「米朝首脳会談」の結果に対する私の感想は特にありません。
ですから、ここで何か指摘するつもりもないのですが、まあ強いて言えば、私も過去に何度か引用させてもらっている「ぼやきくっくり」さんの感想に近いと言えば言えるのかも知れません。
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(※以下、「ぼやきくっくり」さんのブログより一部抜粋して引用)
一体何のために会談したんだろう?……と、最初は思いましたが、妙な合意をされるより、物別れに終わって良かったんですよね。
(中略)
悲観的な観測は当初からあちこちでされてたのに、日本のテレビはいちいち生中継や速報で、「金正恩委員長の列車が、いまベトナムに到着しました!」とか、いったい何をはしゃいでいるのかと。
民放はともかく、NHKまでもが。
日本の上空にあれだけミサイル飛ばして、日本国民をたくさん拉致・監禁して、そればかりか自国民もたくさん虐待して、さらには実の兄や伯父も殺害した凶悪な独裁者を、まるでアイドルのように追いかける、わが国のテレビ。
不快でしかありません。(以下略)
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会談後、ネットでの反応を見る限り、「いわゆる保守系」界隈では概ね会談が物別れに終わった事を「良し」とする意見が多いようですから、まあ皆さん大体そういった見方に落ちついているのだろうと思います。
さて、上記で「ぼやきくっくり」さんが、
>民放はともかく、NHKまでもが。
>凶悪な独裁者を、まるでアイドルのように追いかける、わが国のテレビ。
と述べていますが、それに該当するNHKの報道というが、米朝首脳会談の前日(2月26日(火))に放送されたニュースウォッチ9だった訳です。
<以下、2月26日のニュースウォッチ9よりピクチャを抜粋して紹介>
上記のピクチャ以外にも「北朝鮮(特に国家主席)を礼賛するような映像」が盛りだくさんだったのですけど、全部載せる訳にもいきませんのでこの程度にしておきます。確かにNHKは「まるでアイドルのように追いかけ」て、あの男の事を持ち上げまくっておりました。
NHKのニュース報道で「北朝鮮(特に国家主席)を礼賛するような映像」が垂れ流されるのは何も今回に限った話ではありませんが、この報道姿勢からは明らかにNHKが「北朝鮮及び韓国にとって、米朝会談は良い結果になるだろう。いや、なって欲しい」と期待している姿勢がミエミエです。
しかし実際2月28日(木)の会談結果は、皆さんご存知のように、物別れに終わりました。
その当日に放送されたBSフジ「プライムニュース」で、元NHKの手嶋龍一氏が面白い発言をしておりました。
司会の松山氏が「アメリカと北朝鮮がお互いカードをいくつか持っていて、どのように使うか、もうそのようなフェーズじゃなくなっているのか?」云々と手嶋氏に尋ねて、手嶋氏は以下のように答えています。
手嶋「メディアで言えばちょうどそういうのをカードにして、あの、将棋みたいのやってましたよね、あれ、ボクはちょっとご縁のあるメディアだったんで、あんな事しないほうが良いのに、というふうに…」
松山「実は重みが全然違ってたという…」
手嶋「全く違う次元で進んでて、やっぱりそういう所に迷い込んでしまう日本のメディアもやっぱり批判されてしかるべきなんだと思いますね」
手嶋氏が上記で指摘している「そういうのをカードにして、あの、将棋みたいのやってましたよね」というのは、その前日(2月27日(水))にニュースウォッチ9で放送していたコレの事ですね。
<以下、2月27日のニュースウォッチ9よりピクチャを抜粋して紹介>
#primenews
— 悠宇(老け気味) (@Areyouok0079) 2019年2月28日
悲報】NHK昨日の放送、手嶋氏にも非難される…
手嶋、昨日のNHKのクソデュエルをdisった? #primenews
— ひよこ (@chochochokkey) 2019年2月28日
まあNHKは、こういった手嶋氏の指摘にも懲りず、当日2月28日(木)のニュースウォッチ9でも同じような「バカバカしい演出」のニュース報道を繰り返してたんですけどねw
<以下、2月28日のニュースウォッチ9よりピクチャを抜粋して紹介>
とりあえず「米朝首脳会談」については、こんな所です。
次に「韓国三・一運動、日韓関係」の話に移ります。
これは昨夜(3月1日(金))の報道だった訳ですが、やはりこれについてもNHK「ニュースウォッチ9」とBSフジ「プライムニュース」が同じような切り口でこの問題の事を取り上げておりました。
