2016年04月 : すきなものいっぱい
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2016年04月

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なんだかすっごく久しぶりの読書になってしまいました。
山口恵以子さんの「早春賦」です。作者さんは最近テレビで
たまにお見かけするのですが面白そうな方なんですよね。
40回以上お見合いされたとか。他人事とは思えないわー。婚活は大変です。


この物語の主人公の菊乃は財閥のお嬢様でお見合い相手に一目ぼれして
結婚しちゃううんですけどね。でもそこからが波乱の始まり。
流産に夫の不倫(の連続)と苦労続きです。


でもそれでもへこたれない、むしろお嬢様から凛とした女性へと成長していくさまが
とてもかっこいいです。でもダメンズが好きなんだねぇ。夫の通敬(みちたか)を
愛してるんだもん。顔だけの下半身がだらしなさ過ぎる男のどこがいいんだー。


義姉とか…ないでしょうよ。
そういえば落籍した芸者を囲うのはよくてメイドに手を付けるのは許せないという
明治女性の価値感はちょっと不思議。現代人からするとどっちも嫌だ。


途中から子ども世代の話になっていくんですけれど、こちらも男が頼りなくて
女が強い。力強く生きていく女性達に前向きな気持ちをもらいました。


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この凛とした菊乃が好き。
本屋で目があって手に取っちゃいました。

アートアクアリウムふたたび

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以前…といっても去年くらいじゃないかと思ったらなんと2年ぶりなんですね。
アートアクアリウムがまた福岡にやってきました。
金魚可愛いし、荻原浩さんの「金魚姫」を読んだばっかりだったのでこれは行かねばと
出かけてきました。

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光と金魚のコラボレーションがとってもキレイでした。
…この写真じゃ金魚がイマイチよくわからないですね(-∀-)
全体的に今回のはちょっと地味かなーというかんじ。

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↑が一番お気に入りの写真。頂点眼という目が上を向いてる金魚なんだけど
エイリアンみたいに撮れた(笑) 「金魚姫」にも登場してました。
こんなおもしろい顔だったんだね。「金魚姫」で気になってた黒らんちゅうもいました。
こちらはそんな不気味じゃなかったです(作中では悪役)。あれー?


なんやかやといいつつ見入っていたらしく「金魚と一緒に口ぱくぱくしてた。金魚と会話してるよ。
と思ってさやさん見てた」と連れにつっこまれる始末(;^_^A
いやー。金魚と会話はできませんて。

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出かけた頃は桜の季節で博多駅は桜色イルミネーションでした。
これってクリスマスのブルーを色変えただけだよね。といいつつキレイだなーと眺めちゃいました。
また数年後にやってきたら行ってしまいそうです。

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法医昆虫捜査官シリーズの4作目。
前作が川だったので今回は山ですね。個人的に今までで一番面白かったです。


仙谷村の山中で腐食した人間の両腕が発見されるというバラバラ殺人ものです。
腕を食い荒らしたウジの成長から死後20日以上経っていると赤堀先生は予測するも
司法解剖の結果は死後10日という10日もずれのある結果に。
なぜそうなってしまったのか、残りの体はどこにあるのか捜査が始まって…。


4作目ともなるとうじの描写にも慣れたわーと思っていたら、
作者さまもそれを見越したのか強烈なのもってこられてましたー!
腐乱死体の上に降るうじの雨って…。ひぃーーー。
それ以上に遭難者の足の傷にたかるハエに描写に気が遠くなりかけましたけどね。


昆虫の本能って本当に恐ろしいです。
それを力にしている赤堀先生はある意味無敵ですね。
ヒステリーな管理官なんてまったく歯が立たないかんじ。


ですが今回の犯人はなかなかにすごかったです。
動機が気持ち悪いし結果もね…。ある意味犯人の勝利。おそろしや。


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