入学・入園のプレゼントにもぴったり。この春、新しい世界にとびこんでいく子どもたちに贈りたい絵本。
子どもの頃って、ほんの少しだけ回り道をして家に帰ったりするだけで、それはそれは大冒険をしているような気持ちになったものですよね。
大きく晴れた空、車の走る音、雨上がりの大きな水たまり、どれをとっても大冒険の予感を感じていたあの頃、懐かしいですね。
今回ご紹介する『さかさまこく の ちいさな だいまじん ゴーゴー クーボ! (1)』は、そんなあめあがりのさんぽみちで水たまり遊びをするクーボとストロベリードッグの冒険から始まります。
CDジャケットも手がけるアーティストが絵本を出版、子どもから大人まで魅了される、その独特な世界観とは?
スイス人アーティスト、フィリップ・ケーサーの描く、オリジナリティあふれるキャラクターと、独特の色彩。
クーボは、冒険心あふれる男の子。
ある日、相棒のストロベリードッグと、水たまりをのぞく遊びをしていました。
しかし、どんなにクーボたちがおもしろい顔をしても、
水たまりの中のクーボはニコリともしません。
ふしぎに思ったクーボは、時空を超えることのできるマシーン、
ドングリンに乗って、みずたまりの世界へ!
そこは、「おはよう」と声をかけても「こんばんは」、
「おいしいですね」には「まずいよ」、
「きれいですね」だと「みにくいよ」と、
すべてさかさまの答えしか返ってこない世界「さかさまこく」。
ここは、思ったことを口にしてはいけない国なのです。
本当のことばかりを口にしていたクーボは、
パトロールカーに見つかり、さかさまこくを治める、だいまじんのお城に連れ去られてしまいます。
クーボはさかさまこくの異変を解決することができるのでしょうか?
そして、元の世界に戻ることはできるのでしょうか……。
「ゴーゴークーボ!」シリーズ1作目として出版された本作品は、
スイス人アーティスト、フィリップ・ケーサーの描く、オリジナリティあふれるキャラクターと、
独特の色彩が目を引きます。
さかさまこくの住人や建物などの造形もとてもスタイリッシュ。
見ているだけで、ここではないどこかへ旅をしている気分になります。
本当のことの言えない「さかさまこく」という設定や、
さかさまこくを治めるだいまじんの意外なコンプレックスなど、
少し大きいお子さんでも楽しめるストーリーも魅力的。
クーボたちが次はどんな世界へ冒険に行くのか、
新しくどんなキャラクターが登場するのか、続編が待ち望まれるシリーズです。
(木村春子 絵本ナビ編集部)
レビューコンテストも開催、直筆イラストプレゼントのチャンス!
直筆イラストに名前を入れてプレゼント!プレミアム賞品です。
気になるのはみんなのレビュー!
現代社会へのメッセージ?
水たまりの世界へ疑問を抱き、思い切って飛び込んで行ったクーボとストロベリードッグ。その冒険心や、色鮮やかなイラストに、すっかり子供向け絵本と思っていると…。
小さな大魔神の逆さ言葉の呪いを恐れ、本当のことを言えず暗い表情で暮らしていた住人たち。これはどこか現実の大人社会にも似たところがあると感じました。 (抜粋)(40代・はなまるまあやさん)
ケムケムが気になる
本当のことを言うことが禁止されていて、暗くてみんな悲しそうな顔をしていたみずたまりの中の世界が、だいじんがのろいを解いて、カラフルな色が戻っていくシーンは、とくに素敵だなと思いました。
変幻自在のスーパーマシーンドングリンを操ってるのが、小さなケムシのケムケムというのが、とても面白かったです。 (抜粋)
(てつじんこさん・30代)
絵も素敵なら内容もステキ!
うちの子供に読んであげると、とっても気に入ってくれました。読んであげる時もとっても読みやすくて、次はどうなるんだろうとワクワクする感じでした。
絵がとても素敵で、まるで映画を見ているような、そんな感じの絵で描かれていたので凄いなって思いました。お話の展開も子供に受け入れられやすいような内容になっていて子供も1冊読み終えるまでじっと見入っていました。 (抜粋)
(ピンクちゃんさん・40代)
気になるレビューはありましたか?
ほんとうのことがいえないなんて、まるで大人の世界のよう?
映画を見ているような世界観とは、さすがCDジャケットのデザインを手がけるアーティストの絵本ですね。
絵本ナビでは2018/4/4まで、レビューコンテスト開催中です。
クーボやストロベリードックたち、ユニークなキャラクターと一緒に絵本の世界で思う存分冒険を楽しんで、レビューをお寄せくださいね。
そして、とっても貴重なプレミアム感たっぷりの賞品を狙ってしまいましょう!
入園や入学などで新しい世界に一歩ふみだす子どもたちへ、
クーボのエールが届きますように!
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