2023.05.16
数々のオリンピアンをはじめ、1mmの違いに人生を懸けるトップアスリートと協業を重ねてきたデサントが、常に時代の一歩先を見据え、挑戦と創造を続ける人たちにフォーカスするウェブマガジン。前回に続き、ご登場いただくのは俳優・満島真之介さん。演技派バイプレイヤーとして名高い彼に、芝居にかける想いや役者として大事にしている体作りについて伺います。
摩擦によるストレスや動きにくさが一切なく、ひとつひとつのプロダクトにデサントの知恵と努力を体全体で感じました。例えばこのTシャツは、背中のベンチレーションのおかげで体を動かした時に熱がこもらず通気性がいい。実は着た人にしかわからない機能性があるのも魅力的ですね。デザインとして見ても美しいです。
続けています。野球、バスケットボールに始まり、学生の頃はいろいろなチームスポーツをやっていました。球技はなんでも得意で、人数の少ないラグビー部の助っ人に呼ばれて県選抜に選ばれた経験もあります(笑)。親の影響もあり、体育館や運動場、武道場、プールが遊び場でしたね。最近は、大勢で集まってスポーツをする時間をなかなか作れないですが、日々のトレーニングは欠かせません。
意識しているのは、壊れない体作りですね。そのためには今の自分の限界値を知ることが大事。久しぶりの運動や慣れない動きで怪我をしてしまうのは、昔の感覚のままで、今の自分の状態を分かっていないことが原因だと思います。僕は体を動かしながら、自分と向き合うことから全てが始まると考えています。どことどこの筋肉がつながっていて、どこをほぐせば緩むのか、ここを動かすためにはどこをどう意識すればいいのか。といった体の仕組みを整体師や理学療法士の先生たちに教わり、自分を実験台にトレーニングやストレッチをしている毎日です。
満島真之介さん着用アイテム一覧はこちら体作りは自分の健康や人生のためでもあり、役を演じる上でも大事ですね。皆さん、芝居というと台詞を重要視しがちですが、その人が持っている人格、生きてきた時間、役の背景や故郷が語らずとも伝わるような体の状態を常に目指しています。台詞や衣装、ヘアメイク、セットなどのシチュエーションは作ってもらえるけれど、作品が変わっても唯一変わらないのは自分の肉体だけ。だからこそ、大切なその部分と向き合うと、どんな役でもできる気分になれるし、主演が100シーンある中で僕が3シーンしか出演しなくてもそのキャラクターの深みを表現できるんじゃないかなと思います。
声や喋りにはその人らしさやその時代、普段の生き方が表れると思います。元気な人と病気や痛みを我慢している人では声の質が全く違いますし、携帯電話が普及していなかった時代の方々の発声も丸っきり違うんですよね。そこに真実味をもたせるには肉体への理解を深めていくこと。それに尽きると思います。そして、役のためだけではなく、人生何が起きても乗り越えられる体の準備を万端にしていること。それこそが僕の今のテーマですね。
これから、人生が新しく動き始める気がしています。役者として芝居することは今まで通り頑張りますが、今まで想像もつかなかった何かが動き始める予感がしています。どんな事なのかはまだわかりませんが、体も整い、ようやくスタート地点に立った今、日々を大切にしっかり一歩ずつ、自分らしく進んでいくことだけです!
PHOTOGRAPHS: MEISA FUJISHIRO
MOVIE: TSUYOSHI HASEGAWA
STYLING: DAN
HAIR & MAKE-UP: TOSHIHIKO SHINGU(VRAI)
EDIT: KAORI SUTO
May 16, 2023
1989年5月30日生まれ。沖縄県出身。2010年、舞台『おそるべき親たち』で俳優デビュー。数々の賞に輝いた映画『11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』をはじめ、テレビドラや配信ドラマなど話題作に次々と出演。持ち前の明るくポジティブなキャラクターとトークも人気で、バラエティ番組やMCなどマルチに活躍。
インスタグラム@mitsushimax
Feb 24, 2023
Apr 18, 2023
Jun 20, 2023
Aug 15, 2023
Oct 17, 2023
Feb 20, 2024