【FiNC Technologies様】FiNC Technologies様の管理するAWS環境における定例運用のブラックボックス化解消を推進、サービスの信頼性確保を支援 | sreake.com | 株式会社スリーシェイク

【FiNC Technologies様】FiNC Technologies様の管理するAWS環境における定例運用のブラックボックス化解消を推進、サービスの信頼性確保を支援 | 活用事例

2024.6.11

目次

  1. 株式会社FiNC Technologies様のご紹介
  2. AWS環境の定例運用におけるブラックボックス化の解消を推進
  3. アップグレード作業の棚卸しを実施
  4. その他サービスの信頼性を高めるための支援を実施
  5. 今後の取り組みについて

株式会社FiNC Technologies様のご紹介

株式会社 FiNC Technologies様は、予防ヘルスケア×AI(人工知能)に特化したヘルステックカンパニーです。「We help you enjoy your good life」というパーパスのもと、最先端のテクノロジーを駆使して行動変容を起こすことで日本だけでなく遠く離れた世界中の人々にココロとカラダの健康をサポートしています。
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AWS環境の定例運用におけるブラックボックス化の解消を推進

株式会社 FiNC Technologies様では、「カラダのすべてを、ひとつのアプリで。」体重・歩数・食事・運動・睡眠・生理などを記録が可能な「FiNCアプリ」を提供されています。
このアプリは、特許を取得したパーソナルトレーナーAI(人工知能)を内蔵しているスマートフォン向け健康管理/ダイエットアプリで、毎日の歩数・体重・睡眠・食事といったライフログを記録し、お客様一人ひとりの興味や悩みに合ったアドバイスを提供しています。
FiNC Technologies様は、この「FiNCアプリ」を中心とした健康管理プラットフォームのクラウド基盤として、AWS環境のEKSを利用していますが、大規模なインフラ基盤の定常運用に加え、他社との協業事業などで要求される新規のインフラ構築などといった作業が増えていく一方、全体のシステムの複雑化やレガシーシステムのブラックボックス化した定例作業への対応に課題を感じられておりました。
スリーシェイクでは、上記状況を踏まえ、定例作業への対応を介して、ブラックボックス化の解消(体系化・内製化)を進めると共に、サービスの信頼性向上、コスト低減に貢献しています。

アップグレード作業の棚卸しを実施

ブラックボックス化した定例作業への対応として、まずは、EKS並びに、Terraformのアップグレード運用への対応を進めました。 ワークロードの実行基盤として、Amazon EKSを利用する場合、Kubernetesを利用することによるメリット(自動スケーリングや、多様なデプロイ方式の利用、豊富なエコシステムを用いた機能拡張可能等々)がある一方で、Amazon EKSの標準サポートを受け続けるために、平均して4ヶ月に一度リリースされるKubernetesのマイナーバージョンに追随して定常的にAmazon EKSのアップグレードを行う必要があります。また、IaC(Infrastructure as Code)を実現するツール(Terraform)についても定常的なアップグレードが必要となりますが、これら作業がブラックボックス化していることで、運用管理上のリスクに繋がっていました。

このアップグレード作業のブラックボックス化解消に向け、構成の確認・調査・解析を実施しました。「FiNCアプリ」では、istio、Cluster Autoscalerなどのソフトウェアやツールを利用していますが、これらソフトウェアやツールに対して、バージョンアップの影響調査を実施するとともに、一部開発を終えたツールを他ツールに変更するといった対応も併せて行なっています。また、Terraformのバージョンについても、併せて最新化を行いました。同環境では約150本のTerraformのステートファイルで構成されていますが、その全てに対して影響調査を実施、バージョンアップに伴うマイグレーションを行った上で、Terraformバージョンアップの最新化を実現しました。

その他サービスの信頼性を高めるための支援を実施

定例作業の属人化解消に向けた支援の他にも、運用管理面での課題解消に向けたご支援を実施しています。Trusted Adviserで検出された潜在的なセキュリティ問題の内、優先順位の高い課題に対する調査・対応方針の提案や、クラウド利用料の削減余地について、調査・提案を行う等のご支援を行っています。またオブザーバビリティ向上のため、モニタリングツールの改善、コスト最適化にも取り組んでいます。

今後の取り組みについて

今後は今回対応したアップグレード作業を体系的に整備し、同プロセスの内製化に向けた引き継ぎを行なっていければと考えています。また、より容易に、安全にアップグレード作業が行えるよう、事前検証のための開発環境の整備等にも、支援の幅を広げていければと考えています。

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