「英語はまったくの初心者。どのように英語を勉強すべきかわからない」
「大人になっても勉強して英語力を上達させたい」
そう思っている方はいませんか。大人の初心者でも英語がうまくなりたいという方はきっと多いはず。これから紹介する大人の初心者にピッタリの英語の勉強の仕方を実践すれば、効率よく英語力を伸ばすことができますよ! 英語の初心者の方にも役立つおすすめのアプリ、本とともにご紹介しましょう。
英語の勉強法を詳しく知りたい方は、「ENGLISH COMPANYの英語勉強法ノート」もあわせてご覧ください。
【監修者プロフィール】
田畑翔子(たばた・しょうこ)
米国留学を経て、立命館大学言語教育情報研究科にて英語教育を専門に研究。言語教育情報学修士・TESOL(英語教育の国際資格)を保持。株式会社スタディーハッカー常務取締役、コンテンツ戦略企画部部長。
堀登起子(ほり・ときこ)
大学で言語学を学び、卒業後は英語講師やPR企業の海外担当として活躍。通訳・翻訳として10年以上のキャリアをもつ。大学院では国際言語教育について学びつつ、多読スクールを運営。脳科学とComplex Theoryの視点から第二言語習得をとらえることがライフワーク。大学の助教として英語を指導したこともある。TESOL修士取得。株式会社スタディーハッカーコンテンツ戦略企画部。
- 大人の初心者が英語を勉強するうえで把握すべきこと
- 大人の英語初心者向けの効率的な勉強術
- 英語の勉強に役立つ大人の初心者向けのWebサービス、アプリ
- 英語の勉強に役立つ大人の初心者向けの本
- 大人の初心者が英語の勉強で悩んだときに役立つサービス
大人の初心者が英語を勉強するうえで把握すべきこと
大人の初心者でも英語を勉強して、確実に力を伸ばしたいなら、常に意識しておくべき点が4つあります。
- インプット学習の比重を多くする
- 他人の学習法をうのみにしない
- 達成しやすい目標を設定する
- スキマ時間のあいだに勉強する
順番に詳しく説明しましょう。
1. インプット学習の比重を多くする
初心者が英語力を身につけるうえでまず把握すべきは、語彙や文法、リーディング、リスニングといったインプット学習に重点をおくこと。母語ではない言語を身につけるメカニズムとプロセスを明確にする学問である「第二言語習得研究」の知見では、理解できるインプットがあってこそ言語習得が起きると言われています。
英語が話せるようになりたいからといって、英語をひたすら話すだけの練習に偏るのは、知識が不足している学習の初期段階では遠回り。むしろ、英語を読んだり聞いたりして新しいインプットを増やしていくことで、効率よく英語力を伸ばすことができるのです。
初心者は、「話す」「書く」のアウトプット学習よりも、「語彙、文法の基礎を学ぶ」「リーディングやリスニングの勉強をする」といったインプット学習の比率を多くしていきましょう。「語彙」「文法」「リスニング」などのすべてのインプット学習が、やがて話すスキルの形成につながるという意識です。
もちろん、初心者にとってアウトプット学習はまったく意味がないわけではありません。なぜなら、アウトプット学習では、うまく言えなかった、書けなかった箇所に「気づき」を得て、より注意を向けるようになるから。アウトプット学習はインプットの効率を高めるためにときおり行なうとよいでしょう。
よって、初心者が英語を上達させる鍵は、「大量のインプットと少量のアウトプット」のバランスなのです。
2. 他人の学習法をうのみにしない
次のポイントは、他人の学習法や、本やインターネットですすめられている学習法をうのみにしないこと。他人が成功した英語学習法や、本などの個人的な体験をまねしても、同じ結果は得られません。著名なオリンピック選手の練習法をまねても、オリンピックに出場できるようなパフォーマンスが突然できるはずがありませんよね。
英語学習における「現在地」や「課題」には個人差があるもの。学習環境も人それぞれ異なります。よって、再現性に欠けた他者の上達法をうのみにするよりも、あなた自身の学習フェーズ、学習環境に合った学習法で学ぶことが大切なのです。
3. 達成しやすい目標を設定する
次のポイントは、達成しやすい目標の設定。英語の勉強を頑張りたいからといって無理な目標を立てるのは、達成できなかったときに挫折してしまう一因になります。仕事や家事などで常に忙しい大人だからこそ、短時間で達成できる簡単な目標を設定するほうが、英語の勉強が続けやすくなりますよ。
簡単な目標とはいっても、「単語を頑張る」「毎日リスニングをする」のような漠然とした目標ではいけません。いつ、何を、どれくらい学習するかを具体的に決めておきましょう。
たとえば、「1日10分、寝る前にTOEIC公式問題集の長文ひとつを音読練習する」というような目標の立て方が理想的。何をすべきか迷わなくてすむため、すぐに勉強に取りかかれますよね。かつ、1日10分という短い時間なら、達成しやすい目標でしょう。
