年盤を本命として”霊心体”の”体”とします。
月盤を月命として”霊心体”の”心”とします。
日盤を日命として”霊心体”の”霊”とします。
武道の精神論を唱える場合、よく言われるのが、”心技体”ですね。技だけでなく、それを使いこなす体力が必要であり、モチベーションを高める、”心”、”精神力”が大切だよと言われています。その事を、”九星気学”も求めています。
“本命”という体力は、月命の”心”が支えており、本命にも、月命にも日命の”霊”が支配していると解釈してください。
ある占術では、月命を月柱と呼び、月命を自分自身の身体と鑑定する事があるのも、納得する処ですね。九星気学では月命を、その人の”気持ち”や”心配り”など、その人の置かれた、”境遇” “環境”を読み取ることが出来ます。
初めは本命の星だけの象意に囚われて、本命だけの動きを読み取りますが、次第に勉強してくると、月命の”心の部分”が明らかになる事で、鑑定にも、解釈にも、深みが出てきます。
日盤の日命は、”霊”の世界感を必要とします。”霊”と言うと、幽霊や霊的現象、霊界の魔術などと怖い感じがしますが、心配はありません。宗教ではありません。私の母は、私が占いを勉強している時、<お前は、何の宗教に入ったんだい…? 我が家には、先祖代々から続いてする宗派があるんだからね…>と何度も念を押された事を思い出しました。
霊は瞬間に起きる直感みたいなものですね。
“霊心体”の”霊”は、人間の<心と体>に影響を与える、<稲妻の様な直観力>と考えて下さい。インスピレーションであり、閃き(ひらめき)です。心に作用するだけでなく、身体にも瞬間的に働くのは、ボクシングでのストレートジャブ、サッカーでのドリブルシュート、野球でのセフティーバントなどなど、経験はありますよね。
“霊心体”の体に作用するのは”心と言う順序を押さえながら、“霊は心と体に影響を与える”と解釈してください。この事は、身体から、霊が離れると、もう、自分ではない…という結論に繋がります。霊が離れると、自分ではないので、相手を攻撃、切り返しをしてしまうのです。日命の”霊”の大切さが理解していただけましたでしょうか?
九星気学では、本命と月命だけを中心に鑑定する事が多いのですが、私は、この様に日命の重要性があるので、本命、月命、そして日命を必ず算出して鑑定しています。日命算出の必要性として、月命と日命が同じ星の場合<先天盤の対冲に変化する>というルールがあり、それを観る為にも必要性があります。
九星気学の”霊”とは何ですか?
例題 本命四緑 月命九紫 日命九紫 の 54歳女性の場合 月命九紫と日命九紫と同一で”一白”に変化します。
1. 九紫と九紫の変化星、先天盤、西の一白に変化する
2. 四緑の体に対して、霊的作用として一白の霊魂を保有している女性と鑑定する
3. 一白の霊魂作用として、次が考えられる。
“争いを避け、穏やかな世界感を常に持ち続けている”
“信仰心が強く、眼に見えない徳を継続し続けている”
“子供の成長、部下の成長、弟子の成長が楽しみ”
一白の霊…何かの後ろに隠れているのね。
この様に、”霊”が一白の場合、五行では”水”の象意が強い事を念頭に置き、本命盤の四緑をみると、西南、坤宮に一白があるので、裏に隠れている二黒象意の影響が出て来る。つまり、<トップに立つのを怖れ、目立つのを極端に避けて通るような象意が表れる>と解釈、この人の人生訓みたいなことが想像されますね。
九星気学の”心”とは何ですか?
1.月盤は本命に”心理作用”を与えます。
2.月盤を中心にした時の本命の位置から”傾斜法”の占技。
3.本命と月命による最大吉方位の算出(方位)
4.恋愛占技の場合、互いの相性と強弱を伺う。
この様に月命は、本命に対して、”環境、現状、周囲の動き”、などを判断する”心”が判る場所です。実占において、本命を重視する人もいれば、月命を重視する人もいますが、本命の動きは、どこから来ているのか…月命なのか、日命なのか?を探り当て、表面の動きと、潜在的に潜んでいる考え、思考、気持ちを推測するのが大切です。
本命を中心に見る場合と月命を優先する場合は、相手の動きや状況で変わり、固定した判断は避けるべきです。
私の場合、10代や20代の年齢の場合、本命と月命で観るより、<月命と日命で観る方が核心に触れる>事が多いです。10歳までの子供は基本的に六白で鑑定する事があるのは、月命重視の考えから来ているのかもしれません。<六白で観る>と言ったからと言って、そのまま受け取らないでください。本来の運命星は算出するのですが、六白の象意を見つめながら鑑定すると理解してください。”動きがある”、”動きが遅い”などを通して、本来の星を鑑定します。
九星気学の”体”とは何ですか?
1.”体”とは本命の星を指し、例題の場合四緑が本命星。日盤九紫が中宮の場合、四緑定位の巽宮の八白が”変化、変身”となり、九紫定位の南は、本命四緑が暗剣殺を被る。
2.本命星は”身体”を意味、眼に見える、実際の行動、顕現する象意を受け止めます。
3.”体の動き”を読むには、後天盤の”魔法陣”を基本とします。その魔法陣の宮に遁甲した時と次に遁甲する宮の為に今必要なものは何かを予測する事で開運に繋がる。
“体の動き”は遁甲順路の基本に遵守されており、4000年前からの伝承。人間を始めとした生物の基本巡行と考えられています。…と一般的には言われていますが、僕は、いまだに解明されていないと考えます。なぜなら、明快な答えが、示されていないです。僕の勉強不足かもしれませんが、どなたか、”遁甲順路”の明快なる説明を教えて欲しいと常日ごろ思っている次第です。
遁甲(とんこう)の解釈も不自然な部分があるって…こと?
九星気学の本命、月命、日命、を単なる物差しと見ないで、その物差しには、”霊、心、体”という神仏力があると想定すると、物事の、深層心理、潜在的思考なるものが掴むことが出来ます。
最後まで読んで戴きありがとうございました。
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