのだ」
ということになるのかも知れませんが。

ただ、そんな事は私のブログでは十年前から述べている話ですし、別に陰謀でも何でもないですよね。

国民の不幸を嬉々として利用する人達(2011/06/18)

(以下、引用)
「反原発」運動家が、原発事故を嬉々として利用している事は、これまで何度も書いてきた。
この国のサヨク連中は、自分達のイデオロギーや自己保身の為には、国民の不幸さえも平気で利用する

敗戦利得者」という、戦後サヨク的既得権にまみれた連中なんだから、それも当然と言えば当然の姿勢なのだが。「敗戦」という、国の不幸を最大限に利用してきている連中な訳で。

反原発熱が強いのが、ドイツとイタリアという図式を見ても、同じ敗戦国である日本でその熱を煽っている連中がどういう連中なのか?よく分かろうというものだ。

60数年経ってもこれでは。あと何年続けるつもりなのか。



サヨク連中の活発化によって、ようやく総選挙が近い事を実感(前編)(2012/07/23)

(以下、引用)
まず最初に白人、欧米人についての指摘から。

昨年、反原発集会を覗きに行って書いた記事でも指摘しました。
(中略)
「原発を稼働させないという事」「反原発・脱原発」を喜ぶ連中は、欧米の石油メジャー
石油や天然ガスの利権を握っている連中こそが、その最たるものである、という事。
連中にとって「反原発」は、自分達が「大儲けできる美味しい話」なのである。

私はこの時の記事でもこのように書きました。

話は全然違いますが、もし私が外国人の立場で、日本に石油や天然ガスを売りつける立場
人間であったなら、間違いなく「日本国内の反原発サヨクの連中」大金を渡して、原発の
再稼働を妨害する
工作をすると思いますねw



なんせ金額が金額で、何兆とか何千億円の話ですからね。
それにしても反原発デモでは(反核運動もそうだが)、白人が目立ちますよね。

そして中国人、朝鮮人について。(以下略)



敗戦国の日本やドイツの原発再稼働が阻止されているのは、こういった側面もあるのでしょう。
陰謀と言えば陰謀と言えなくもない。
そしてそういった陰謀に日本のマスメディア、特にNHKが大々的に加担している。

ただし今朝の番組で安倍元総理が原発再稼働に消極的な発言をしたのは、おそらく自分が総理在任中に原発再稼働にまったく手をつけようとしなかったから、
「今さら当時の姿勢を否定するような発言(すなわち原発再稼働の容認)は出来なかった」
ということでしょう。相変わらずヘタレですね。日韓慰安婦合意の時にも散々書きましたけど。




それはともかく。
陰謀はある、と私も思う。
しかし、それですべてが左右されるわけではない。

原発再稼働が出来ないのは、単に日本人に気概が無いだけのことです。


一つの陰謀論ですべての結論が導き出されれば、なるほど便利で分かりやすいですが、そんな単純な世界がこれまでありましたでしょうか?

世の中のすべての事象は、複雑な要因によって生み出されているのです。

陰謀論を論じるのは別に構わない。
それも一つの要因として関係しているのかも知れない。

だからといって、現状ロシアがウクライナの地を蹂躙している状況を目の当たりにして、
「いや。ロシアにだって言い分はあるんだ。この戦争はDS(ディープステート)が仕組んだもので、プーチンは気の毒にも罠にハメられたのだ」
などと公の場で言えますか?
という事です。




最後にちょっと余談。
桜に出ていたDS(ディープステート)論者は「マスメディアではロシアが一方的に悪いとしか言わない、偏っている」などと言っていましたが、佐藤優は朝日で何やら書いてるらしいし、今朝のTBSサンモニでもロシアを擁護してたらしいし、NHKも下斗米伸夫という人を出してロシアを擁護してましたけどね。







まあ桜に出ていたDS論者は、ただ単にロシアを擁護したかっただけなんでしょうけどね。





【以下、テンプレート解説】このブログで使っている言葉の定義について
<“左翼”ではなくて“サヨク”>
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。

<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。

「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。

※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。

「NHK解体」に関するまとめ(十例)

(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1リンク2

(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1リンク2リンク3リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)

(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1リンク2

(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1リンク2

(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1リンク2

(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1リンク2リンク3拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク

(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1リンク2

(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的であるリンク1リンク2

(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1リンク2

(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1リンク2


その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「旧民主党・旧民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。

【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)

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