さらに「勉強ツールを近くに置いて関係ないツールを遠ざける」「勉強を継続できた場合の『些細なご褒美』を用意する」といったことも行なうと、さらに英語の勉強が続けやすくなりますよ。
4. スキマ時間のあいだに勉強する
大人の英語初心者の方のなかには、仕事などに追われて英語を勉強する時間的余裕がない方もいるでしょう。そんな方が有効活用すべきなのが「スキマ時間」です。
一日のスケジュールを整理し、通勤中や車の運転中、昼休み、なにげなくテレビを見る時間といった、特に何もしていないスキマ時間を探してみましょう。まとまった英語の勉強時間を確保できなくても、15分のスキマ時間のあいだの英語の勉強を1日4回繰り返せば、日々1時間勉強したことになりますね。
英語初心者の大人のみなさんが勉強するときは、以上4点を頭に入れておきましょう。
大人の英語初心者向けの効率的な勉強術
大人の初心者の場合、どのように英語の勉強を進めると効果的なのでしょうか。「単語、熟語」「文法」「リーディング」「リスニング」に分けて、それぞれの効率的な勉強術を見ていきましょう。
単語、熟語の効率的な勉強術
中学や高校で学んだ単語を覚えていない、わからない単語が多いという英語初心者の方は、これから説明する方法で勉強すると、単語の記憶が残りやすくなりますよ。
英語初心者の場合、中学卒業〜高校中級レベルの単語帳を使って一気に覚えるのがコツ。効率的な勉強の仕方は次のとおりです。
- 多めの単語(20〜50語)を1セットとする。セット内の単語の音声を聞いて、発音しながら、英単語と日本語訳を目で見て覚える。
- 日本語訳を隠して、英単語を見て発音しながら、意味をすぐ思い浮かべられるか確かめる。その後日本語訳を見て、思い浮かんだ訳が合っているか答え合わせをする。
- 覚えた、覚えられていないを問わず、セット内の全単語の意味がすぐに思い浮かぶようになるまで、2.を繰り返す。5周ほど行なうと効果的。
- 翌日、前日に学習した単語の復習と新たな単語の学習を行なう。既習単語は2.の手順でさっと確認し、未習単語は1.〜3.の手順で学ぶ。
なるべく多くの数の単語を1セットで覚えることで、より長く記憶に残しやすくする「遅延効果」をねらっています。「遅延効果」とは、ある情報に出会ったあと、その情報に再度出会うまでの期間を長くして復習の間隔をあけることで、覚えておける期間を伸ばしやすくするという効果のことです。
仮に「1日10単語を覚える」というように1日に学ぶ単語数を少なく設定すると、1番めの単語を初めて見たあと、まだ記憶が鮮明に残っているうちにその単語にまた出会うことになるため、遅延効果が働きにくくなります。記憶は「思い出そう」とするときに強化されるもの。「忘れそう」というタイミングで再度単語に出会うことによって、「思い出そう」とする力が働き、単語の記憶が脳内により長く残りやすくなるのです。
なおかつ、発音しながら覚えることも重要。正しい発音を理解していないと、リスニングの聞き取りに支障をきたすだけでなく、英語を話す際に相手に誤解を与えてしまう恐れがあります。単語の正しい発音の仕方を意識して、声に出しながら単語を覚えていくのがポイントです。
文法の効率的な勉強術
大人の英語初心者の方のなかには、文法は丸暗記が多いから苦手だという意識をもつ方も多いでしょう。しかし、これから説明する「認知文法」→「パターンプラクティス」のアプローチで勉強すると、文法に対する難しいイメージが薄れていきますよ。
1. 認知文法
「認知文法」とは、ネイティブが言葉を通して「どのように世界を認知しているか」という考え方に基づくアプローチのこと。ネイティブが感覚的にもっている文法の「コアイメージ(核となる意味)」で理解することで、日本語に訳さなくても英語のまま理解できるのが特徴です。
たとえば、「進行形」で使うing形。学校では単に訳を当てはめて「ing形=~している」と習うため、 “The car is stopping.” を「車は止まっている」と解釈してしまうかもしれません。しかし、正しくは「車は止まりかけている」。認知文法ではing形のコアイメージを「動作の途中」としてとらえるため、「止まるという変化(動いている状態から止まっている状態に変わる)が起きている “途中”」と解釈することができます。
訳さなくても英語のままのイメージで理解していくため、日本語と英語の概念が等しいわけではなくても、正確に意味を理解できるのです。
2. パターンプラクティス
文法を「イメージ」で理解したあとに行なうのは「パターンプラクティス」。 “I am eating lunch.” → “John is eating lunch.” のように、身につけたい表現や文法規則を含んだ例文の主語や動詞などを部分的に変化させながら、繰り返し声に出すトレーニングです。
