吉田はファームで2年連続、3割超えの成績を残していた(C)産経新聞社 第3回現役ドラフトが9日、行われた。出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させるための同制度に今年も多くの注目が集まった。【現役ドラフト2024】『この選手は環境変えて大…

吉田はファームで2年連続、3割超えの成績を残していた(C)産経新聞社

 第3回現役ドラフトが9日、行われた。出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させるための同制度に今年も多くの注目が集まった。

【現役ドラフト2024】『この選手は環境変えて大化けする‼︎』第2の水谷瞬⁉︎第2の大竹耕太郎⁉︎高木豊が考える現役ドラフトで化ける2選手を発表します‼

【第3回現役ドラフト一覧】
 〈セ・リーグ〉
 巨人・田中瑛斗投手(日本ハム)、阪神・畠世周投手(巨人)、DeNA・浜地真澄投手(阪神)、広島・山足達也内野手(オリックス)、ヤクルト・矢崎拓也投手(広島)、中日・伊藤茉央投手(楽天)

 〈パ・リーグ〉
 ソフトバンク・上茶谷大河投手(DeNA)、日本ハム・吉田賢吾捕手(ソフトバンク)、ロッテ・石垣雅海内野手(中日)、楽天・柴田大地投手(ヤクルト)、オリックス・本田圭佑投手(西武)、西武・平沢大河内野手(ロッテ)

【2巡目】
 広島・鈴木健矢投手(日本ハム) 

 今回の現役ドラフトの各球団指名、狙いについては球界内からも様々な考察の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は12月10日に自身のYouTubeチャンネルに「【現役ドラフト2024】『この選手は環境変えて大化けする!!』第2の水谷瞬!!第2の大竹耕太郎!?高木豊が考える現役ドラフトで化ける2選手を発表します!!」と題した動画を更新。移籍で新境地を開くと見られる選手について語っている。

 まず投手においてはドラフト1位投手でヤクルトへの移籍がきまった矢崎拓也に関しては最初は中継ぎスタートで、経験もある守護神に関しても適性があるとした。

 野手の注目株にはソフトバンクから日本ハムへ移籍が決まった2年目捕手の吉田賢吾の名前をあげた。吉田は桐蔭横浜大から22年のドラフト6位入団。ルーキーイヤーの23年は右ひじの故障で出遅れるも2軍で32試合に出場、打率.310と結果を残した。

 プロ2年目となった今季は1軍では10試合に出場、プロ初安打を含む5安打、打率.192。ただファームでは79試合に出場し、打率.303、3本塁打、33打点と2軍では2年連続3割超えと本格覚醒が待たれるプロスペクトとしてひそかに注目を集めていた。

 高木氏も吉田に関して「新庄監督の性格からして使わないことはない」と積極起用をしていくのではないかとしながら、チーム構成上、捕手ではなくコンバートしていく可能性もあるとした。

 吉田の打撃に関しても「このバッターは右でいいバッティングしている」として、1軍では実績はないが「慣れれば打てる」と断言。「打っている姿を見ているとシャープだし、力強い」と評価しながら、「第2の水谷の可能性もなくはない」と今季ソフトバンクから同じく第2回の現役ドラフトで移籍、交流戦MVPを獲得と大きく飛躍した水谷瞬になぞらえて、成長曲線を期待する場面も。

 「ソフトバンクから日本ハムに来た選手は相性がいい気もするし」とコンバートも視野に入れつつ、育成に定評のある新庄監督の起用法に注目するとした。

 動画内ではロッテにドラフト1位入団、このたび西武へ移籍した平沢に関しても打撃の非凡さを認めながら、新天地での覚醒を願う場面もあった。

 今回で第3回を迎えた現役ドラフトをめぐってはこれまでも、細川成也(DeNA→中日)、大竹耕太郎(ソフトバンク→阪神)、水谷瞬(ソフトバンク→日本ハム)と投打にわたって、移籍先で新たに輝きを取り戻した選手も出ている。来季はどんなドラマが生まれるのか。それぞれの選手の活躍を願いたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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