楽天の石井一久SDが24日、オンラインで会見を行い、田中将大投手が退団することになったことについて説明した。 冒頭で「11月30日の契約保留者名簿に記載しないこととなりました」と語った石井SD。その上で「契約内容なので守秘義務はあるけど、…

 楽天の石井一久SDが24日、オンラインで会見を行い、田中将大投手が退団することになったことについて説明した。

 冒頭で「11月30日の契約保留者名簿に記載しないこととなりました」と語った石井SD。その上で「契約内容なので守秘義務はあるけど、減額制限を超える減俸を提示して選手の同意が得られなかった場合は、保留者名簿に載せられなかった」と説明した。

 厳しい提示にならざるをえなかった理由については「みんなしっかりと成績を出せた人、出せなかった人は判断しないといけない。減額制限を超えてしまうけど、田中選手はウチにとってすごく必要なプレーヤーで創設以来貢献してきてくれた。ただ減額制限を超えてしまったので、田中選手の判断を聞きたいと言うことで協議はしてました」と石井SD。「最後は本人から自由契約にしてほしいということだった」と明かし、「長年貢献してくれたのでそこは尊重して欲しい」と語った。

 田中は今季、1軍登板がわずか1試合にとどまり未勝利に終わった。日本シリーズが終了する段階で本人に減額制限を超える提示を行い、協議していた。

 プロ野球選手の年俸については、野球協約第92条によって減額の上限が設定されている。「上限を上回る場合でも選手の同意があれば契約を締結することができる」とある一方で、制限を超える大幅なダウンに納得できない場合、選手が自由契約を選択することができる。

 年俸の減額制限額はその年度の年俸が1億円を超えている場合は40パーセントまでで、1億円以下の場合は25パーセントまでとなっている。田中将の今季年俸は推定で2億6000万円。「選手の同意をえられない場合、球団は選手に対して保留権を放棄しないといけないので。そういう流れで田中選手とは自由契約になった」と説明した。