「バルカン超特急」 THE LADY VANISHES
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「監督」
アルフレッド・ヒッチコック
「出演」
マーガレット・ロックウッド (アイリス・ヘンダーソン)
マイケル・レッドグレーヴ (ギルバート)
デイム・メイ・ホウィッティ (ミス・フロイ) ほか
「あらすじ」
ある避暑地で、雪崩のため列車が動かず、立ち往生している人たちがいた。そこに、イギリス娘のアイリスもいた。皆一晩ホテルで過ごすことになったが、アイリスは上の部屋の客がうるさく悩まされていた。翌日、無事ロンドンに向け特急列車が出発。アイリスは出発前に駅の二階から頭に植木鉢が落ちてきて、列車内で同室のミス・フロイという老婦人に看病してもらっていた。ところが、アイリスが一眠りし目が覚めるとミス・フロイの姿がない。同室の人やほかの乗客に聞いて回るが、誰一人彼女などいなかったと皆口をそろえて言うばかり。アイリスは、ひとりミス・フロイを探しつづけるが、そこへアイリスの話を信じて協力してきたのが、昨晩のうるさい客の民族音楽研究家ギルバートだった。
「SUAMAのひとこと」
この作品は、世界でも何度もリバイバルされているだけあって、スピード感があり(お得意の列車もの)、スペンスたっぷりで見ごたえがある!!ヒッチコックの作品は、時代が時代だけあって戦争に絡むスパイ物が多いですよね。戦後生まれで、平和ボケしている人が多いいまの日本では、考えられないシチュエーションです。「バルカン超特急」も、スパイやら何だか気味の悪い人が多く登場してくるので、実際私があの列車に乗っていたら・・・なんて考えるとちょっとぞっとしてしまいました。でも、やっぱりヒッチコック。あの列車でのサスペンスが繰り広げられている中でも、第一印象が最悪だった人と(「恋人たちの予感」でも言っていましたよね!)結ばれるんですもの!命の危機にさらされていたから、より絆が深まるってことかな。
ヒロインのアイリスを演じた、マーガレット・ロックウッドは1919年パキスタン生まれ。映画界進出は1934年で、第二次世界大戦前のイギリス映画界の代表的なスターだったそうです。戦後は悪女や妖婦などの役で日本にも知られているそうですが、私はおそらくこの作品でしか彼女のことは知らないと思います。
ギルバートを演じた、マイケル・レッドグレーブは1908年英国ブリストル生まれ。映画出演はこの作品が初めてだったそうですが、1934年から舞台などで活躍している演劇人!!でイギリスでは、ローレンス・オリヴィエと並ぶ名優だったそうです。彼のことも、残念ながらこの作品でしか知りませんが、娘さんのバネッサ・レッドグレーブの方がよく知られているかもしれませんね。
by suama | 2004-02-25 01:35 | アルフレッド・ヒッチコック