30歳~40歳代の子育てファミリー急増中!! 「流山市」人気のワケ | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト
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森島 薫子
2013年11月13日 (水)

30歳~40歳代の子育てファミリー急増中!! 「流山市」人気のワケ

千葉県流山市は、つくばエクスプレスで秋葉原駅から約20分圏の立地と、森や林が点在する豊かな自然環境を併せ持つ(画像は流山おおたかの森駅前/写真撮影:筆者)

「市民こそが市の宝」という方針のもと、子育てファミリーの誘致に力を入れている千葉県流山市。実際、ここ8年間で30歳~40歳代の人口は約1万人以上増加している。何が子育てファミリーを惹きつけるのか!?流山市に住まいを購入したママの話を聞いてみた。

駅から徒歩圏に「自然豊かな森」がある

約5年前、流山市内のマンションを購入し、市川市から移り住んだAさんは当時30歳代。5歳と2歳の子どもを育てる共働きファミリーだった。
「決め手になったのは「流山おおたかの森」駅周辺の街の雰囲気です。駅前にはブランドショップやシネコンもあるショッピングセンターが建ち、周辺のマンションは広い敷地にゆったり建てられているため開放的な雰囲気。街路樹が植えられたメイン通りは歩道が広く、子どもと一緒に安心して歩ける街だなと思いました」

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【画像1】仕事帰りの買い物に便利な駅前のショッピングセンター

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【画像2】駅前のメイン通り。左側には、広い芝生が魅力の「西初石近隣公園」が広がる

「実際に住んでみて気に入ったのは、「市野谷の森」や「流山市総合運動公園」など自然豊かなスポットが多いこと。子どもを伸び伸び育てたい我が家にとっては最適な環境です。週末に気が向いたら、家族でサッと遊びに行けるのがいいですね」

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【画像3】流山おおたかの森駅からほど近い、住宅街と隣接するエリアに広がる「市野谷の森」。約20ヘクタール強にわたる自然のままの森林で、駅名でもあるオオタカが住むことで有名

共働きファミリーの強い味方「駅前送迎保育ステーション」

4歳の子をもつ「共働きママ」のBさんが、流山市を選んだ理由のひとつは「保育園事情」だそう。「会社は17時30分までで、保育園のお迎え時間に間に合わないのが悩みでした。それを解決してくれたのが「駅前送迎保育ステーション」です」
これは、駅前に設置された「送迎保育ステーション」と市内の全認可保育園を送迎バスで結ぶシステム。朝、親が子どもをステーションに預けると、登園時間に合わせバスで保育園に送ってもらえる。帰りはその逆だ。親は子どもを駅まで迎えに行けばいい。

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【画像4】流山市は「流山おおたかの森」と「南流山」の2カ所に駅前送迎保育ステーションを設置。利用時間は朝7時~9時、夕方16時~18時まで(21時までの延長保育もある)

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【画像5】Bさんが長女のお迎えに。「残業で19時~20時のお迎えになることも。駅前のショッピングセンターで夕食の買い物もできるから助かりますね」

駅前送迎保育ステーションは、通勤や勤務時間の関係で保育園まで直接送迎できない家庭にはありがたい存在だ。また、保育園が家から遠くても、駅までの送迎でよければ親の負担は軽くなる。このため保育園の選択の幅が広がり、待機児童数の削減にもつながっているそうだ。

「住環境」と「教育環境」の整備にも期待

流山市では、数年前から「共働きの子育てファミリー」をメインターゲットにした街づくりを進めている。駅前送迎保育ステーションをはじめとする子育て施策はそのひとつ。ほかにはどんな取り組みがあるのか? 流山市シティーセールス推進室報道官の河尻和佳子さんに聞いた。
「第一は「良質な住環境」の整備。開発で失われた緑を住宅や商業施設の緑化で取り戻す「グリーンチェーン戦略」や、敷地面積等がある一定面積以下にならないよう要請する開発許可基準に関する条例の施行など法整備を進めています。また、200戸以上の住宅開発に、子育て支援施設の設置を依頼しています」

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【画像6】市内の住宅街の一角。1軒1軒の敷地が広いせいか、街並みにもゆとりが感じられる

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【画像7】住宅街の中にも、緑が豊富な公園が点在する

さらに今後は「教育施策」にも力を入れていきたいという。「つくばエクスプレス開業時に流山市に移り住んだファミリーの子どもたちが成長し、今後小学生人口が増えていきます。このため、現在「学童クラブ」の整備を急ピッチで行っています。また、小学校・中学校ともに新設が必要な地域では、新しい試みである「小中併設校」の建設計画も進んでいますよ」
都心に近い立地と豊かな自然という従来からの強みに、子育てバックアップや住環境向上の施策を加え、30歳代~40歳代のファミリーを惹きつける住環境を実現させた流山市。人口急増の理由はここにありそうだ。

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子育てしやすい街・住まい選び 予算や間取り、エリアに加えて子どものことも考えた住まい選びは悩みも多い。子育て世帯が暮らしやすい街・住まいについて考えましょう。
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