<以下、3月1日のニュースウォッチ9よりピクチャを抜粋して紹介>
<以下、同様にプライムニュースよりピクチャを抜粋して紹介>
プライムニュースに出演していたのは以下の人達です。
新藤義孝 自由民主党衆議院議員
松川るい 自由民主党参議院議員
武藤正敏 元駐韓国大使
小倉紀蔵 京都大学大学院 人間・環境学研究科教授
NHKのニュースウォッチ9が日韓関係について、
「国家間や政治家の関係は冷え切ってますけど、国民同士は決して仲が悪い訳ではないのだから日韓仲良くやっていきましょう」
などと「韓国側の言い分」を垂れ流すのは、まあ「NHKなんだから当たり前」でしょう。
しかしプライムニュースのほうも、小倉紀蔵を除けば比較的韓国に対して「真っ当な物言い」をする面子のように(私みたいな優しい人間からすれば。また一般のテレビ界の立場からすれば)言えるとは思いますが、所詮韓国に対して「厳しい物言い」が出来る人たちではありません。ネット上の「いわゆる保守系」、例えば百田尚樹氏のように「厳しい物言い」が出来る人とは違って。
ですからプライムニュースも結論としては、上記でNHKが述べている「国民同士は決して仲が悪い訳ではないのだから」云々といった、「オブラートに包んだような物言い」しかしていませんでした。
過去記事でも書きましたように、ここ数ケ月韓国から「タチの悪い嫌がらせ攻撃」を受け続けている日本人が韓国及び韓国人を嫌うのは当たり前です。
あれだけ嫌がらせを繰り返しておきながら、それでも「国民同士は決して仲が悪い訳ではない」などと「ふざけるのも大概にしろ」という話ですわ。
(※韓国の民間サイドで、韓国政府がやってる「日本への嫌がらせ」を止めようとする気配が全く無いのだから、韓国国民の感情が基本「反日」であるのは分かりきった話だろう)
小野寺五典「一方的に(韓国が)バチンと殴っといて、「ええっ!?」って(日本が)言ったら、「まあまあまあ」と言って、また横を向く時にバチンと叩いてくるという」
— 処士策論 (@U40rou) 2019年2月13日
竹内友佳「(笑)」
小野寺「そういうちょっと、理解できない事をしてるなあ、というのが率直な印象です」#primenews pic.twitter.com/6NhFom09Ry
こういった韓国国民の「反日」感情について「親韓的な学者」、例えば昨夜のプライムニュースに出演していた小倉紀蔵とか、他に木村幹、武貞秀士などに尋ねると、最近は以下のように答えるのが通例になっています。
「韓国人は日本になんて、もう興味もほとんどありませんから」
これは韓国人的(小倉、木村、武貞的)に言えば、
「我々韓国はもうとっくに日本を超えていて、日本なんて目じゃない」
「特に北朝鮮と合体する事になれば、いよいよ日本を超えるだろう」
という自負心というか、強がりというか、そういった所から来ている発言なのだろうと思います。
日韓の国民同士が仲良くなるのかどうか私には分かりませんが、彼らが言う所の「日韓仲良く」というのは、あくまで
「お前ら(日本)が俺ら(韓国)にずっと頭を下げ続けるという立場を前提に、お互い良好な関係を続けような」
というのが、彼らの「日韓仲良く」という考え方です。
それにしても「日本になんてほとんど興味はない」とか言っている連中が、あれだけ執拗な嫌がらせを日本に繰り返したり、三・一運動の記念で大騒ぎをしたり、「親日残滓を清算する」と宣言したりするもんなんですかね?
ホント笑うしかありませんw
あと、昨夜小倉紀蔵が番組の最後の所で、
「日本は韓国を植民地支配したのだから、韓国人の尊厳に十分注意を払うべきだ」
みたいな事を述べていました。
大多数の日本国民は、こう言われると、ほとんど委縮してしまうでしょう。
自虐意識が強いというか、お人好しな人たちばかりですから。
私は基本的に小倉紀蔵の述べている事に反対する訳ではないのですが、「もっと違った考え方もあるんじゃないですか?」と言いたいのです。
いや。
「いわゆる保守系」界隈でよく言われる、「日本が朝鮮を併合して、朝鮮を発展させてやったんだ」的な事を、ここで言いたい訳ではありません。
そうではなくて、ここで私が言いたいのは、
「韓国を植民地支配したのは、日本だけですか?」という話です。
チャイナ(中国)はもっと長い間、朝鮮半島を植民地支配してましたよね?
なぜ日本に対してぶつけている「植民地支配を反省せよ、懺悔せよ!」というセリフをチャイナ(中国)に対しては言わないんですか?
