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参考ストーリーというか、キャプチャに使ってるDomesday Duplicator についてのストーリー: レーザーディスクに記録されている信号をアナログデータとしてサンプリングし高品位にデジタル化する手法 [hardware.srad.jp]
既存のLDプレイヤーを使って、レーザーピックアップが出力するRF信号をいきなりキャプチャ(A/D変換してサンプリング)し、あとはソフトウェア的に映像デコードする、というもの。RF信号出力のあるLDプレイヤーもあったし、ない機種でも中を開ければ調整用のテストピンがあったりするので、信号を取り出すのは比較的容易。
> 完全に情報を保存できるオリジナルの16mmをテレシネした時点で大幅に情報を脱落しているわけで。
さらにそもそも論で言えば、16mmの画質って正直ガッカリするレベルだよ。世の中には過剰な「アナログ幻想」(下の方のコメントで音声における「ハイレゾ幻想」を公言して憚らない方がいる)が蔓延しているので惑わされないように。
16mmをBD(HD)化したって、所詮は「無かったものを無理矢理付け足している」ので、「完全に保存」と言われてもねぇ。
「完全に保存」ってのは、LDの記録方式の原理説明として、「FM変調」は、振幅情報のない「ビットの長さ」で表現しても情報の欠落がない、という話であって、テレシネがどーととか16mm画質がどーとかいう、FM変調元の信号の品質についての言及ではありません。最善でも変調元の信号(NTSCコンポジット映像信号)の品質にしかならないのは当たり前でしょう。
ってことでついでのおまけ話。NTSCコンポジットビデオ(昔ながらの黄色いRCAピンのやつ)は、輝度(Y)信号と色(C)信号を一つに信号に重畳してます。アナログテレビ放送は、このコンポジット映像をAM変調して放送。大昔の規格で、白黒テレビとの互換性を重視してたので、ここからY/Cを綺麗に分離するのはかなり面倒。
VHSビデオなどでは、YとCを別々に記録していますが、LDでは分離せずコンポジット映像信号そのままFM変調して記録します。なので、「いかに高品質なY/C分離ができるか」が、LD再生画質の高画質化のキモ。従来の再生環境としては、LDプレイヤーのコンポジット出力(記録信号をFM復調しただけのもの)を、外付けの高画質なY/C分離装置で処理する、というのが最善でしたが、ところが、市販のLDプレイヤーでは、後年は「内部的に一旦Y/C分離してから、また合成して出力」するようなものもあったりして、まさに余計なことするな状態。
なので、そんな無駄な処理を通らない「RF信号からいきなりキャプチャ」は、ソフトウェアによる(リアルタイム処理の必要がない、高画質な)Y/C分離を使える、という点でも、従来の映像信号キャプチャに比べてかなり高画質化の余地があります。
(重箱の隅ですが)テレビの色分離は放送局からのほとんどジッタのないサブキャリアで変調された色信号を取り出すようになっています。一方、タイムベースコレクタを通すとは言えレーザディスクから再生したコンポジット信号はジッタが残っています。なのでこの残留ジッタ分がY/C分離の性能を劣化させます。そこでレーザディスクプレーヤ内部でジッタに対応したディスクからの再生信号に位相ロックしたサブキャリアを生成し、一旦そのサブキャリアで色復調することでY/C分離の性能を上げることができます。あとは、水晶でつくった(ジッタのない)サブキャリアで再び色信号を変調してS端子を使ってY/Cセパレートでテレビに送るか、Mixしてコンポジットで送るかします。というわけで「余計なこと」とバカにしないで当時の設計者のこだわりを認めてあげて下さい。
なんかいろいろ変。(1) NTSCのY/C分離とは、コンポジット信号を輝度信号とクロマ信号(RGBをNTSC規格に従いエンコードした二つの色差信号(I/Q)で、色副搬送波を直交変調したもの)に再分離する機能で、色復調までは含めないのが普通。(2) S端子出力はY/C分離はしてますが色復調はしてません(YCbCrとかRGBとは違う)。逆も同様。
楽しくピュアオーディオ話してるときに「生のコンサートホールが」とかドヤ顔で言い出す人っていますよね。
>「内部的に一旦Y/C分離してから、また合成して出力」...LDプレイヤーのコンポジット出力をコンバータ経由で高画質モニタのS端子に繋いだりとか。信号のフォーマットとか知らないと、いろいろやっちゃいます。
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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
