運よく家の近くに寿司屋を見つけて、そこで働くことになったヤマモト。今度は中国人オーナーさん。
ボスのニックさんは大陸から移住してきて自力でお店を構えるまでになった超努力家タイプ。お店は繁華街のど真ん中、近隣の住民たちでいつも大盛り上がり。ニックさん自身、オーナーでありながら現場にほぼ毎日来ており、そのストイックな仕事ぶりに感心してしまう。やはりアメリカで何かを成し遂げると決意し、実行した移民というのは心身ともにめちゃくちゃ強いです。
何より、このお店での思い出といったら中国人しかいない寿司クルーとの出会い。私以外の全員母国語はマンダリン(中国の標準語)、英語はそんなに話せないというかなりハードな環境での寿司づくり。共通言語皆無という不安しかないスタートでしたが、ふたを開けてみれば今までの職場でもダントツで心に残るぐらい個性と愛に溢れた面々だったのでした。
中でもお世話係になってくれたオレンジくん、27歳。見た目や喋り方はTHE!真面目な中国人という感じでしたが、みかんが大好きでいつもみかんばかり食べていたのでアメリカネームをオレンジにしたとか、掘れば掘るほど出てくる愛されキャラクターにもほどがあるエピソードの数々。一緒に働いているとツッコミが止まらず、チーム内での弟的存在でした。困った時は真っ先に助けてくれたりと頼りになる一面も。
現在この職場は辞めてしばらく経っているのですが、それにしても、漫画のネタには事欠かない職場だったなア。