書肆五車楼 : daily-sumus2
人気ブログランキング | 話題のタグを見る

林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


書肆五車楼

書肆五車楼_f0307792_19543593.jpg

書肆五車楼の広告ビラ。タテ97mm、ヨコ137mm。『標記増補註解元明略史』明治十七年二月。

《藤井孫兵衛 菱屋 五車楼
 創業者は孫兵衛. 近江大津の出身. 漢学者岩垣松苗の家で学僕をしていたが, のちに同家の著述ものを譲り受けて, 明和年間(1764〜71)に出版したのが始まりといわれる. 五車楼は12代続いた書肆で, 代々孫兵衛を継承した. 8代目のときが明治維新改革の時期で, 国学や漢学の旺盛期になったことから, 五車楼版の『国史略』や『十八史略』などが読書界人気の中心になった. また中学校, 師範学校の学制施行により, 教科書に採用されるなど9代目のころ全盛期となった. 9代目は病気のため42歳で死去, 長男泰二が4歳で10代目を継ぎ42歳で死去, 弟が11代目を継いだが30代で死去したのち閉店》(『京都出版史』日本書籍出版協会京都支部、1991)


by sumus2013 | 2022-07-31 20:00 | 関西の出版社 | Comments(0)
<< 生かされる場所 銀座細見 >>