パターンプラクティスでトレーニングしていくことで、英文の意味が瞬時につかめるようになりますよ。
英語リーディングの効率的な勉強術
英語初心者のなかには、基本的な単語や文法はわかるのに、読むのが遅くなるという方もいるでしょう。そんな方は、きれいな日本語に訳そうとして英文を何度も前に戻って読んでしまう「返り読み」をしているかもしれません。
英文をすばやく読めるようにするためには、文の先頭から “英語の語順で” 理解していく読み方を身につける必要があります。そんな読み方が身につくのが以下の勉強術です。
- チャンクリーディング
- サイトトランスレーション
- 音読
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. チャンクリーディング
「チャンクリーディング」は、意味のかたまりであるチャンクごとに英文を理解していくトレーニングです。チャンクごとに内容をイメージしながら、文頭から順番にすばやく読んでいきます。
まずは以下の例文を読んでみましょう。
After work, I usually go to the gym for a quick workout and then head straight home.
上記の文をチャンクで区切ると以下のようになります。
After work, /
仕事のあと
I usually go /
私はふだん行く
to the gym /
ジムに
for a quick workout /
短時間の運動のため
and then /
それから
head straight home. //
家に直接帰る
チャンクごとの理解に慣れ、かつ「どんな?」「誰を?」というように次に来るチャンクとのつながりを意識して読めるようになると、「こんな情報が来そう」と予測しながら読むことがしやすくなります。すると、前に戻って読む必要がなくなり、読むスピードを速くすることができるのです。
2. サイトトランスレーション
チャンクごとに理解できているか確かめるための効果的なトレーニングが「サイトトランスレーション」。チャンクの意味を瞬時に日本語に置き換えていきます。すぐに日本語が出てこなかった単語や文法事項をあとで整理しておくことで、不足している知識を補うことが可能です。きれいに訳そうとするのではなく、スピードを意識しましょう。
3. 音読
チャンクの内容を確実に理解できたら、いよいよ「音読」。音読は、読むスピードを上げるのに最も効果を発揮するトレーニングです。
文字を読むとき、私たちは脳内で音読していると言われます。黙読時、人は目で見た文字を脳内で音声情報に変換してから、脳内にある「辞書」と照合して「理解」しています。音読は実際に声に出して読むぶん黙読より負荷が高く、音読を続けることで脳内で音声情報に変換するプロセスを意識しなくても速くできるようになるのです。すると、音声情報に変えるのに費やす脳のリソースの消費を抑えられるため、次の「理解」の処理に早く移れるようになり、書かれた英文の内容をスムーズに理解できるようになります。
チャンクごとに意味をしっかりイメージしながら声に出して読んでいきましょう。
英語リスニングの効率的な勉強術
「読んだら理解できる英文なのに、どうして聞き取りがうまくできないのか」と悩む初心者の方もいるかもしれませんね。そんなときに考えがちなのが「速くて聞き取れない」ということ。しかし、もっと大きな要因は、「私たちが想定している発音」と「ネイティブスピーカーの実際にしている発音」に差があることだという可能性も高いのです。
リスニングのプロセスは、聞き取った音を英語の音として理解する「音声知覚」と、意味の「理解」のふたつ。耳に入ってくる音を英語の音としてうまく聞き取れていないと、聞いた音の内容を理解する段階に進みづらくなります。
そこで初心者の方が行なうべき勉強術が以下の4つ。
- 音声変化のルール学習・発音練習
- ディクテーション
- 発音練習・オーバーラッピング
- シャドーイング
どんな勉強術か順番に説明しましょう。
1. 音声変化のルール学習・発音練習
初心者が英語リスニングのスキルを伸ばす最初の鍵が「音声変化」。ネイティブが自然に話す際に音をつなげたり省いたり、音を変化させながら発音することを指し、学習者がネイティブの話す英語を聞き取れない一番の原因だとも言われます。
それでも、覚えるべき重要な音声変化はたったの5つ(連結、同化、脱落、弱形、ら行化)だけ。それぞれの音声変化が起きやすい条件やルールを把握したあと、スクリプトを見ながら、流れてくる音声に続けて発音していきましょう。
音声変化のルールや条件に関する詳細は、コラム「英語の『音声変化』の特徴と効果的な学習方法」でチェックできますよ!