それは「日本に対してなら何を言っても構わない。あいつらは弱いから」という日本に対する差別意識から、そうしているだけの事でしょ?という事です。
要するに、ただそれだけの話ですよね。
まあ理屈が通じる相手じゃないから、こんな正論をぶつけても反省する訳もないでしょうけど。
今の日本で“左派”と呼ばれている連中は、本来の意味での“左翼”ではなくて、単なる「憲法9条的な戦後サヨク」といった意味合いの物でしかないので(しかし今の日本で彼らは“左翼”ではなくて“主流派”である)、私は“左翼”ではなくて“サヨク”という言葉を使っている。
<“保守”ではなくて“いわゆる保守”>
先の大戦の敗北によって従来の価値観をほぼリセットされた戦後の日本では、真に“保守”すべき日本の国柄は既にほとんど失われている。また今の日本で「独立自尊」「自主憲法の制定」を唱えるのは“保守派”ではなくて“改革派”である。それ故に一番相応しい呼称は“反サヨク”と呼称すべきだがそれでは「通りが悪い」ので、私は“いわゆる保守”という言葉を使っている。
「戦前の価値観」を知っている日本人がまだ数多く存命していた昭和の終わりまでは“保守”も“左翼”もある程度は字義通り通用していたのかも知れないが、戦後の日本しか知らない日本人が大半を占める今の日本社会では「かつての字義はほとんど通用しなくなっている」という事である。
※過去に何度か誤読されたり、こういった説明をする必要に迫られた事があるので、テンプレートとしてここに明示しておく。
(1) 日本の公共放送であるにもかかわらず、「自立国家・日本」が主張すべき意見を封殺し、しかも運営資金のほとんどを日本人が負担しているのに、中国・朝鮮、又は旧GHQ(特に米国)の立場を優先するような番組しか制作しない。 リンク1、リンク2
(2) 受信料制度に様々な不備があり、甚だ公平性を欠いている。また「国営なのか?非国営なのか?」という点も不明瞭である。「国営放送局の新規創設」「民営化」「スクランブル化及びペイパービュー」などが検討されて然るべきである。 リンク1、リンク2、リンク3、リンク4
(※NHK受信契約訴訟の最高裁判決(平成29年12月6日)に関する記事)
「NHK受信契約訴訟・最高裁判決」から私が考えた事(2017/12/9)
(3) 局の政治的及び思想的スタンスが左側の言論に偏っている。「いわゆる保守系」の言論人はほとんどNHKの番組から排除されている。 リンク1、リンク2
(4) 昔はともかく、現在では朝日新聞よりもNHKのほうが害が大きい。朝日は儲からなくなれば方針転換を余儀なくされ、また新聞業界自体が斜陽産業である。一方NHKには潤沢な資金(税金)があり、更には「映像や音声で直接感覚に訴える」という高いプロパガンダ能力もある。 リンク1、リンク2
(5) 「弱者・被害者」報道は公共放送として、もちろんあって然るべきだが<言葉狩り><論点ずらし><自己保身><イデオロギー闘争>に利用する為にNHKの場合、それが至上命令となっておりやり過ぎである。 リンク1、リンク2
(6) NHKの原発報道は「反原発」一色で、「原発再稼働」側の意見は皆無に等しい。現在多くの国民が患っている「原発アレルギー」は、NHKが3.11以降に垂れ流してきた“音声”と“映像”によって作り上げられた、と言っても過言ではない。 リンク1、リンク2、リンク3、拙ブログの「反原発」関連カテゴリへのリンク
(7) 外部の識者による「討論番組」が異常に少ない。「国民にオープンな討論番組を見せる」という姿勢が甚だ欠如しており公共放送として失格であり、また民主主義(選挙制度)の観点から見ても失格である。 リンク1、リンク2
(8) 「表現の自由」を盾に一切の干渉を排除し、リベラル知識人特有の「上から目線(=「国民は愚民」という意識)」も強烈で、公共放送の在り方や番組の内容について「国民にアンケートを採る」という事を一切しようともせず、非常に独善的である。 リンク1、リンク2
(9) 「JAPANデビュー反日台湾番組」や「佐村河内のヤラセ番組」等、非常に問題のある番組を数多く放送してきたが、責任を全く感じていない。 リンク1、リンク2
(10) 一般のマスメディアで取り上げられる事はほとんどないが、NHK職員の不祥事は異常に多い。また公共の受信料で成り立つ放送局としては職員の待遇がお手盛り過ぎるという問題もある。 リンク1、リンク2
その他にも、NHKが制作してきた数多くの「媚中番組」「韓国・朝鮮人擁護番組(ヘイト関連含む)」「民進党擁護番組」等の問題、また近年急速に内容が劣化している「NHK大河ドラマ」の問題などもありますが、それらは上記から割愛しました。
【結論】NHKを解体して、国民にとって必要最低限の事を放送する国営放送局を立ち上げ、残りは民営化すべし。(了)
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