2022年9月6日、韓国・ソウル新聞は「約50年後の2070年に韓国の人口の半分が満65歳以上の高齢者になるとの予測が発表された」と伝えた。これは世界246カ国のうち最も高い水準で、記事は「少子化の深刻化により韓国が世界で最も早く老いていることによる結果だ」と伝えている。
韓国統計庁は5日に発表した資料で、韓国の総人口に占める高齢者人口(満65歳以上)の割合が今年の17.5%から70年には46.4%に28.9ポイント増加すると予想した。世界の総人口に占める高齢者人口の割合は同期間に9.8%から20.1%に10.3ポイント増加する。50年後、世界は5人に1人が高齢者となるが、韓国は2人に1人が高齢者になる。その他、米国は同期間に17.1%から27.5%、中国は13.7%から36.9%、日本は29.9%から38.7%、インドは6.9%から23.2%になると予想された。
韓国の生産年齢人口(15~64歳)の割合は今年の71.0%から70年は46.1%に24.9ポイント減少する。予想が現実となれば、韓国は70年に世界で唯一、高齢者人口が生産年齢人口を上回る国となる。
生産年齢人口100人当たりの高齢者人口の割合である高齢者扶養率も韓国は70年に100.6人となり、今年の24.6人から4.1倍に上昇する。これも世界で最も高い水準だという。
さらに韓国の年齢中位数(総人口を年齢順に並べたとき、中央にいる人の年齢)は今年の45.0歳から70年には62.2歳に上昇する。世界の人口の年齢中位数は今年の30.2歳から70年は38.8歳になるとみられ、韓国の年齢は世界より23歳ほど高くなるという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「出産政策が間違っていた。子どもを産んだ家庭に手当を支給するだけではなく、結婚しやすい環境、子育てしやすい環境をつくることが大切」「住宅価格と私教育の問題を解決しないと」「私教育をなくして子どもの教育を平準化し、公教育の質を向上させるべき。共働きしている人のほとんどが子どもの塾代を稼ぐために働いている」など、環境の問題を指摘する声が上がっている。
一方で「原因は住宅価格や私教育ではなく、利己的になっていく現代社会、芸能人を見て理想が高くなった男女、『こんな人と暮らすくらいなら1人で生きていく』と考える心理的問題だ」「出生率の高い国の子育て環境は本当に韓国より優れているだろうか。子どもを産みたくない人たちはたとえ1000万もらっても産まない。子どもを持たず自由に暮らしたい人たちの心を変えることは難しいだろう」などと主張する声も。
その他「韓国も安楽死を導入しなければならない。50歳を超えたら本人の選択で死ねるように国が保障するべきだ」との意見も見られた。(翻訳・編集/堂本)
(出典 news.nicovideo.jp)
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