2. ディクテーション
「ディクテーション」は、聞いた英語をすべて紙に書き取るトレーニング。聞き取れない箇所がどこか明確に把握することができます。
ディクテーションでは、書き取れなかった箇所があっても書き取れるまで粘ってひたすら聞き続けるのではなく、すぐに答え合わせをしてみましょう。文字で見れば分かる簡単な語句が書き取れなかったのであれば、そこが「文字では分かるのに音では対応できていない箇所」です。反対に文字で見ても難しく感じる見慣れない語句は、まだ語彙学習で補いきれていない箇所であるため、意味や発音をそこで確認しておくのが効果的です。
3. 発音練習・オーバーラッピング
「オーバーラッピング」は、流れてくる英語の音声に始めから終わりまで、ピッタリ重ねて英文を読み上げるトレーニング。音声変化している箇所を含め、言い始めから言い終わりまで完全に音声にかぶせて発音していきましょう。
スクリプトがないと言い始めから終わりまでうまくそろえづらくなるため、スクリプトを必ず見ながらオーバーラッピングを行なうのがポイントです。
ここで音声変化を再現できるよう徹底的に練習するのがオススメですが、加えて子音や母音の細かな発音についても、細部に注意を向けながらあわせて発音練習を行なうとより効果的です。
4. シャドーイング
「シャドーイング」は、流れてきた音声に続いて、1、2語遅れでまねして発音していくトレーニング。まずは「音声」だけを意識する「プロソディ・シャドーイング」を行ない、うまくできたら「音声」「内容」両方を意識する「コンテンツ・シャドーイング」を行ないます。最初は英文を見ながらでもOKですが、最終的には何も見ずにシャドーイングできるようにすることを目指しましょう。
以上のような勉強術を実践することで、大人の初心者でも、効率よく英語力を伸ばすことができるはずですよ。
英語の勉強に役立つ大人の初心者向けのWebサービス、アプリ
ここでは、大人の英語初心者が英語を勉強するのにピッタリのWebサービス、アプリを紹介しましょう。
1.「ENGLISH COMPANY MOBILE」
Webサービス「ENGLISH COMPANY MOBILE」なら、スマートフォンひとつで気軽に単語、リーディング、リスニングの勉強ができます。英字新聞Nikkei AsiaとThe Japan Times Alphaの記事や、アルク教材を使って、今回紹介した「チャンクリーディング」などの高密度な英語トレーニングが可能です。
2.「Listening Hacker」
アプリ「Listening Hacker」(iOS/Android)なら、リスニングの勉強法で紹介した「音声変化」が、短期集中かつ無料で学べますよ。音声変化のルールと条件を重点的に練習できる便利なアプリです。聞き取りをチェックするテスト機能もついています。再生速度の調整や学習記録の保存も可能です。
3.「えいたんクエスト」
ゲーム感覚で英語を勉強したい初心者の方におすすめなアプリが「えいたんクエスト」(iOS/Android)。正しい単語を選んでゲームを進めていくのが特徴です。初心者レベルから始められるため、気軽に単語を勉強したい方は試してみてはいかがでしょうか。
上記のようなWebサービス、アプリを活用することで、忙しい大人の英語初心者の方でも、スキマ時間で英語を気軽に勉強しやすくなるでしょう。
英語の勉強に役立つ大人の初心者向けの本
大人の初心者が英語を勉強するための本を選ぶ場合、試しに使ってみて「まあまあ理解できる」レベルのものから使うのがおすすめ。初心者の方におすすめの本を「単語、熟語」「文法」「リーディング」「リスニング」に分けてご紹介します。
大人の英語初心者に最適な本(単語、熟語)
1. 『改訂第2版 キクタン【Entry】2000』
初心者の方におすすめなテキストは、『改訂第2版 キクタン 【Entry】2000』。リズムに合わせて英単語を覚えられるのが特徴です。英語力向上のために確実に覚えるべき基本単語に厳選されています。スムーズに理解できるようになったら、もうひとつレベルがアップしている『改訂第2版キクタン【Basic】4000語レベル』にトライしてみましょう。
2. 『速読速聴・英単語Basic2400 ver.4』
中学レベルの語彙や文法の総復習をするのにおすすめのテキストが『速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.4 』。短い日常会話や、手紙や日記などに応用できる例文を通して、英語力の基盤となる単語の使い方を勉強できます。音声のダウンロードができるため、お手持ちのスマートフォンなどに音源を入れておけば、スキマ時間での勉強が可能です。
3.『英熟語の鬼100則』
熟語が覚えづらいという初心者の方におすすめなのが『英熟語の鬼100則』。英熟語や構文の由来やイメージから、なぜそのような意味になるのかが理解しやすくなるテキストです。
