出世したいなら、WLBを見直せ! 戦略的ワークライフバランスがキャリアを加速する - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習

出世したいなら、WLBを見直せ! 戦略的ワークライフバランスがキャリアを加速する

デスクにて、伸びをする女性

「仕事は楽しいけれど、このままでいいのだろうか……」
「理想のキャリアを実現するために、ワークライフバランスを整えたいと考えている」

多くのビジネスパーソンがキャリアアップを望んでいるはず。目の前の仕事に精一杯で、キャリアの実現のために行動できていない人はワークライフバランスを見直してみてはいかがでしょうか。

この記事では、キャリアアップを叶える理想のワークライフバランスとは何かをご紹介します。

キャリアアップのためのワークライフバランス

ワークライフバランスの考え方が広まり、仕事もプライベートも大切にする人が増えています。しかし、「自分のキャリアにとってベストなワークライフバランスとは何か」を考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。

キャリアアップはビジネスパーソンにとって最大の関心事です。しっかりと私生活を整えつつ、将来を見据えた勉強をし、ビジネスの場でキャリアアップしていきたいもの。つまり、プライベートの時間で得た学びがキャリアアップに直結してくると考えることができます。

一般社団法人プロティアン・キャリア協会では、ワークライフバランスを以下のように位置づけています。*1

最新のワークライフバランスではスキルや知識を私生活の中でインプットし、仕事でそれらをアウトプットしていきます。そうすることで生産性を向上させ、短時間で仕事を終わらせられるようにすれば働く時間も少なくなるといったように、仕事と生活を調和・調整することが本来のワークライフバランスの考え方なのです。

つまり、プライベートで学んだことを仕事に活かすことで、キャリアの充実を図ることができます。

たとえば、筆者は現在キャリアアップを叶えるために「自己研鑽(勉強)」を重視しています。そのため仕事の時間は一日8時間と決め、自己研鑽に1時間30分の時間を割くことにしました。自己研鑽で積み上げたスキルや知識を仕事で活かすことで、キャリアアップにつながると考えているわけです。

このように、プライベートを自己研鑽の場ととらえ、仕事と循環していくことが理想のワークライフバランスと言えるのではないでしょうか。

デスクにて、腕時計を見るビジネスパーソン

キャリアアップのためのワークライフバランスのつくり方

「理想のキャリアに近づくためにワークライフバランスが大切なのはわかったけれど、実際は残業続きで自己研鑽の時間をとれない」といったように、理想と現実のギャップに悩む方もいるでしょう。そこで、実現するためのポイントを、ふたつご紹介します。

3段階でスケジューリングをする

「仕事は8時間」「勉強は1時間」など、理想の時間配分を実現するには、タイムマネジメントが重要です。精度の高い時間管理をするために、長期・中期・短期の3段階でスケジュールを立てることをおすすめします。

キャリア支援を行なう株式会社ハーモニーワークス代表の小倉環氏は、3段階でスケジューリングする方法について、次のように説明しています。*2

月の初め・週の初め・1日の初めに、それぞれの期間の目標を立て、やるべきことを洗い出し、いつからどうやるのかを「意思決定」していきます。単なる計画ではなく「意思決定」することで、一つひとつの業務への行動力と確実度がぐんと増すのです。

つまり、長期・中期・短期それぞれの目標と計画を決めることで、仕事やプライベートの予定を確実に実行できる可能性が高まるということです。中長期的な計画を踏まえて1日の予定を決めれば、「仕事が終わらない」「忙しくて自己研鑽の時間がとれない」ということも減らせるはずです。

また、小倉氏は月間や週間の計画を立てるポイントとして「仕事(ワーク)だけでなく仕事以外の時間(ライフ)の予定もいっしょに考え」ることをすすめています。なぜなら、ライフの予定は「やろうやろうと思いつつ、つい後回しにしてしまいがち」だから。*2

仕事の前後の過ごし方をスケジュールの段階で決めておけば、キャリアアップにつながるプライベートの時間も確保しやすくなるでしょう。

ひとりでキャリアをみつめる時間をつくる

仕事が忙しいあまりに、スケジュールを詰め込んでいませんか? 時にはひとりきりで深く学ぶ時間をつくることも大切です。

『理想の人生をつくる 習慣化大全』の著者、古川武士氏は「午前中という時間は他の仕事を一切遮断」し、ひとりで深く考える時間としているそう。*3

また、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツも、「年に2回は、1週間の『考える週』を設け」、「ひとりきりで大量の本や記事を読み、最新の技術について学び、これからのことに思いをはせ」ていたようです。*3

ひとりで過ごすことは、「多忙な毎日や日常から遮断された、静かで深く考える時間」だと古川氏は言います。*3 こうした時間をプライベートに設けることで、自分がキャリアを築いていくうえでいま何をするべきなのか考える機会を得られるはず。時にはひとりきりで、自分が理想とするキャリアと向き合ってみましょう。

開いた本を手にたたずむ男性

持続可能なワークライフバランス

理想のキャリアのために必要なワークライフバランスを維持するには、現状に固執せず、キャリアや生活の変化に応じてスケジュールを見直すことが大切です。グロービス経営大学院の中村直太氏は、次のふたつの「『時間軸』を意識して考えることが大切」だと述べています。*4

垂直方向:「時間軸(年齢)」
水平方向:「人生の断面図(あるタイミングにおける理想の時間配分バランス)」

中村氏によれば、「その時々で最適な時間配分の断面図が存在」します。たとえば、転職後は業務内容を覚えるために仕事の時間を増やす、資格試験前には残業を減らして勉強の時間を増やす、といった具合です。キャリアの段階によって、ワークライフバランスは変化します。

そのため「資格をとるまでは勉強に集中する」「繁忙期は仕事の時間を増やす」といったように、時期によってバランスを見直すことで、キャリアの充実が期待できるでしょう。

テーブルに置かれたプランナーと飲み物

***
理想のワークライフバランスの実現は、キャリアアップのために欠かせません。ぜひ自分の理想とするキャリアと向き合い、考えてみてくださいね。

※引用部分の太字は編集部が施した

【ライタープロフィール】
藤真唯

大学では日本古典文学を専攻。現在も古典文学や近代文学を読み勉強中。効率のよい学び方にも関心が高く、日々情報収集に努めている。ライターとしては、仕事術・コミュニケーション術に関する執筆経験が豊富。丁寧なリサーチに基づいて分かりやすく伝えることを得意とする。

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