「本当に頭のいい人」の3つの仕事習慣。稼げる人・稼げない人の分かれ道がここにあった - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習

「本当に頭のいい人」の3つの仕事習慣。稼げる人・稼げない人の分かれ道がここにあった

「本当に頭のいい人」が仕事中にやっていること03

ビジネスパーソンならば誰しも「賢くてデキる人」に憧れますよね。

スマートに働いて成果を出す方法を心得ている。自分がどうすれば仕事に集中できるかわかっている。そんな「本当に頭のいい人」たちが仕事中にしている心がけや習慣を、あなたもまねしてみませんか?

いまは自信がないという人でも、少しずつデキるビジネスパーソンへと近づいていくことができるでしょう。

1. 本当に頭のいい人は「やること」と「やらないこと」をはっきりさせる

毎日つくるToDoリスト。「20項目ほどあるのに、今日は結局3つしか終わらなかった……」ということがよく起きる人は、多いのではないでしょうか。

優秀なビジネスパーソンは、仕事をスムーズに進める方法を知り、実践しています。彼らは、やること」と「やらないこと」をはっきりとさせているのです。

アイゼンハワー・マトリクスというメソッドをご存じでしょうか。第34代アメリカ合衆国大統領のドワイト・D・アイゼンハワー氏が実践していたタスク管理術で、重要・重要でない・緊急・緊急でないという4つの基準をもとに、タスクに優先順位をつけるというものです。

「本当に頭のいい人」が仕事中にやっていること

実際にタスクを分類するとこのようになります。

「本当に頭のいい人」が仕事中にやっていること02

「1. 緊急かつ重要」なものには、すぐ対応します。

「2. 重要だけれど急を要さない」ものはつい後回しにしがちですが、キャリアや人生にとって大切なことも含まれるので、放っておかずにスケジュールにしっかり組み込みましょう。

事務作業などの「3. 重要ではないがやらなければならない」ことは、アプリなどを使って効率化するか、外注できそうなものは外注します。

最後に、「4. 自分にとってプラスにならないのについやってしまう」ことを確認し、排除できるものは排除するのです。

このようにして定期的にタスクの優先順位を考えれば、やらなくていいことに時間を費やしていないか、本当にやるべきことをやれているかを確認することができます。当然、業務全体の進み具合にもよい影響をもたらすでしょう。

何も考えないまま、ToDoリストにある順番でひとつずつタスクをこなそうとしても、結局時間が足りなくなるだけ。優先順位を見極める習慣をもてば、デキる人へとステップアップできるでしょう。

「本当に頭のいい人」が仕事中にやっていること04

2. 本当に頭のいい人は「ネガティブ感情」からの切り替えをしている

どんなに優秀な人でも失敗はします。しかし、本当に頭のいい人は、失敗してもネガティブな感情にいつまでもとらわれることはないようです。

ファーストリテイリングの柳井正氏は、「成功者とは失敗を体験して、それでいて楽観的に前進していく人のこと」と語っています。嫌な気持ちを、意識的にコントロールできるかどうか。これが、成功する人としない人の分かれ道になる、と言っても過言ではないでしょう。

とはいえ、失敗によるネガティブ感情を切り替えることは、そう簡単ではありません。気持ちを引きずったまま、また失敗するのが怖くなって行動を狭めてしまう場合もありますよね。その原因は、失敗がトラウマとなり、嫌な記憶を反すうしてしまう(何度も考えてしまう)こと。

臨床心理士のアリス・ボーイズ氏によると、反すうは不快な気分を招くだけでなく、問題解決力の低下、不安、抑うつなどにつながるそう。いつまでもクヨクヨしていると、仕事の生産性が下がったり、メンタルが悪化したりと、さらなる失敗を招いてしまうかもしれないのです。

そこで、ボーイズ氏がすすめる「反すうを断ち切る方法」を以下にご紹介します。

  • 反すうを自覚する
    自覚しなければ、反すうをやめることはできません。反すうの原因となった出来事をリストアップして、自分の行動パターンを観察してみるといいそうです。

  • 自意識過剰を自覚する
    たいしたことではないのに考えすぎたり、思い込みをしたりして、勝手に苦しんでいるだけかもれません。「まわりが自分の粗探しをしている」「物事は自分の期待通りになるはずなのに……」など、特権意識や自己陶酔が潜んでいないか注意すべきだとボーイズ氏は言います。

