「雪猫」 大山淳子
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メインの写真が何故が笑顔でビニール傘を構えた写真でした
何故?お茶目ね~と思いつつ翌日そのことを告げたら
「それ、ビニール傘じゃなくてイカです」って言われた
だって、釣り上げたばっかのイカって透明だし大きかったし似てたんだよ~
そんなわけで今日一日笑いものになったさやです。こんばんは。
さて、今日の読書は猫弁シリーズの大山淳子さんによる書き下ろし「雪猫」です。
世間の評判は号泣!感動!というものが多いですが個人的にはイマイチ
入り込めずに終わってしまいました。
報われないっぷりがむなしいというかなんというか。
猫のタマオはゴミ袋に詰められて捨てられていたところを助けてくれた
理々子を愛しています。彼女を女神だとすべてをささげているのです。
でも、理々子には当たり前だけど伝わらないんですよね…。
猫のタマオが寿命を削って人間に変身して助けてくれているなんて思いも寄らないわけで。
一途に理々子を想うタマオ。
見返りを求めて尽くすわけでも愛するわけでもない、それが純愛なのかもしれないけれど。
実はタマオの想いよりも、イヴ(というこの子も人を愛してしまった猫)を想う
赤ポストくんの純愛にきゅんときました。
いやあ、脇キャラたちが温かくてユーモラスでいいよね。
おぬいばあさんも楠のじいさまもそして猫弁シリーズから登場のテヌーも。
猫は十年生きるとひとつ不思議な力を手に入れる。という設定はいいですよね。
この中にでてくるみたいにマンションの一室で飼われている猫が夜は空を飛んで
散歩にいってたら素敵だなと想います。
全体的にひとつのおとぎ話のような絵本のようなファンタジックな話でした。
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この表紙好き 縮小されているとわからないけれどアップだと
色合いが綺麗なんですよ。タマオも美形猫です。