キャプチャ装置そのものは、過去にストーリーになってます (スコア:5, 興味深い)
参考ストーリーというか、キャプチャに使ってるDomesday Duplicator についてのストーリー: レーザーディスクに記録されている信号をアナログデータとしてサンプリングし高品位にデジタル化する手法 [hardware.srad.jp]
既存のLDプレイヤーを使って、レーザーピックアップが出力するRF信号をいきなりキャプチャ(A/D変換してサンプリング)し、あとはソフトウェア的に映像デコードする、というもの。RF信号出力のあるLDプレイヤーもあったし、ない機種でも中を開ければ調整用のテストピンがあったりするので、信号を取り出すのは比較的容易。
完全に保存? (スコア:0)
> 完全に情報を保存できる
オリジナルの16mmをテレシネした時点で大幅に情報を脱落しているわけで。
さらにそもそも論で言えば、16mmの画質って正直ガッカリするレベルだよ。世の中には過剰な「アナログ幻想」(下の方のコメントで音声における「ハイレゾ幻想」を公言して憚らない方がいる)が蔓延しているので惑わされないように。
16mmをBD(HD)化したって、所詮は「無かったものを無理矢理付け足している」ので、「完全に保存」と言われてもねぇ。
Re:完全に保存? (スコア:5, 参考になる)
「完全に保存」ってのは、LDの記録方式の原理説明として、「FM変調」は、振幅情報のない「ビットの長さ」で表現しても情報の欠落がない、という話であって、
テレシネがどーととか16mm画質がどーとかいう、FM変調元の信号の品質についての言及ではありません。
最善でも変調元の信号(NTSCコンポジット映像信号)の品質にしかならないのは当たり前でしょう。
ってことでついでのおまけ話。
NTSCコンポジットビデオ(昔ながらの黄色いRCAピンのやつ)は、輝度(Y)信号と色(C)信号を一つに信号に重畳してます。
アナログテレビ放送は、このコンポジット映像をAM変調して放送。
大昔の規格で、白黒テレビとの互換性を重視してたので、ここからY/Cを綺麗に分離するのはかなり面倒。
VHSビデオなどでは、YとCを別々に記録していますが、
LDでは分離せずコンポジット映像信号そのままFM変調して記録します。
なので、「いかに高品質なY/C分離ができるか」が、LD再生画質の高画質化のキモ。
従来の再生環境としては、LDプレイヤーのコンポジット出力(記録信号をFM復調しただけのもの)を、外付けの高画質なY/C分離装置で処理する、というのが最善でしたが、
ところが、市販のLDプレイヤーでは、後年は「内部的に一旦Y/C分離してから、また合成して出力」するようなものもあったりして、まさに余計なことするな状態。
なので、そんな無駄な処理を通らない「RF信号からいきなりキャプチャ」は、
ソフトウェアによる(リアルタイム処理の必要がない、高画質な)Y/C分離を使える、という点でも、
従来の映像信号キャプチャに比べてかなり高画質化の余地があります。
Re:完全に保存? (スコア:2)
(重箱の隅ですが)テレビの色分離は放送局からのほとんどジッタのないサブキャリアで変調された色信号を取り出すようになっています。
一方、タイムベースコレクタを通すとは言えレーザディスクから再生したコンポジット信号はジッタが残っています。なのでこの残留ジッタ分が
Y/C分離の性能を劣化させます。そこでレーザディスクプレーヤ内部でジッタに対応したディスクからの再生信号に位相ロックしたサブキャリアを生成し、
一旦そのサブキャリアで色復調することでY/C分離の性能を上げることができます。
あとは、水晶でつくった(ジッタのない)サブキャリアで再び色信号を変調してS端子を使ってY/Cセパレートでテレビに送るか、Mixしてコンポジットで送るかします。
というわけで「余計なこと」とバカにしないで当時の設計者のこだわりを認めてあげて下さい。
Re: (スコア:0)
なんかいろいろ変。
(1) NTSCのY/C分離とは、コンポジット信号を輝度信号とクロマ信号(RGBをNTSC規格に従いエンコードした二つの色差信号(I/Q)で、色副搬送波を直交変調したもの)に再分離する機能で、色復調までは含めないのが普通。
(2) S端子出力はY/C分離はしてますが色復調はしてません(YCbCrとかRGBとは違う)。逆も同様。
Re: (スコア:0)
楽しくピュアオーディオ話してるときに「生のコンサートホールが」とかドヤ顔で言い出す人っていますよね。
>「内部的に一旦Y/C分離してから、また合成して出力」
...LDプレイヤーのコンポジット出力をコンバータ経由で高画質モニタのS端子に繋いだりとか。
信号のフォーマットとか知らないと、いろいろやっちゃいます。