2016年01月 : すきなものいっぱい
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2016年01月

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原田ひ香さん初めて読みました。
最初は面白かったけれど、結末についていけずに終わってしまった感があります。


そこには「男と駆け落ちして心中した女」の秘密が隠されていた。
というあおりからどんな恋愛モノかと思ったのに恋愛要素ないし。ダメンズしかでてこないし…。
むしろ男より仕事だろ!女同士の友情だろ!という話でしたね。


シングルマザーの里里(りり)の元に疎遠だった母親から祖母と思われる女性・加寿の家計簿が
届けられる。加寿は生前に元水商売の女性を支援するNPO団体に関わっており、その代表・晴美が
加寿の遺品を整理していたところ家計簿がでてきたので送ってきたということらしい。
それが縁で里里と晴美は連絡をとりあうようになり…。


タイトルは「彼女の家計簿」なので家計簿がでてくるのだけれど、
重要なのは家計簿のメモ部分に書かれた日記なんですよね。
家計簿じゃなくて日記でいいやんといいたくなるのがちょっと残念。
せっかくだから家計簿ならではのところが見たかったです。


それでも日記が進むたびに隠された過去が明らかになっていくところは
興味を引かれて読み進みました。なのに最後に頑なだった里里の母親の朋子の心が
解けるシーンでイマイチ感動できなかったので爽やかな読後感とはいかなかったのが残念です。



<< ネタバレ >>

里里が朋子に加寿はあなたを思っていたんだからと家計簿を突きつけるんだけど、
理由が男と心中したからじゃなくて、自由と自立をとったからに変わっただけで
結局朋子にとっては(結果的に)母親に捨てられたことは変わらないわけでしょう。
でも心の奥では忘れていなかったんだから加寿を好きになれって強要されても??


あの夫と姑のもとに娘を残したら娘は碌な目に合わないってわかりきってるのに、
それでも姑に1度言われたくらいで諦めるんだもんなぁ…。
加寿さんってあの時代に自立して生きるって素敵な女性だよねって終わられても
そうかなぁ??となんだか納得いかないのであった。
せめて教職を貫いてくれていたら納得いくのにそうじゃないし。子ども達への思いはなんだったの?
となんだか中途半端。


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セールの最後は組曲のスカートで

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先日の雪は皆様の地方ではどうだったでしょうか?
西日本は大雪予報だったけれど、これまでそんな雪降ったことがないから
半信半疑でいたら本当に大雪でした。


雪が積もってもその日の昼には融けているのがあたりまえだったのに二日間も
積もってるなんてねぇ。子ども達は楽しそうに遊んでいたけれど、
さすがにそんな元気はなく…。でも通勤時に新雪の上の歩いたのは楽しかったです(笑


そんな雪のおかげで通販で頼んでいたスカートは二日遅れで届きました。
黒猫さんも二日間業務お休みだったそうです。
じゃじゃーん。買ったのはこちら↓

組曲スカート

組曲のスカートです。
幻のウールといわれるフレンチウールとニュージーランドメリノウールでできているというだけあって、
着心地とっても軽いです。お値段はとっても高いです。


写真だと青が目立つけれど実際はもうちょっと淡い(くすんだ?)青です。
意外とどんなトップスにもあわせやすそうなのでこれから活躍してもらう予定。


ネットでみたときはタイトめにみえたんですけれど、こうしてもみるとフレアスカートっぽい
ですよね。実際履いたらどうなんだろう。楽しみ。

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マエ持ち女二人組シリーズの3作目にして最終刊です。
前科持ちの芭子と綾香の日々が描かれていた前2作とはがらっとかんじが
変わってしまったので戸惑ったけれどもいい終わり方だったのではないかなと思います。


最初の2話はいままで通り、銀杏を拾いにいったりと楽しそうで、
芭子の望む二人のお店をもつという夢に繋がっていきそうだったのに、
東日本大震災が起こったことで様相が一変。


なぜこんな展開になったのかといえばあとがきによると
この作品の取材で仙台に行ったときに震災にあわれたのだそうです。
そんな偶然が起こるとはこういう展開になるのも必然だったのかもしれませんね。