たとえば “stand”「立つ」を使った熟語には、 “can’t stand A” 、 “stand for A” などがありますが、それぞれ「Aには我慢できない」「Aであることを表す」と、もとの単語の意味と一見関係のないように見えますね。しかし以下のようなイメージを知っておくことで、もとの単語の意味とのつながりがわかり、熟語の意味が覚えやすくなりますよ。
- can’t stand A「Aには我慢できない」
【イメージ】「Aを立たせることができない」
このstandは他者に働きかける他動詞で「立たせる」という意味。よって「Aを立たせることができない」→「Aを支えきれない」という意味から、「Aには我慢できない」という意味になる - stand for A「Aであることを表す」
【イメージ】何かの意味を表すために言葉が立っている
standを「何かの意味を表すための石碑が立っている」イメージでとらえる。forは「方向、目的」を示す前置詞。
効率的な熟語の勉強に活用してみてはいかがでしょうか。
大人の英語初心者に最適な本(文法)
1.『英文法の鬼100則』
初心者にも使える効率的な英文法の勉強におすすめなテキストが『英文法の鬼100則』。文法の勉強法で紹介した「認知文法」を使って、英文法を「イメージ」でとらえる例をさまざまな例文を使って紹介しています。丸暗記したり、日本語に無理に訳したりしなくても効率的に文法を理解できるテキストです。
2.『ポンポン話すための瞬間英作文 パターン・プラクティス』
文法の勉強術で紹介した「パターン・プラクティス」のトレーニング教材として最適なテキストが『ポンポン話すための瞬間英作文 パターン・プラクティス』。繰り返し練習することで英文理解の瞬発力を鍛えられますよ。
大人の英語初心者に最適な本(リーディング)
1.『アルゴリズム音読』
手順に沿った音読トレーニングをするのにおすすめなテキストが『アルゴリズム音読』。中学レベルの英文を使って、スムーズに読めるようにするためのトレーニングが可能です。チャンクごとの意味処理の仕方も解説されており、「チャンクリーディング」のやり方を学ぶのにも最適。1日10分ほどで完結できるつくりになっているため、スキマ時間のリーディングの勉強にも活用できますよ。
2.『Graded Readers』シリーズ
ストーリーを楽しみながらリーディングの勉強がしたい初心者の方におすすめなのが『Graded Readers』シリーズ。『Graded Readers』とは、ネイティブの子ども向け絵本や児童書、古典文学や大人向けの小説などを学習者のレベルに応じて書き直した読み物のことです。初心者向けの単語だけで構成されている本もありますよ。おもしろそうと思った読み物を使ってリーディングの勉強をしてみてはいかがでしょうか。
大人の英語初心者に最適な本(リスニング)
1.『5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる』
「英語の音声変化」のルールを効率的に学べるテキストが『5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる』。5つの音声変化のルールと起こりやすい条件を詳しく学ぶことができます。音声変化のルールに則って、テキストの練習問題でリスニングやディクテーション、発音練習をすることで、細部までの聞き取りがしやすくなっていくでしょう。
2.『新ゼロからスタートシャドーイング 入門編』
大人の英語初心者の方にピッタリの「シャドーイング」のトレーニングテキストが『新ゼロからスタートシャドーイング 入門編』。短い文、会話、長文としだいに素材がレベルアップしていくのが特徴。「シャドーイング」でリスニング力を鍛えたい初心者の方だけでなく、日常会話の頻出単語を学びたい方にもおすすめです。
以上のような本を活用できれば、大人の初心者でも効率よく英語が勉強できますよ。
大人の初心者が英語の勉強で悩んだときに役立つサービス
大人の英語の初心者なら、勉強の仕方や続け方についてきっと悩む場面があるはず。そんな方は、英語パーソナルジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」で悩みを解決していきませんか?
ENGLISH COMPANYでは、英語学習の専門性に長けたプロトレーナーによる課題発見と、課題解決のためのトレーニングの仕方、正しい勉強の続け方を学び、初心者の方でも効率よく英語を上達させることができますよ!
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大人になっても、初心者であっても、正しい方法で勉強を継続すれば英語はうまくなります。ぜひ今回の記事を、英語力を効率よく伸ばしていくための参考にしてみてくださいね。
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