Apple Watch:心臓の健康に関する通知
Apple Watch の心拍数アプリからの通知を有効にしておけば、高心拍数/低心拍数や不規則な心拍リズムが検知されたときに通知が届きます。
高心拍数/低心拍数の通知
心拍数が指定の BPM 値 (1 分あたりの心拍数) を上回る/下回る状態が続いた場合、Apple Watch が通知を送信して知らせてくれます。この通知機能を利用できるのは、Apple Watch Series 1 以降をお使いの 13 歳以上の方のみです。
心拍数の通知は、Apple Watch 上で心拍数アプリをはじめて開いた時、または、その後いつでも好きな時に iPhone 上でオンにすることができます。
iPhone で、Apple Watch アプリを開きます。
「マイウォッチ」タブをタップして、「心臓」をタップします。
「高心拍数」をタップし、BPM 値 (拍/分) を選択します。
「低心拍数」をタップし、BPM 値 (拍/分) を選択します。
不規則な心拍の通知
Apple Watch の不規則な心拍の通知機能は、時どき心臓の鼓動を確認して、心房細動を示唆する不規則な心拍リズムがないかどうかチェックします。詳しくは、「不規則な心拍の通知」を参照してください。現在、不規則な心拍の通知機能は一部の国や地域でしか利用できません。不規則な心拍の通知機能のバージョンを確認する方法については、こちらをご覧ください。
不規則な心拍の通知を有効にするために必要な条件と準備
ご自分の国や地域でこの通知機能が利用可能かどうか確認します。不規則な心拍の通知機能が利用可能な国や地域については、こちらをご覧ください。
iPhone を最新バージョンの iOS にアップデートし、Apple Watch を最新バージョンの watchOS にアップデートします。
この通知機能は、心房細動と診断されたことがある方向けのものではありません。
この通知機能は 22 歳未満の方の使用を想定していません。
心房細動履歴は有効にしないでください。
不規則な心拍の通知を有効にする方法
iPhone と Apple Watch のソフトウェアが最新バージョンであることを確認します。
iPhone でヘルスケアアプリを開きます。
「ブラウズ」タブをタップし、「心臓」>「不規則な心拍の通知」をタップします。
一度有効にしたら、iPhone の Apple Watch アプリで、不規則な心拍の通知のオン/オフを切り替えられるようになります。オン/オフを切り替えるには、iPhone 上で Apple Watch アプリを開いて「マイウォッチ」タブをタップし、「心臓」>「不規則な心拍リズム」の順にタップします。
通知が届いた場合
通知が届いたということは、Apple Watch の不規則な心拍の通知機能によって、心房細動を示唆する不規則な心拍リズムが検知され、それが複数の測定値で確認されたということです。
これまでに心房細動と診断されたことがない方は医師の診察を受けてください。これまでに医師から心房細動と診断されたことがある方は、Apple Watch で心房細動履歴を記録できます。方法について詳しくはこちらをご覧ください。
不規則な心拍の通知のしくみ
Apple Watch の不規則な心拍の通知機能は、時どき心臓の鼓動を確認して、心房細動を示唆する不規則な心拍リズムがないかどうかチェックします。通常は、より正確な測定値が得られるよう、ユーザが静止している時に計測されます。ユーザがどれだけ活発に動くかによって、1 日あたりの測定回数や、どのくらいの間隔を置いて測定されるかが異なります。
心房細動について
心房細動とは、心房の拍動が心室と同期しなくなった場合に起きる不規則な心拍リズムの一種です。
CDC によれば、65 歳未満の約 2 %、65 歳以上の約 9 % が心房細動を発症しています。不整脈は加齢とともに起こりやすくなります。心房細動が起こっていても自覚症状がない人もいます。一方で、速い脈拍、動悸、倦怠感、息切れなどの自覚症状が出る人もいます。
心房細動は慢性的な症状ですが、心房細動を起こしている時間は変わることがあります。心房細動がある多くの方は、健康でアクティブに日々を過ごしています。心房細動の発症は、定期的に運動する、心臓にやさしい食生活を心がける、健康的な体重を維持する、心房細動の悪化を招くほかの症状を治療するなどによって予防できます。治療せずに放置すれば、心不全や、脳卒中を招くおそれのある血栓の原因となることがあります。心房細動は医師による治療や投薬によって管理可能で、早期に診断・治療すれば、上記のような合併症も防ぐことができます。
注意事項
低電力モードがオンになっている場合は、高心拍数と低心拍数の通知や不規則な心拍の通知は届きません。低電力モードについて詳しくは、こちらの記事を参照してください。
Apple Watch では心臓発作は検知できません。胸に痛みや圧迫感がある場合、胸をしめつけられるような苦しさを感じる場合、心臓発作の症状ではないかと思われる場合は、すぐに緊急通報サービスに連絡してください。
Apple Watch の不規則な心拍の通知機能は、心房細動を常時監視しているわけではありません。心房細動の発生をもれなく検知できるわけではなく、心房細動を発症している人でも通知が届かない場合があります。
通知が届かなくても、体調が悪いときは医師の診察を受けてください。心拍が異常に速い、鼓動が不安定である、心臓がドキドキする、めまいがすいる、失神するなどの症状がある場合は、深刻な病状の兆候と考えられます。
薬を変更するときは必ず医師にご相談ください。
通知は所見の一つの候補にすぎず、完全な診断ではありません。