DVに耐え続けたあげく夫を殺したなんて過去を
感じさせない明るい綾香ががらっと変わってしまったのは悲しかったのだけれど、
震災で人の死に接したことが殺人の重みに気付くきっかけとなり贖罪へと
向かう気持ちもわかるように思います。


2人ずっと一緒に楽しく暮らしていくのだろうと思っていたから、
お互いに別の人と出会って別の暮らしをはじめるのは少し淋しいけれど、
あとついでにあのお調子ものの巡査が旅立っちゃうのもちょこーっと淋しいけれど、
2人のいい旅立ちになったのではないかなと思います。


2人が幸せでありますようにと祈ってしまいますね。



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ネットで辛口批評する?

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長年使っていなかったはてなブックマークに久々ログインしてみたら、
ほとんどのサイトが404 Not Foundになってしまっていました(´・_・`)


その中にブログ化して続いている書評サイトさんを発見。
そうそう。ここは読書傾向が違うのでだんだん見なくなっちゃったんだよねーと思いつつ
懐かしかったので改めて私が知っている本の書評だけでも~と拝見していたら
読みふけっちゃいました。


だって8~9割の本が辛辣なことを書かれてるの。
私が好きな作家さんも安っぽいとか文章が汚いとか書かれてた(;^_^A


いやー、私の弱小ブログですら否定的なことを書いたときに、
「読み直して書き直せ(もっと攻撃的な口調で)」とメッセージもらったことが数回あったというのに。
それ以来できるだけオブラートに包むように心がけております。
まぁ、面白くなかったものを面白かったとはいわないけどさ。

ブログ

なのにあれだけ率直に語るって勇気あるなー、
でも攻撃メールこないのかなと思ったらやっぱりもらうらしい(;^_^A
それでもスタンスを変えないところ尊敬します。
私の場合どんなに理不尽な文句でもやっぱりへこんじゃうから。


それにねぇ、この方が絶賛しているのがあると読んでみたくなるの!
あれだけ辛口の人が褒めちぎるってどんなに面白いんだろうかと気になっちゃう。
というわけでこれからも影ながらこっそり応援したいです。
でもやっぱりちょっと怖いからコメントする勇気はないのでした(;^_^A

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谷瑞恵さんはコバルト文庫出身なだけあって、
乙女心のツボをついてくるのがうまいなぁと思います。
…いや、単に私の好みのタイプが登場することが多いのか…な?


今回の舞台はがらくた屋さん。物と物語を売るおじいさんが登場します。
古い物にはドラマがある。自分が手放してしまった物たちが
一緒に過ごした日々を記憶して大事に思ってくれている。
そう考えるとなんだか自分の持ち物にも余計に愛情が湧いてきます。


月夜の公園で大きなトランクを広げたおじいさんがブロカントを売っている風景。
絵になっていいですよね。…現実だったら確実に近づきませんが(笑
そんな妖しい?おじいさんと出会ってそこで惹かれた物と物語をきっかけとして
新たな一歩を踏み出していく登場人物達。
私は一番最初の古い時刻表の話が一番好きでした。


さてさて。主人公のつき子は大切な指輪をがらくた屋さんで無くしてしまい、
指輪を探しがてら、がらくた屋さんを片付けに通いつめることになるのですが
その指輪を大事に思う気持ちが理解できなかったんですよ。


だって、片思いの相手に騙されて高額で買わされてしまった安物の指輪なんですよ。
そんなもの捨てないまでもしまい込んじゃいそうです。毎日見につけるなんて自虐的すぎだと思う。
まぁ、安物だということ自体薄々気付いてはいても直視はしてなかったわけですが…。
安物だと知らなければ騙されたと認めなくてもいいという気持ちはわからなくもないけれど。


そんな後ろ向きなつき子もがらくた屋さんと天地さんとの出会いで変わっていくのが
いいなと思います。初恋の人に騙された思い出の指輪が好きな人(推定)との思い出の
指輪にかわってしまうのが素敵ですよね。
それで天地さんとはどうなるの??続きはでないのかなー。


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