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【本編】
2

夫「や、やめろよ…!
さっきからミサちゃんは
謝ってるだろ…!
もう迷惑かけるだけだから
帰してあげればっ」

私「現在進行形で迷惑を
かけられてるのは
私の方だけど?
それがわかってるから
この子も配信しないんでしょ」


否定できるはずもない
屁理屈を言おうが
反省してなかろうが
どうでもいい

私「ここで
『申し訳ございません』って
不倫を認めて頭を
下げてくれたらいいから」

ミサ「……そしたら
帰してくれるんですか?」

私「ええ、帰っていいです」

長い長い思考のあと
めんどくさいなぁ…と
深ーい溜息をついて
綺麗に頭を下げた

ミサ「不倫して申し訳
ございませんでした」

私「……はい、いいですよ」

ミサ「……これでいいですよね
私、もう帰りますから」

私「ええありがとうございます
不倫を認めてくださって」

ミサ「え?」

帰ろうとしていたミサが
立ち止まって振り向く

私「別にこんなことしなくても
ミサさんが流出されないか
心配になるくらいの
不倫の証拠がばっちり
撮れてるのでいいんですけど

……やっぱり
謝ってもらわないと
私の気が済まないので」


私「もういいですよ
帰ってくださって
あとは私か弁護士から用事が
あれば呼び出します」

ミサ「え……?
だから私は本気じゃなくて」

私「本気じゃなくても
浮気で不倫ですから
軽い気持ちでしたのかは
知りませんけど
私があなたに合わせる必要
1つもありませんから」



妹と従弟はうんうんと頷き
ミサは夫へ助けを求める

ミサ「ケイくんっ!
奥さん本気にしちゃって
怖いんだけど……」

夫「ミサちゃん…」

ミサ「ケイくんのほうから
奥さんのこと
説得してくれるよね?
っていうか離婚も
するつもりないでしょ?」


ミサ「慰謝料とか言われたら
さすがに困っちゃうし…
今まで頑張ってきたことも
全部台無しになっちゃったら
私……もうどうすればいいか
わかんないから……
ね?ケイくん…っ
大丈夫だよね??」

可愛らしく夫を頼る彼女は
まだ夫がなんとか
できる領域だと
思ってるようだ

私「何にもできないですよー」


ミサ「奥さんには
聞いてませんっ」

夫の腕にすり寄るも反応の薄さにさすがのミサも悟り始める

私「離婚するしないに
関わらずあなたの罪は
消えることがないので
夫には何もできません

カメラまだ回してるんですよ
謝罪の動画もきちんと
撮れてるのでどうか
安心してお帰り下さいね」


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