スイスでは日曜日にはお店が閉まっていて、
営業していないのが原則です。
日曜日はショッピング ♪
という感覚がおありの方も
いらっしゃるであろう
日本のみなさまからすると、
(私も一時帰国中はその一人)
えっー!?と、
驚かれるかもしれませんが、
スイスでは日曜日のお休みは
至って普通です。
実は過去には、
日曜日の営業を許可するかどうかについて、
国民投票で問われたことが
何度かありました。
ですが、
日曜日は働かずに体を休めるべき…
家族と共に過ごす時間を取りたい…
などというのが大多数の意見で
その度に否決され、
日曜日はお休みのまま…。
ということで現在に至っているのですが、
ついにこの原則が
変わる可能性が出てきました。
チューリッヒ市では、
日曜日の買い物に関するスイスの厳しい規則が
緩和される可能性があり、
将来的には日曜日も買い物の機会を
増やそうという提案がされました。
現在の規則では、
スイス最大の都市であるチューリッヒの店舗は、
クリスマス前のショッピングシーズンなど、
年に 4 日しか
日曜日は営業できないことになっています。
しかし、チューリッヒの地方自治体は、
将来的に店舗が年に 12 日、
日曜に営業できるようになることを
望んでいるそうです。
現在スイスでは、
大都市の駅や空港、観光地のスーパーや商店、
ガソリンスタンドの店舗などを除き、
スイス全土の店舗で
日曜日は閉店しているのが一般的です。
上記の提案を推進した
チューリッヒ市議会議員のミュラー氏は、
年に 8 回の日曜日の追加営業は、
地元経済の助けになると主張しています。
国民議会議員のシュミット氏もこの計画を支持し、
「社会は日曜に買い物をする必要がある」と述べ、
営業日を追加することで、
店舗の消滅を防ぐのに役立つと付け加えています。
チューリッヒ緑の党の議員モーザー氏も、
「店舗の営業時間を自由化することで、
地元の店舗の競争条件が改善され、
市街地が活性化する」と、述べています。
反対派や店舗労働者を代表する労働組合は
この動きに反対しているそうです。
彼らによれば、
この動きは労働者の家族生活を損ない、
労働条件を悪化させると主張しています。
日曜日の店舗の開店について、
私の個人的な印象としては、
今回は実現するのかも?
という気もしています。
実際にチューリッヒの街を歩いていると、
コロナ禍から続いて今も尚、
店舗の入れ替わりもとても頻繁ですし、
閉店してしまったお店も多々ありますので、
日曜日の追加営業が実現すれば、
街の活性化は期待できそうです。
ですが、反対派が主張しているように、
日曜日は体を休める日で、
働きたくはないという労働者が多いことも
事実です。
実際、日曜日に営業している店舗を利用すると、
働いているのは
スイス人以外の他国籍の人達が多い
というのが現実のようです。
毎週日曜日というわけではなく、
年に何回かの追加ですので、
休日に働いて収入を多く得たい
労働者にとっては、
悪くはないチューリッヒ市の提案だと
私は思いました。
さて、結果はどうなるでしょう…。
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