カリャリの港近くの小路を巡るのも楽しいんですよね。昼時には野外席に座ってる人のテーブルにのってる美味しそうな料理を見るのも楽しいですし。
ここの通りで、食べてみたいなと思うようなレストランがあって、今度カリャリにやってきたら食べに行こうと思っていたのですが、再度やってくる機会はなくて食べずじまいでしたが、新鮮そうな魚貝がたっぷり入ったリゾットが美味しそうでした。
たくさんの通りにズラ〜っとレストランやカフェが並んでいます。
どこのカフェに座ろうか迷うのですが。。
横道の静かなところにあったカフェに決めました。
注文したオレンジのフレッシュジュースが
とっても美味しくて、お代わりしちゃいました。

前のワンちゃんも可愛らしかったですしね。

日陰に入らず、日向でも平気のようでした。割と暑かったですよ〜。

飼い主さんがゆっくりお食事してる間、辛抱強く大人しく待ってるんよね。カンシン、カンシン。

このカフェから道を一つ隔てた直ぐ隣に風化しきったような建物の遺跡があって驚きました。カフェの野外席に座ってゆっくり落ち着いて、横を見た時に、あれ、こんなところに?!と気づいたんですよね。キヅクノガオソスギルダロ。後で柵で囲まれた遺跡へと行ってみると、説明書きがあって、イタリア語で書かれていたので、詳しくは分かりませんでしたが、どうやら教会の遺跡が発掘中のようでした。遺跡は色々見たことがありますが、教会の遺跡だなんて珍しいですね。

一般の家の並びに囲まれてるのが面白いです。

直ぐ後ろに集合住宅が建っていたりして。

ネットで調べましたけど、サルデーニャの最古の教会の一つだそうで、教会の名前はサンタ・ルチア・ディ・マリーナ。マリーナは港ですね。港の聖ルチア教会。この教会が初めて文書の記録に残されたのは12世紀だそうですが、建物の基礎となっている壁はもっと古くて、紀元前6世紀にまで遡るのだとか。その頃はキリスト教はまだ起こってませんでしたから、別の宗教の神殿か何かが建っていたのでしょうか。ヨーロッパでは別の民族の神殿跡に教会を建てるのはよくあることです。この教会は16世紀に立派に改築されたそうですが、第二次世界大戦で部分的に破壊されています。
戦争で破壊された後は教会として修復されなかったようで、戦後基礎の壁の大部分は取り除かれ、教会の床やボールト等もアスファルトやセメントで覆われ駐車場になっていたようです。長い歴史のあった教会も数十年前からは忘れ去られていたのですが、数ヶ月前に古い壁が現れたのがきっかけとなって考古学者の目に留まり、覆っていたアスファルトやセメントは慎重に取り除かれ、発掘作業が始められたそうです。考古学者は7つの層になった床板を見つけ、教会は数百年の間に何度も改築されていることを発見し、かつての祭壇の下に埋もれていた骨の入った墓等も見つかったそうです。

発掘の情景を伝えるニュースが見られますよ。