人・夢・技術グループの株式会社長大のIT戦略推進部エグゼクティブ・マネージャー 菊地英一氏インタビュー | SARABETSU SUPER VILLAGE

SARABETSU SUPER VILLAGE

サイト内検索

reports

人・夢・技術グループの株式会社長大のIT戦略推進部エグゼクティブ・マネージャー 菊地英一氏インタビュー

1)人・夢・技術グループ/株式会社長大の会社概要と更別村に提供するサービスについてお聞かせください。

更別村様とご縁をいただいたときには、まだ『人・夢・技術グループ』にはなっていなくて、長大としてお付き合いが始まりました。当時は、建設コンサルタントという分野で、インフラやまちづくりを事業としてやってきていました。

そのような関係で、スーパーシティのような動きが国からも出てきたので、当社としてもそうした分野も含めて自治体と関わりをもって、いろいろな営業をさせていただいていました。そのなかで更別村様も弊社もスーパーシティに興味があって連携できればというのが最初のきっかけでした。当初はさまざまな自治体とも地方創生の話をしていましたが、更別村は全体設計の取り組みをやっていたので、本プロジェクトについては、更別村様とやることに致しました。

2)人・夢・技術グループ/株式会社長大が更別村と実現しようとする地域と暮らしのデジタル化の未来についてお聞かせください。

まちづくりと一言で言っても交付金で運営されているものが多いが、ほとんどの自治体は税収と照らしても赤字になっています。それでは長い目で見ると、うまく回らず、借金経営をすることになる。それでは続かなくなってしまう。そのため、自治体経営というようなキーワードで「新しいまちづくり」をできるように、スーパーシティも含めて提案しています。単にサービスを提供するだけだと、そこで必要なお金を回せなくなる。そこで、官だけでなく民の力をはめこんで、税金だけに頼らない持続的な町経営を目指し、そのなかで産業が生まれ、人が増え、税収も上がっていくようないい循環をつくる。町と連携した、ソーシャルベンチャーを作って、そこが主体となって経営的なところを担ってもらい、連携をしていく体制を目指しています。

3)スーパーシティ構想&デジタル田園都市国家構想を更別村で実施する意義についてお聞かせください。

一部の担当者が興味を持っている自治体はあるが、村長を初め村の方々が同じ方向を向いている自治体は意外と少ないのが現状です。課題を持っているところはどこも一緒だが、それを理解した上で、改善しないといけないというのは外から言われるのではなく、村長を初め職員の方が理解されて、一緒の方向に向かっていることが大事です。ただ、その改善のために手が足りないところを私たちのリソースを活用いただければと考えております。私たちは自分たちのそういう想い『長大タウン構想』というものが社内にあり、自分たちの考えるまちづくりのイメージがあり、それを実現していく場としても、更別村は非常に意識も高く、先端技術への抵抗感もなく、積極的に取り組んでいらっしゃいます。規模も住民合意が必要だが、都市部では取りにくいが、そうしたサイズ感もポイントのひとつ。職員の意識も高いし、議会の承認も取りやすいのも実施する意義のひとつと考えます。

4)上記構想を普及・実践・発展させていくために、どんな要素が必要と考えますか。

単純に人が増えればいいというのではなく、いかに持続可能にするかを更別村様の予算も考慮しつつ、現状維持ではなく発展させていくために、デジタル化で便利にして、住みやすくしていくなど継続的に改善することが必要と考えています。それには弊社単独ではできないので、関係企業やチームをどうやって増やしていくかがポイントです。それは村の魅力はベースにありつつも、ちゃんとビジネスとして企業が活動できることを見せていく必要があります。他社が参入する価値を見出せるような土台づくりとモデルづくりを私たちが担わなければいけないと考えています。

5)地域内外の皆様へのメッセージ

弊社の企業理念で「人が夢を持てるまちづくりを支える」というものがあります。その実現のために社会貢献や地域創生の課題を解決しなければビジネスは続かない。私たちはそこを技術で支えていく。そのなかでデジタルもそのひとつと考えている。ただ技術を売り込むだけではなく、その先に社会貢献などお金に変えられない魅力を持っていただいて、取り組んでいただくことで、その先にもつながっていくと考えています。

reports
2022.02.27
SHARE
  • twitter
  • facebook

PAGETOP