ヴァイ先生が BEAT ツアーで使用のペダルとアンプについて自ら解説しました。どうやら、先生シグネチャーパダルの制作が進んでいる模様です。
また、Guitar Interactive 誌の最新号ではG3が特集されており、G3オリジナル各メンバーのインタビューをチェックできます。
その中で、サッチが Satch/Vai アルバムの新たな情報を話していましたので、後半にまとめてみました。
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ヴァイ先生:
BEAT ツアー用のリグをこれから紹介しよう。このリグを作ったのは(ギターテクの)ダグだ。私はこういうのが欲しい、こうしたいと言うだけで、ダグが素晴らしいものを創ってくれた。見事に整理されており、動作も完璧で必要なことが全てできる。
セットアップの基本は2つのアンプだ。Synergy と JC Jazz Chorus (Roland)で、JCはロバート・フリップが使ったクラシックなアンプだからね。エイドリアンも同じものを使っている。特定のトーンが出せるんだ。これらが私の Synergy のリグとミックスされる。
さて、ギターから来た信号が(ペダルボードに)最初に入るのは、どれだっけダグ?
(側にいるダグが、「ワウワウです」と答える)
そう、ワウワウで私が使っているのは Cry Baby 。そこから信号は Overdrive へ。
これは MXR が私のためにカスタムメイドしたもので、今は特定のパラメーターを試しているところだ。
(訳者注:ライムグリーンの Overdrive ペダルにはVAIロゴが入っており、これはシグネチャー制作中かも知れません!)
その隣の小さな (Xotic) EP Booster はこれまで使ったことがなかったのだが、このツアーでは自分の使用頻度に驚くほどだ。4kHzより上の域をブーストするので、耳に痛くない。
それからお気に入りの (MXR) Phase 90 で、独特のサウンドだ。そして勿論私の (DigiTech) Whammy Pedal は長年の愛用品だ。
ずっとこれらの電力を9ボルトに抑えようとしたり工夫してきたが、ハム音を抑えることはできなかった。しかしこの (Cioks DC7) パワーサプライによってシールドされ、ラインが分離されるんだ。それでクロスオーバ―がなくなった。
これは Fractal 用のチャンネル・スイッチャーだ。私のリグというのはシンプルでね、ペダルも使うが、これが実際の主力器だ。モデリングに使うのではなく、エフェクト用だ。各曲用のパッチがある。演奏曲の全てが組み込まれているのさ。
ダグはこれと同様のペダルを奥に持っていて、私はこれに触れる必要がない。ダグが切り替えてくれるんだよ。素晴らしいだろう、それは店で買えないものだ。(ドヤ顔)
そしてこれは Synergy のスイッチャーだ。Synergy は私にぴったりでね。これらは実際のアンプ同様のプリアンプなんだ。(Fender Bassman) Bee man と Legacy が2つずつで、それぞれがクリーンと歪みの2チャンネルを持つ。合計で8チャンネルあるわけだが、このツアーでは全てを使っている。各曲にそれぞれ異なる質感のある楽曲だからね。
これ(右上赤いボックス)はアンプ用のスイッチャーだ。私のリグと JC のね。曲によっては1曲で両方のアンプを使うものがある。
これは (Universal Audio) Compressor で JC ステレオ・コーラス用に使っている。これ (Boss FV-50) はボリュームペダルで、SY-1000 と GM800 ギターシンセ用。
私はこのツアー用にシンセのパッチを作り上げたんだ。楽しかったよ、ギター用にやったのではなく、この機会にということで。SY-1000 はいかにもシンセと言う感じだが、GM800 はサンプラー的でね、このショウを通して私は異なった組み合わせで作ったパッチと使うのだ。
さて、これらのリグで最も大切なスイッチはここにある。私のサーキュレーターのスイッチさ!
(訳者注:サーキュレーターの前面には "YOU ROCK VAI!!!" 「イカしてるね、ヴァイ!」の手書き文字が!爆笑)
(ラック機材を指して)Fractal Axe-Fx III が全てのエフェクトを動かしている。その下が Fryette Power Amp 。私は随分と多くのパワーアンプを試したのだが、この Fryette が私の耳にしっくりきた。最もクリーンで正統なサウンドなんだ、サウンドに色を付けるパワーアンプと違って。これは透明で美しいのさ。
このラップトップは Axe-Fx とシンセサイザーのプログラミング用。その横の棚には SY-1000 と GM800 が整然と置かれている。下には JC Jazz Chorus 、両端にはギターリグのキャビネット。
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最後にダグが登場しますが、2人の良い関係が画面から伝わります。ダグの制作したボードは完璧に整えられており、本当に先生はいい人を見つけたなと。
ダグについての過去記事はこちらをどうぞ
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サッチ:
全曲オリジナルの Satch/Vai アルバムの制作は1/3ほど進んでいる。多くの素晴らしいミュージシャンが参加する。
全曲インストではなく、今のところ1曲ではゲスト・シンガーを迎える予定だ。
(訳者注:このインタビューは恐らく昨年末頃の収録と思われるので、現在のアルバム制作はもっと進捗しているので過去記事をご参照ください ↓)
スティーブと私は制作についてとてもオープンで、曲を素晴らしくするなら何でもやろうと思っていて、まだ(アルバム収録曲の)パラメーターは決めていないんだ。
私たちの長年の歴史を反映する音楽であること、それで片方がクレイジーなアイデアを思い付くと、もう片方がよし、やってみよう!と言うのさ。
既にアルバムからは "The Sea of Emotion, Pt. 1" をリリースしている。これは3部作なんだが、2曲目にリリースするのはそのうちの1つではなく、今書いているものか、これから書く曲になるだろう。3月半ばまでにレーベルに提出しなくてはいけないんだ。
Satch/Vai 欧州ツアーの始まる6月にはアルバムをリリースできればと思う。まだアルバムのタイトルは決まっていないよ。
G3 のドキュメンタリーを息子が制作しているのだが、ワーキングタイトルは "HERO" で、5月に公開予定じゃないかと思う。
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Satch/Vai アルバムも、G3ドキュメンタリーも楽しみです!
Who's excited for more live duo guitar magic? 🎸🔥 @SteveVai
— Joe Satriani (@chickenfootjoe) 2025年2月26日
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