  • 反すうよりも問題解決
    反すうしたところで問題は解決しないどころか、逆に問題解決から遠ざかるもの。「一歩でもいい方向へ行くために、いま何をすべきか」現実的に考えましょう。すぐに理想通りの結果は出なくても、再び反すうしないための戦略をとるのです。

  • 脳にこびりつかせない
    反すうに気がついたら、数分間気をそらすとよいそう。短時間で集中してできることを探したり、本来の作業に意識を戻したりするのがおすすめ。その場限りの対策に見えますが、効果はあるのだとか。

  • 歪んだ思考をしていないか確認する
    実際にはほかの人も同じように苦労しているのに、自分だけが悩んでいると思い込む。自分への期待が高すぎる。このように、反すうしているときは認知が歪んでいることが多いとのこと。自分の思考が歪んでいないか確認しましょう。

「あのときなぜあんなミスをしてしまったんだろう」「まわりは自分をどう思っているのだろう」など、無自覚のうちに取りとめもない考えが頭のなかを駆けめぐっていませんか。そのままでは、いいことはありません。

失敗によるネガティブ思考は、意識的に断ち切っていきましょう。それができてこそ、成果を出せる優秀なビジネスパーソンへと成長することができるのです。

「本当に頭のいい人」が仕事中にやっていること05

3. 本当に頭のいい人は「整理整頓」を心がけている

頭脳をしっかりと働かせて仕事で成果を出せる人は、仕事に集中できる環境を整えているものです。

空間心理カウンセラーの伊藤勇司氏によると、自信がなく、稼ぎにつながる仕事ができないビジネスパーソンには、「部屋に物をため込んでいる」という特徴があるそう。

実際、散らかった部屋や机は、さまざまな悪影響をもたらすことがわかっています。

  • 集中力が低下する
    プリンストン大学神経科学研究所が行なった、fMRI(機能的磁気共鳴画像)やその他の生理学的測定装置を使用した神経科学の研究により、無秩序な状態が常に目に入り続けると、認知資源と呼ばれる脳のリソースが枯渇して、集中力が低下することが判明。余計なものが視界に入るだけで、脳は悪影響を受けてしまうのです。

  • ストレスを増加させる
    カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究によると、散らかった家で生活している母親は、そうでない母親に比べ「コルチゾール」というストレスホルモンの血中濃度が高いことが判明したそう。

  • 好感度が下がる
    ミシガン大学の研究で、デスクが整理整頓されていない人は、「相対的にあまり誠実でなく、神経質で、好感度が低い」という印象を周囲に与えてしまうことがわかりました。自分は散らかったままでいいと思っていても、それがまわりの人との関係を悪化させているかもしれません。

仕事用のデスクや部屋が乱雑な状態にある人は、上記のような悪影響を被らないために、整理整頓を習慣づけましょう。ゴミはすぐに捨てる、使い終わったペンやノートはすぐにしまう、など小さな心がけが大切ではないでしょうか。

また、パソコンの中身を整理するのもよさそうです。ファイルをこまめにフォルダ分けする、使っていないタブは閉じるなどすれば、仕事中のストレスをなくしていけるはず。

仕事環境をきれいに保つことで、仕事の効率とまわりからの印象をアップさせましょう。

***
頭のいい人が仕事をするときに心がけることをご紹介しました。デキるビジネスパーソンになりたい人は、ぜひ取り入れていってください。

(参考)
todoist|Todoist でアイゼンハワー・マトリクスを実践する
柳井正(2011),『柳井正の希望を持とう』,朝日新聞出版.
Science Direct|Why are people overconfident so often? It's all about social status
Harvard Business Review|過去の失敗で自分を責め続けるのをやめる方法
Harbor Business Online|「自宅が汚い人は仕事ができない」は本当だった――空間心理学の結論!
Pubmed|Interactions of top-down and bottom-up mechanisms in human visual cortex
PNAS|Inability to suppress salient distractors predicts low visual working memory capacity
UCLA Magazine|The Clutter Culture
Science Direct|Does your messy office make your mind look cluttered? Office appearance and perceivers' judgments about the owner's personality

【ライタープロフィール】
Yuko
ライター・翻訳家として活動中。科学的に効果のある仕事術・勉強法・メンタルヘルス管理術に関する執筆が得意。脳科学や心理学に関する論文を月に30本以上読み、脳を整え集中力を高める習慣、モチベーションを保つ習慣、時間管理術などを自身の生活に取り入れている。

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